世界遺産・姫路城(兵庫県姫路市)は今月1日から、「将来に保存・継承するため」として入城料金を改定した。
入城料は2月末までは大人(18才以上)が1000円、小人(小学生・中学生・高校生)300円、30人以上(大人)800円、30人以上(小人)240円だったが、区分と料金を変更。
一般(18歳以上)2500円、市民(18歳以上)1000円、30人以上(一般・18歳以上)2000円、30人以上(市民・18歳以上)800円。年間パスポートの姫路城年間縦覧券は5000円で用意された。なお、18歳未満(18歳に達する日以後の最初の3月31日までの間にある人を含む)は「姫路城と接する機会を拡大し、姫路城の保存と継承への理解を深めていただくため」(公式ホームページ)に入城料は無料になった。
大人の姫路市民は据え置きで、市民以外は2・5倍になる”二重価格”。公式ホームページでは「この度の料金設定については、姫路城の維持管理や保存整備を適切に行い、確実に後世に継承するため、今後10年間の特別史跡の維持管理運営費、保存継承につながる保存修理、整備等に必要な費用を積算し、収支バランスを考慮して決定いたしました。改定した入城料については、特別史跡の維持管理運営費や、保存継承につながる保存修理、整備に加え、姫路城ならではの体験ができる歴史文化的空間の醸成を図るため、往時の姿の復元やインバウンド、DX対応などの経費に充てさせていただく予定です」と説明している。姫路市民の確認にはマイナンバーカード(通知カードは不可)、運転免許証、その他の公的機関が発行する証明書などで顔写真及び氏名住所の記載があるもの(在留カードなど)が必要。18歳以下の確認も同様だが、学生証、生徒手帳なども対象になる。
また、これまでケージなどに入れ、ペットの全身がすっぽり入る状態であれば、ペットと一緒の入城は可能だったが「城内での来城者の安全性の確保のため」有料区域へのペットの入城は禁止に。ペットの一時預かりも行っていない。盲導犬・聴導犬は、これまで通り入城可能。なお、有料区域外(三の丸広場など)については、従来通りペットの散歩などは自由に行える。
一方、同日から「白鷺(しらさぎ)城」とも呼ばれる世界遺産に子どもたちが興味を持ち、その保存と継承への理解を楽しみながら深めていけるよう、子ども向けのパンフレットを新たに配布。また、「来城者の方の安全性向上や見学環境の充実を図ることを目的」として姫路城オリジナルの肩掛け式携帯袋を配布(来城者1人1枚)。大天守、百間廊下登閣の際の靴入れや手荷物の収納に使うもので、「城内でのご使用後に回収は行いませんので、各自お持ち帰りください」としており、実質的な”おみやげ”となる。
姫路城運営事務所の公式X(旧ツイッター)の引用コメントでは「結局、維持費が足りないからと身内(市外の日本人)から毟(むし)り取る安易な発想」「上げすぎでは、と思う」という批判の一方、「子供が無料なのはよいと思いました」「年パス買えば2回で元取れるよ!」という声も挙がっている。