「警報音もなく」踏切で事故 遮断機上がったのに電車がきた

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遮断機が上がったので線路を渡ろうとして電車と接触しました。

6日午前6時半ごろの大阪市西成区にある南海電鉄の踏切近くに設置された防犯カメラの映像。電車が来るため遮断機が下がります。踏切の向こう側にライトをつけた車が止まっているのが分かります。

遮断機が下がってから約40秒後、電車が踏切を通過していないのになぜか遮断機が上がりました。動き出す車…。そこへ電車が走ってきます。運転士が非常ブレーキを掛けましたが、間に合いませんでした。

事故を目撃した人

「大きな警笛の音が鳴りました。男の人の声がしたので出てみたら電車がそこで止まっていて、中に乗客もいました。運転手は(車の)外に出てぼうぜんとしていたので…。すぐ警察、消防が駆け付けて事情聴取をしていた」

幸いけが人はいませんでしたが、あわや大事故につながりかねない今回の出来事。

さらに、南海電鉄では2019年にも降りていた遮断機が上がり、進入したタクシーが列車と衝突する事故が起きていました。踏切事故に詳しい専門家は…。

交通事故鑑定人 中島博史さん

「こういう動作というのは非常にまれなのだと思います。遮断機が下がっていて電車が来ないことがあっても、遮断機が上がっている状態で電車が来ることを避ける設計になっている」

中島さんにも今回の事故が発生した理由は分からないといいます。

交通事故鑑定人 中島博史さん

「遮断機が上がってしまっている現実がありますので、これに関しては本当に原因究明をしてほしい」

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