宝塚歌劇娘役転落死問題で遺族が初めて阪急・歌劇団側と面談…代理人「直接思いを伝えたいと考えたため」「姿勢が前進した」

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宝塚歌劇団の宙組娘役・Aさん(享年25)が昨年9月に転落死した問題で、歌劇団と親会社の阪急電鉄に謝罪などを求めている遺族側の代理人が1日、経過報告を発表した。
遺族側は、Aさんは上級生のパワハラや長時間労働が原因で自殺に至ったと主張しており、死後、昨年11、12月の阪急・歌劇団側と面談。今年に入り、先月24日に3度目の会合の場を持った。
報告書によると「面談会場で遺族2名(母、妹)が、遺族としての心情・意見を直接、阪急・劇団側代理人に計20分話しました」と遺族が初めて会合に出席したことを明かした。歌劇団側が当初、外部弁護士チームに依頼して作成された報告書に、遺族のヒアリング内容が反映されていない経緯があったためで「直接思いを伝えたいと考えたため」としている。
その後、遺族が退席して双方が面談交渉に入った。遺族側は「明確に従来の見解を変更し、遺族側の意見に相当程度配慮した内容が述べられました」と、阪急サイドの対応を評価。「現時点においても阪急・劇団側の見解と遺族側の見解には不一致点が相当程度存在しており、遺族側としては、阪急・劇団側の姿勢が前進したものと受けとめているものの、なお一層、遺族側の要請に応え、本件の解決に向けて誠実な対応を行うよう、求める次第です」と報告した。4回目の面談は「遅くとも2月末日までに実施する予定」とした。

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