49年の潜伏生活…“重要指名手配”で最古参だった「桐島聡」2番目はあの凶悪事件逃亡犯

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1月29日、重要指名手配されていた「桐島聡」とみられる男が神奈川県鎌倉市の病院で死亡した。1975年4月19日に東京都中央区で発生した連続企業爆破事件の犯人として、爆発物取締罰則違反で指名手配されていた桐島聡容疑者。死亡した男が本人であることが確認された場合、49年にもわたる逃亡生活を送っていたことになる。
桐島容疑者は警察庁が発表している「警察庁指定重要指名手配被疑者」のひとりだった。警察担当記者はこう語る。
「警察は、毎年11月を『指名手配被疑者捜査強化月間』として、指名手配犯の捜査に力を入れていますが、そのタイミングで毎年、更新されているのが『重要指名手配被疑者』です。
これは凶悪犯罪のうち、全国の警察が総力でもって捜査する必要のある容疑者を指定する制度です。現在、14人の名前が載っていますが、桐島はそのなかでも、“最古”の指名手配犯でした」
■次に古い事件は2名の警察官の射殺事件
死亡した男が桐島容疑者と確認された場合、もっとも昔の事件での重要指名手配は、1990年11月に沖縄県沖縄市で2人の警察官を射殺した容疑で手配されている又吉建男容疑者(74)となる。
「暴力団同士の抗争時に、暴力団組員だった又吉容疑者らが、警戒に当たっていた2名の私服警官を対立組織の構成員と間違え、射殺した事件です。共犯の組員は逮捕され、裁判で無期懲役の判決が下っていますが、又吉容疑者は逃走を続けています。
しかし、1990年に京都府内の病院を受診し、がんが脊髄に転移していることが確認されており、死亡説も根強い。過去には、沖縄県警が被疑者死亡のまま殺人容疑で書類送検することを検討しているとも報じられました」(同前・警察担当記者)
かつては、2001年に徳島市父子殺害事件の容疑者で、「おい、小池!」の手配ポスターで有名だった小池俊一容疑者も重要指名手配されていたが、2012年に病気での死亡が確認されている。
重要指名手配されながら、一般市民に紛れて生活し、49年にわたる逃亡生活を送っていたという今回の事例がいかに異常なことか、ここからも見て取れる。
■昨年には道交法違反で初の重要指名手配も
重要指名手配されているもっとも最近の事件での容疑者は、大分県別府市で起きたひき逃げ死亡事件で指名手配されている八田與一容疑者(27)。昨年に重要指名手配に指定されたが、道路交通法違反での指定は全国初のことだった。八田容疑者は故意に衝突をおこしたとも見られており、事件の凶悪性が考慮された形だ。
他にも、関東連合の元リーダーで、六本木のクラブでおきた襲撃殺人事件の容疑者である見立真一容疑者(44)などが重要指名手配されている。
49年の潜伏を経て、容疑者が姿を現したとみられる今回の事例のようなことはある。私たちも交番前のポスターを今一度、注視してみてもいいかもしれない。

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