被災地でスーパーの移動販売始まる 「SMILE-UP.」メンバーが炊き出しも…珠洲市では地震後2度目の漁

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能登半島地震から29日で4週間。被災地では、大手スーパーの移動販売が始まった。
また、避難所では「SMILE-UP.」のメンバーが炊き出しをするなど、支援の輪が広がっている。
石川・輪島市内の避難所の前に並べられたさまざまな商品。
買い物が困難な状況が続く被災地で、28日からスーパーの移動販売が始まった。
避難所前に到着した移動販売車の前には、下着や新鮮な果物やお野菜なども並んでいる。さらには、サラダやおはぎ、プリンなどのスイーツも。
避難生活を送っている人たちが、久しぶりの買い物を楽しんだ。
避難者「甘い物ばかりです。レトルトとかインスタントが多かったので少し違うものも食べてみたいと思って」、「1日以降、ずっとお餅を食べていないので、おはぎをいただくことができて、すごくうれしい」
移動販売を始めたのは、大手スーパー・イオンで、28日は試験的な実施だが、29日から輪島市内の避難所を巡回する予定だという。
能登半島地震から29日で4週間。珠洲市の避難所では、「SMILE-UP.」の東山紀之さんら6人が炊き出しを行った。
SMILE-UP. 東山紀之さん「おいで~! 冷めないうちに」
振る舞ったのは、温かいラーメン。
ラーメンを食べた人「うまいです!」、「ありがたいなと思います。テレビで見ている方にお会いできて元気をもらえた気がします」
「SMILE-UP.」のメンバーたちは、写真撮影に応じたり、サインにも気軽に応じていた。
サインをもらった女性「Snow Manの阿部さんからです。大好き! だから光栄です」
中には、メンバーにこんな相談をした中学生も。
受験を控えた中学生「勉強頑張るためにはどうすればいいですか。テストでいい点を取りたいんですけど」
Snow Man・阿部亮平さん「何でもいいからご褒美をつくること。これだけやったら曲聴こうとか、これ食べようとか」
受験を控えた中学生「結構(Snow Manの)歌とか聴いてて、しかも阿部ちゃん推しだったので、めちゃ奇跡でした」
被災地では、27日から始まった災害ボランティアの活動が本格化している。
志賀町では、28日朝から、15人のボランティアが被災した家屋から壊れたテレビや照明器具を運び出したり、割れたガラスを片づける作業などにあたった。
東京から来たボランティア「困っている人がいるので、できることをできるタイミングで、できる人を集めればいいと思います」
ボランティアの依頼者「すごく助かります。やってもらわなかったらたぶん片づかない」
県は、個別での活動はせず、事前に登録するよう呼びかけている。
そうした中、28日、珠洲市の漁港では蛸島漁港に漁に出ていた船が戻ってきた。
午前1時半過ぎ、地震後2度目の漁をした船が港に戻り、今が旬の寒ブリやサバなどを水揚げした。
漁港では、地震や津波の影響で岸壁が隆起したり、亀裂が入るなど大きな被害が出た。
田川漁港・田川益蔵社長「漁港の岸壁がほとんど使用できない。(魚の)選別機も岸壁が下がってしまって、使えない状態」
28日は、わずかに使える岸壁で、ブリおよそ500匹とサバ8トンを水揚げしたが、箱詰め作業ができず水槽に魚を入れたまま金沢に運び、そこで仕分けなどを行うという。
田川漁港・田川益蔵社長「先人からずっとこういうふうにして漁に携わってきたこの町ですから、なるべく絶やさずに守っていければと」
田川さんは、週に2~3回の漁を続けていきたいとしている。

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