「自分が死んだら彼女が誰かに取られてしまう…」大阪で女子大生(19)を殺害した男(26)か語った“あまりに身勝手な犯行動機”

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

「本当に殺してしまうなんて……」
【写真】事件があった明石市
こう重い口を開いたのは、19歳の交際相手を殺害したとして、5月18日に殺人容疑で逮捕された兵庫県明石市の無職・西光(にしみつ)勝容疑者(26)の知人だ。
「18日に大阪府枚方市の集合住宅の部屋で大学2年生の渡邉華蓮さんが死亡しているのが見つかった。死因は首を刃物で刺されたことによる失血死で、刺し傷や擦り傷が計50カ所以上。警察は西光が強い殺意を持っていたとみて捜査しています」(社会部記者)
前出の知人は、3月下旬に西光からある“相談”を受けたという。
「『借金が返せなくて困っている』と連絡がありました。渡邉さんが勤めていたガールズバーに計200万円のツケがあるというのです。渡邉さんとは今年に入ってから付き合うようになったそうです。2月上旬に、彼女が働くガールズバーで、西光は5日間にわたり高額なシャンパンなどを入れたとか。彼女の前でいい格好をしたかったと。その結果ツケが膨れ上がってしまったそうです」
これまでも消費者金融などから多額の借入をしていたという西光。その度に親族が代わりに返済していたという。知人が続ける。
「ですが親族も度重なる金の無心に愛想を尽かしたようで、返済の目処が立たなくなってしまった」
3月27日に西光がこの知人に送ったLINEはこうだ。
西光が知人に送ったLINE
〈今日が本当の最終最終最終締め切りです。もう知り合いはほとんど頼って難しく昨日死ぬほど薬飲んで死のうとしましたが死ねず…正直苦しい日々を過ごしてます〉
借金を苦に自殺を仄めかしていた男が何故、交際相手を殺害するに至ったのか。
「西光は職を転々としていて、渡邉さんと出会ったころは無職でしたが、職についていると彼女に嘘をついていた。その嘘がバレるのが怖かったようです。自分が死んだら彼女が誰かに取られてしまうと嘆いていて、『彼女を殺して自分も死ぬ』と話していた」(同前)

そして男はその妄想を現実化させてしまう。西光は渡邉さんを殺害後、この知人に連絡してきたという。
「5月18日に『彼女を殺しました』と嗚咽しながら電話がありました。警察に通報した後だったようで、どこにいるのか聞いても『警察を呼んでいます。面会に来てください』とだけ言って一方的に電話を切られました。もう一度掛け直しましたが繋がらず、ニュースで本当に事件を起こしたのだと知りました」
西光が5月に知人に送ったLINEには〈はい、犯罪、死んだりはしないと約束します!〉とあったが、その約束も破られた。あまりに身勝手な男が犯した大罪だった。
(「週刊文春」編集部/週刊文春 2024年6月13日号)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

SNSでもご購読できます。