防衛省は2024年度から、陸海空の新人自衛官が最初に配属される全国の教育部隊で髪形基準を緩和し、女性にショートヘアを推奨するのをやめ、長髪を容認する。男性の丸刈りも推奨しない。少子化で若者の獲得競争が激化するなか、志望者確保に向けた取り組み。18日、これらを含む人材確保策の検討状況を同省の有識者検討会に報告した。
【写真まとめ】論争勃発、名門校の伝統の髪型ルール
同省によると、身だしなみは陸海空の自衛隊ごとに規定があり、各教育部隊もそれぞれローカル基準を設定。訓練の日程が詰まっていて身だしなみに時間をかける余裕がないため、概して女性にはショートヘアが、男性には丸刈りや短めのスポーツ刈りなどが推奨されていた。
今回、自由度の高い基準に合わせることとし、女性はヘルメットや帽子をかぶる際の妨げにならず、制服着用時に髪が肩にかからないようまとめる条件付きで長髪を容認する。男性はスポーツ刈りが基準となる。
同省は昨年7月、自衛官の確保や処遇改善策を議論する有識者検討会から人材基盤を強化するための報告書を受け取った。その中で、髪形や髪の色に関する規定について「合理性に乏しいものは変更・廃止すべきだ」と指摘され、見直しを進めてきた。
髪の色を巡っては省内にさまざまな意見があり、現行の白髪染め以外の容認には至らなかった。身だしなみに関する高校の校則見直しなど、若者を取り巻く生活環境の変化を踏まえ、自衛隊での更なるルールの緩和も検討する。【松浦吉剛】