【東京に大雪警報】高速道路「予防的通行止め」で各地“大渋滞” 帰れないと一泊する人も サルは寒さに体を丸め…都心でも大粒の雪

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2月5日午後2時過ぎ、東京都心に大粒の雪が降った。
浅草の雷門前では観光客らが写真を撮る姿もあり、台湾から来た観光客は、初めての雪に「初めてです。わくわく」と笑顔を見せた。
東京駅の赤レンガ駅舎や丸の内のオフィス街も雪で白くけむり、霞が関の国会議事堂にも雪が。首都圏各地で降り続く雪に「ちゃんと帰れるかなっていうのが心配です」と、迫る帰宅ラッシュへの不安の声も聞かれた。
そして、高速道路の封鎖が相次いだため大渋滞が発生。首都圏の交通網が混乱した。
午後2時過ぎ、東京・吉祥寺駅前で信号を渡る人たち。その傘の上には雪が積もり、ベンチの上にはシャーペット状の雪が積もり始めていた。
同じ頃、東京・世田谷区ではうっすらと積もった雪で地面が白く染まっていた。
朝から関東内陸部で雪を降らせた雪雲は、次第に東京都心部へ。午後0時半ごろの神奈川・茅ヶ崎市では、パラパラと細かい雪が住宅の屋根で確認できるようになり、正午過ぎには横浜市でも大粒の雪となった。
あたり一面が白く染まった「よこはま動物園ズーラシア」では、看板が完全に雪で覆われ、文字が見えないほどに。降りしきる雪に、トラも木陰でじっと身を潜めていた。
動物園を訪れた子供からは「帰れるか心配」という声が聞かれ、来園者らは「動物もみんな中に入っちゃったなという感じ」「人はかなり少ないですね。平日でも、もうちょっといるんですけど。夕方からしっかり雪が来る感じだったので、降る前にと思ったんですけど、みぞれっぽくなった」と話した。
雪予報で登山客の姿が消えた東京・八王子市の高尾山。午前11時過ぎ、サル園では降り続く雪を頭に乗せながら、体を縮こまらせて寒さに耐えるサルの姿があった。
午後1時前、東京・日野市でも車の屋根はうっすらと雪が積もり、白く染まっていた。駐車場の車はワイパーを立てて雪対策をしていた。
そして、午後2時ごろには東京のターミナル駅、新宿駅前でも雪となった。
東京都心など、関東の平地でも警報級の大雪となる恐れがあると警戒が呼びかけられた5日、各交通機関にも影響が出た。
空の便では、羽田空港を発着する便の欠航が相次ぎ、日本航空では68便、全日空では34便の欠航が決まっている。さらに首都圏の道路に大混乱が起きていた。
普段は全国へのバスが発着するバスタ新宿だが、午後に高速バスの臨時運休が相次ぎ、利用者は「チケットを買おうと思ったら、バスが止まった」と困った様子。雪による立往生などを警戒し、高速道路で異例の対応が取られたのだ。
午前11時過ぎ、首都高速渋谷入り口。まだ雪が降っていなかったが、電光掲示板には「ユキ入口閉鎖中」の文字が。午前中の時点で東京・渋谷では首都高速が閉鎖になり、正午には東京と名古屋を結ぶ物流の大動脈、東名高速の東京インターチェンジが通行止めになった。
雪による立往生などを防ぐため、高速道路で初めてとなる、異例の広い範囲での「予防的通行止め」が行われ、週明け月曜日の東名高速からは車が消えた。
都心部から郊外へと向かう高速道路が“事実上の封鎖”となった影響で、一般道では大渋滞が発生。
都心から神奈川方面へと向かう東名高速と第三京浜道路が通行止めとなった影響で、一般道の国道246号線に車が集中し、大渋滞が起きていた。東京と神奈川をつなぐ高速ルートが封鎖され、神奈川の各地の幹線道路は渋滞し、交通網は混乱。
午後4時過ぎ、東京・町田市では雪が強まり、横浜市と都心を結ぶ国道16号線では、実に3時間以上にわたり車列が動かない事態となった。
渋滞にはまった運転手:もうずっとですね。3~4時間動いてないです。成田から来ました。もっともっと、かかると思います。
雪が積もり始める中、走るのは危険と判断して歩道でオートバイを押して歩く人の姿もあった。
バイクを押す男性:怖いので(バイクを)押してって感じで。3時間くらい前から。
中には、移動を諦めて近所で一泊することを決断した人もいた。
近所で一泊する運転手:帰れないので、あそこにあるスパに泊まろうかなと。
都心から八王子方面へ向かう甲州街道でも全面通行止めとなり、大渋滞が発生。
一般車が消え、ひっそりとした中央自動車道の八王子インターチェンジ付近では、除雪作業が行われていた。
予想される5日午後6時から24時間の降雪量は、関東地方の平地の多い所で15cm。6日朝の通勤通学の時間帯には、積雪や路面の凍結に注意が必要だ。(「イット!」2月5日放送)

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