偽造されたマイナンバーカードを使って、携帯電話を勝手に機種変更され、決済サービスを使用されたと訴えている被害者を取材しました。いずれも「政治家」が狙われました。
突然、つながらなくなったスマートフォン。携帯ショップに持ち込み相談したところ…。
手口は、マイナンバーカードの偽造。新手のスマホ乗っ取り詐欺が広がり始めています。
1人目の被害者は、東京都の風間都議です。
先月の中頃、突然スマホの電波が入らなくなり、通話ができなくなったといいます。
確認したところ、名古屋の携帯ショップに現れた男が、本人確認用に風間都議名義の偽造マイナンバーカードを見せ、機種変更したうえで、スマホを乗っ取ったことが分かりました。
さらに、スマホにひも付けられていた風間都議のクレジットカードが使われ、10万円を超える被害に遭ったというのです。
本人確認に使われるマイナンバーカードには、ICチップも付いていますが…。
左は風間都議本人の署名、右が偽造マイナンバーカードで本人になりすました男の署名です。筆跡も違いますが、偽物は風間の「間」という字が「門」になっています。ずさんな犯行ですが、本人確認をすり抜けてしまいました。
さらに高額な被害を訴える人もいます。
大阪府八尾市の松田市議も何者かにマイナンバーカードを偽造され、スマホを乗っ取られました。気付いた時には、キャッシュレス決済で17万円以上が使われていました。
さらに、およそ225万円のロレックスをローンで購入されていました。
議員として公表している個人情報が、偽造に悪用されたとみられます。
議員に限らず、個人情報の管理は慎重にすべきだと、専門家は指摘します。
スマホに異変があれば、すぐに携帯ショップに駆け込むべきだといいます。
今回取材した2人の議員の被害について、ソフトバンクは「現状の対策でも実際にお客様の詐欺被害が発生していることから、最新の詐欺の手口に対応した強化対策を順次導入していきます」と説明しています。
(「グッド!モーニング」2024年5月8日放送分より)