違法スカウトグループ「ナチュラル」の暴力支配 被告は身の危険恐れ法廷で「言えないです」連発

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国内最大規模の違法スカウトグループ「ナチュラル」の狹瓦侶訛力瓩箸蓮帖ナチュラルに在籍していた男性がメンバーから暴行を受けた事件で、監禁の罪に問われている桃谷一輝被告の初公判が21日、東京地裁(日野周子裁判長)で開かれた。
起訴状によると昨年2月、グループの金を着服した男性に対して、メンバーが東京都新宿区のマンションに監禁。殴る蹴るの暴行を加え、男性を全裸にしてわいせつな行為をして全治6か月のけがを負わせた。
その後、男性が警察に駆け込まないようにするためアパートに移動させ、ケガが治るまで1週間監禁。桃谷被告はアパートで男性の見張り役を務めていた。起訴内容について桃谷被告は「間違いありません」と認めた。事件を巡っては昨年10月、幹部の沢田和哉被告、兼子エディ被告らが逮捕されている。
ナチュラルは東京・歌舞伎町を拠点に全国の繁華街で活動。グループには1500人以上が所属し、月収が1000万円を超えるスカウトもいたという。グループは暴力を背景としたピラミッド構造で厳格に組織化。グループの規律を破ったメンバーに対しては高額な罰金や暴力といった厳しい罰則を科していた。年商は数十億円に上り、収益が暴力団に流れた可能性があるとして警視庁は実態解明を進めている。
桃谷被告は起訴内容を認める一方で、グループについての質問になると「言えないです」を連発し、証言を避けた。今後について「グループと縁を切って、まっとうな仕事をしたい」と話した桃谷被告。しかし、検察側の「(見張り役は)誰からの指示か」などの質問に対しては「不利益なことがあるかもしれないので言えないです」と答えなかった。
「警察の捜査を避けるためにメンバー同士を源氏名で呼ぶなど徹底した情報統制も行っている。被害男性は激しい暴力に加えて、わいせつ行為で精神的ダメージを受けたようです。精神も破壊するような暴力による鉄の結束では言いたくても言えません」(歌舞伎町に詳しいジャーナリスト)。実態解明のハードルは高そうだ。

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