世界中で人気が高い「ポケモンカード」（ポケカ）を中心に計約3800枚のトレーディングカードを販売店から盗んだとして、大阪府警は16日、アルバイトの岩永虎鉄（こてつ）容疑者（29）＝大阪市北区＝ら18～30歳の男女6人を窃盗などの疑いで逮捕したと発表した。盗まれたポケカには1枚の販売価格が600万円と高額のものもあり、被害総額は計約1億444万円に上るという。
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逮捕容疑は2023年7月、大阪市浪速区日本橋のカード販売店に侵入。ポケカを中心に計約3800枚を盗んだなどとしている。岩永容疑者ら4人は容疑を否認し、残る2人は関与を認めているという。
捜査3課によると、岩永容疑者が事件を指示。他の5人は知人や同僚の関係で、窓を割って店に侵入する実行役や運転手役、カードの処分役などだったという。盗まれたカードのほとんどが大阪・日本橋や東京・秋葉原の店で売られており、その利益は岩永容疑者に渡っていたとみられる。
ポケカは、ゲームやアニメで知られる「ポケットモンスター」の世界を舞台にした対戦型カードゲームを楽しむためのもの。一方で収集目的の取引が過熱し、レアカードには1枚1000万円超で売買されるものもある。【洪香、林みづき】