虐待批判受け「上げ馬神事」に変化 伝統の壁を取り壊すも「間違いなく大豊作」

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「動物虐待」という批判が上がっていた三重県の上げ馬神事が、内容を大幅に見直して開催されました。
三重県の無形民俗文化財に指定され、およそ700年の歴史を持つ「上げ馬神事」。今年も多くの人が集まりました。
この「上げ馬神事」は、元々は馬が坂の上に設けられた壁を乗り越える回数で、その年の農作物の出来を占います。
しかし、去年、けがをした馬1頭が殺処分され、動物虐待だと批判が噴出しました。そのため、今年はある改善策がとられました。
神事に先立ち、実際のコースでは馬を走らせ、入念な確認作業も行われました。
こうして迎えた神事当日、伝統の壁を壊したことで、大きな変化が生まれました。
今年も行われた伝統の「上げ馬神事」。ただし、今年は坂の上で待ち受ける高い壁がありません。
参加した馬は、スイスイと坂を駆け上がり、1頭もけがすることなく、神事は終了しました。
元々は、壁を越えられるかどうかがこの神事の醍醐味ですが、見物に訪れた人たちは次のように話しました。
神事を見守っていた三重県の担当者は、次のように述べました。
一方、会場では動物愛護団体が抗議活動を行い、観客と言い争いになって、警察が止めに入る場面もありました。
主催者は、今後も専門家の意見を聞きながら見直しを続けていくということです。
(「グッド!モーニング」2024年5月7日放送分より)

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