2人の男の子のママで、子どもたちの成長日記を漫画化し、Instagram（＠shirasu_noodles）やブログで公開している漫画家・イラストレーターのつぐみ屋さん。仕事、家事、育児と慌ただしい日々を送りながら、子どもたちや夫とのエピソードをクスッと笑える漫画に描いています。
今回は、最近急にスマホを手放さなくなった夫の話。スマホ依存ではない夫がトイレにまで持ち込むようになり、ずっと誰かとメッセージのやりとりをしていることに「何か怪しい……」と思ったつぐみ屋さん。相手は誰だろうとしばらく観察していた日のエピソードを綴っていただきました。
うちの夫は文系か理数系かでいうと、圧倒的に理数系タイプで、本を読むのが苦手です。仕事（理系）の本を読むのは問題ないようなのですが、子どもの本となると話は違うようです。
たとえば、絵本を読み聞かせるときも、ひらがなばかりの文章がかえって読みにくいらしく、四苦八苦しています。すると、見かねた長男のアオちゃんが、私のところに絵本を持ってきて選手交代。夫はやる気に溢れているのですが、人には得意不得意があり、子どもにもそれが分かってしまうようです。
そんな夫ですが、理数系であると同時に体育会系でもあります。お外で子どもと遊ぶときは大活躍。息子たちと公園で汗だくで走り回ったり、遊具で遊ぶ子どもたちを見守りながら一緒に遊んでくれたりと、週末は大助かりです。
最近サッカーを週1回30分ほど習い始めたアオちゃん。まだルールがわからず、時々ボールを手で持ってしまうのですが、その横で見学をしている夫の方が着々とリフティング上手になっていました。
子どもの習い事ついでに自分の方が上達していく夫。「なるほど。体育会系というのはこういうものか……」と妙に感心してしまいました。夫は我が子にも運動の楽しさを知って欲しいという気持ちが強く、サッカーをする息子を見ることを毎週楽しみにしています。
しかし、この日は何か様子が違いました。
食い入るようにスマホを見ては、誰かと絶え間なくメッセージのやりとりをしているのです。トイレにもスマホを持ち込み、息子のサッカーを見学しているときもチラチラとスマホをチェック。
人並みにスマホは使いますが、普段ここまで釘付けになることはありませんでした。何か怪しい……。
メッセージを読む夫の表情がとろーんと蕩けそうなのも気になりました。その日からしばらく夫を観察していると、やりとりしている相手が判明……！
なんと夫が熱心にやりとりしている相手は、アオちゃんの保育園のパパ友（パパ田パパ夫さん）だったのです。
アオちゃんが生まれて3年、夫にとっては初めてのパパ友で、メッセージを打っている間、それはそれは嬉しそうにしていたのでした（ちなみにメッセージの内容は子育てから不動産のことまで多岐に渡っているようです）。
なぜ今になってパパ友ができたのか――。そのきっかけはパパ田さんの奥様の入院でした。子どもの保育園のバス停までの送迎を担当していた奥様の代わりに、パパ田さんが送迎を含め、家事育児を担うように。そしてうちの夫がバス停で毎日お話をするうちに仲良くなり、連絡先交換に至ったのでした。
パパ田さんは一見コワモテで、タトゥーや派手なファッションで目を引く方でした。しかし実際に話してみると、とても親切で謙虚な方で、夫とも話が合うようでした。
退院されたパパ田さんの奥様からも、「うちの夫がアオちゃんパパと毎朝会うのを楽しみにしているようです（笑）」と連絡があり、パパ同士相思相愛なことが明らかに（笑）。
その後、家族同士でお食事に行くまでになりました。近頃は、今年の夏の家族旅行の行き先がたまたま同じことが判明し、旅行先でも会いましょうという話にまで発展しています。
私もママ友が初めてできたときは嬉しかったし、友達ができて嬉しいのは大人も子どもも同じなんだなぁと、嬉しそうにメッセージをチェックする夫を見て思ったのでした。
「パパ嫌いなの」２歳息子に邪険にされ続ける夫が出勤前に感涙した話