よくやっちゃうあの「乗り方」、実はとっても危険です 意外と知らない「脚立の正しい使い方」

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

――という標語が、安全衛生の世界にあるらしい。ダジャレのように見えるが、冗談ではすまされない。ちょっとでも高い場所で作業する時、そこには思いがけない危険が潜んでいるのだ。
2022年9月下旬、とあるツイッターユーザーの投稿がきっかけで、「脚立の事故が多い」という話題がSNSを賑わせた。ツイッターには多くの経験者からの生々しい報告が相次いだ。例えば……
他にも、痛々しい体験例が続々と寄せられている。Jタウンネット記者も、事故こそなかったが、脚立使用中にヒヤリとした経験はたびたびある。
大掃除、引っ越し、果物の摘み取り、庭木の剪定作業などに、脚立は本当に便利だ。ついつい気軽に使いがちだが、事故の危険がついて回る。安全に使用するためにはどうすればいいのだろう。
ツイッターの反応の中に、「長谷川工業さんのサイトに安全な使い方についてのページがあります!超オススメです」というリプライがあった。覗いてみると、写真付きで、実にスッキリ、分かりやすくまとめられている。そこで、Jタウンネット記者は長谷川工業に取材することにした。
長谷川工業(本社:大阪市西区)は、1956年創業のはしご・脚立・高所作業台など足場関連製品の専門メーカーだ。12012年には経済産業省主催の第6回・製品安全対策優良企業表彰にて優良賞を受賞している。
Jタウンネット記者の取材に応じたのは、同社マーケティング本部の担当者だった。
「脚立の安全な使い方」のページが作成されたのは、2015年のウェブサイトリニューアル時。同社では脚立の事故の報告を日々確認しており、メーカーとして安全な使用法をもっとわかりやすく提供したかったという。
使用者にもっとも注意してもらいたい点を尋ねると、「方向」だと答えた。
「脚立の安全な使い方」のページでもどんな使い方をしてはいけないのか、なぜそれがいけないのかが、わかりやすく説明されている。その内のいくつかをご紹介しよう。
たとえば、先ほど教えてもらった「またいだ状態」。実は、Jタウンネット記者はしばしばまたがってしまっていたので、いささか驚いた。バランスをくずして、転倒や転落の危険があるそうだ。
天板にも乗ってはいけない。記者はよくやりがちだったのだが、これもバランスをくずして、転倒や転落の危険があるという。
天板の上に乗ってはいけないのは、立っている時だけではない。
座ってもいけないそうだ。ガーン! 記者は知らなかった。座ってました、何度も……! よく今まで無事だったな? 無知とは本当に恐ろしい。
いやもう、脚立の安全な使い方をまったく知らなかった自分が恥ずかしい。というか、事故がなかったことが不思議に思えてくる。
他にも、「脚立から身を乗り出さない」「上向き作業をしない」などなど、身体を乗り出すとバランスをくずして、転倒や転落の恐れがあるケースが、多々あるという。
では、脚立を使えばいいのか。正しい使用法は、以下の通りだ。
何がダメで、どうすればいいのか。非常にわかりやすい「脚立の安全な使い方」の説明ページは、同社ウェブサイトの中でも常にトップ5に入ってくるほどよく見られているという。
「今まで常識だと思っていた使い方が間違っていたと分かった」「改めて現場の作業への安全啓蒙講習などに役に立つ」といった声も多く届いているそうだ。
読者の皆さん、怪我をしてからでは遅い。脚立を利用するときは「脚立の安全な使い方」をチェックしてから、正しい方法で作業しよう。記者もこれからは、気を付けます。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

SNSでもご購読できます。