【検証】「布団の上に毛布」が暖かい説 毛布は布団の「上」か「下」か 毛布の正しい使い方【Nスタ解説】

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“布団の上に毛布”の方が暖かい説。聞いたことがある人もいると思いますが、どうも納得できないという人も多いようです。本当に暖かいのか、どれくらい違いがでるのか検証しました。
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南波雅俊キャスター:布団の上に毛布を敷く方が本当に暖かいのでしょうか。室温22度前後、湿度30~40%、タイマーを70分に設定し、布団の中の温度を測定、温度が上がりきったら終了という条件で検証しました。
【羽毛布団の下に毛布(温度は布団内)】経過0分:21.9度経過10分後:「もう既に結構暖かいです」経過45分後:30℃経過70分後:「だいぶ暖まってきてて、特に上半身が結構ポカポカしています」毛布を羽毛布団の下にした結果、最高で31.4度となり、70分間で9.5度上昇しました。
【羽毛布団の上に毛布(温度は布団内)】スタート直後からぐんぐん温度が上がりました。経過10分:29.8度経過45分:31.7度計測後:「時間が経ってからは毛布が上にある方が全体的に暖まってるように感じます」最高温度は33℃に達し、70分間で10.2度上昇。毛布を羽毛布団の上にした方が暖かいという結果となりました。
南波キャスター:検証の結果、「毛布が下の場合、最高温度が61分後に31.4度」「毛布が上の場合、最高温度が69分後に33度」となりました。早く暖まりたい方は「毛布が上」の方がよいのではないでしょうか。
ホラン千秋キャスター:私も「毛布が上」の方が、体感で暖かいと思っていました。
元競泳日本代表松田丈志さん:以前、「毛布が下」で寝ていたときは、暑くなったときに蒸れる感覚がありました。しかし「毛布が上」で寝るようになったら蒸れずに、長く快適に眠れるようになりました。
日比麻音子キャスター:私も「毛布が上」です。羽毛布団カバーの肌触りがとても好きです。皆さん好みがありますが、寝心地に直結すると思います。
南波キャスター:なぜ「毛布が上」だと暖かいのでしょうか。東京疲労・睡眠クリニックの梶本修身院長によりますと「羽毛布団の保温効果が実証された結果だと思います」と言います。
羽毛布団は直接体に当たることで、体の熱で布団が温められ、しかも熱が逃げにくい保温効果があるそうです。さらに、毛布を上にすることで、温められた布団を毛布でカバーすることにより、外の冷たい空気が入りづらくすることができるということです。
しかし、毛布の“ふわふわ”な手触り感がないと眠れないという方もいらっしゃるかもしれません。梶本院長によりますと「暖かさよりも寝心地を優先してOK」と言います。実際に脳波を測って、睡眠の質を測るような実験をしたときに「毛布が下」の方がより深い眠りにつく人がいたそうです。
ホランキャスター:寝るときのストレスを最小限にすることを考えると、好きな方で寝てくださいということですね。
南波キャスター:寝具メーカーの昭和西川にも取材をしたところ「暖かさと寝心地を両立させるなら『毛布を下に』がいい」と話してくれました。毛布を自分の体の下に敷くことで、下からくる冷気を遮断し、羽毛布団で体温を保持できるため、このパターンが一番バランスが取れるのではないかということです。ベッドも床から冷気が上がってくるので「毛布を下」にすると良いそうです。
さらに毛布の表と裏の正しい使い方も聞きました。昭和西川の広報担当者によりますと「肌触りの良い表を体に向けて眠ってください」とのことです。暖かさは変わりませんが、寝心地という意味ではこうした方がいいのではないかということです。

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