京都「宿泊税」値上げへ、松井孝治・新市長「2年後めど」…清水寺・祇園など巡る特急バスは6月導入

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4日に投開票された京都市長選で初当選した元官房副長官の松井孝治氏(63)が5日、読売新聞のインタビューに応じ、コロナ禍を経て再燃している観光公害(オーバーツーリズム)対策などの財源に充てるため、ホテルや旅館の宿泊客から徴収する宿泊税を2年後をめどに引き上げると明言した。
総務省によると、宿泊税は京都市のほか、東京、大阪、福岡の3都府県と5市町で導入され、景観保全やトイレの整備などに使われている。京都市では2018年10月から、1人当たり1泊2万円未満で200円、2万円以上5万円未満で500円、5万円以上で1000円を課税。上限額の1000円は全国で最も高い。
25日から任期が始まる松井氏はインタビューで、「庁内や関係者との調整がいるが、(4年間の)任期中に引き上げたい。2年はかかる見込みだが、4年もかけて行うことではない」と述べた。引き上げには、総務相の同意が必要となる。
また、松井氏は、観光客の急増で深刻化している市バスの混雑対策について、清水寺周辺や祇園などの観光スポットに向かう特急バス「エクスプレス路線」を6月のダイヤ改正に合わせて導入する方針を明らかにした。運賃は現行の230円より高く設定し、市民が乗る路線とすみ分けを促す。一般の路線について、市民の運賃を安くする一方、観光客は高くし、観光客の乗車を抑制する仕組みも今後検討するという。

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