23日午前7時半頃、東京・羽田空港で、第1ターミナルの16番駐機スポットからバックで移動を始めた羽田発新千歳行き日本航空503便(乗客乗員328人)の左の主翼端と、隣の17番に前進で入ろうとした別の日航機(乗客乗員なし)の右主翼端が接触した。
けが人はなかった。
両機は当時、「トーイングカー」と呼ばれる牽引(けんいん)車によって移動中だった。関係者によると、503便側には、別の日航機の移動が済んだ後にスポットから出るよう、空港の管制官から移動の許可が出ていたが、何らかの原因でその前にバックが始まったという。
空港の制限区域内事故にあたり、国土交通省が詳しい状況を調べる。日航によると、503便と、折り返しの運航を予定していた新千歳発羽田行き504便が欠航したほか、一部の便に遅れが出た。