国会“中休み”批判に岸田首相が反論「G20財務相会合は極めて重要」

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国会で、予算委の開催が17日以降になり“1週間の中休み”が生じたことへの批判に対し、岸田首相が9日、反論した。
岸田首相は、予算委の日程の理由である鈴木財務相の海外出張について、「G20財務相会合は極めて重要」と強調した。
衆院予算委は、衆参両院での代表質問が終わってすぐに開くのが一般的。しかし、鈴木財務相が、米・ワシントンで開かれるG20財務相・中央銀行総裁会議に出席するため、7日に代表質問が終わったにもかかわらず、予算委は17日からの開催となった。
召集されたばかりの国会に“1週間の中休み”が生じるとして、政府と与党の連携不足の指摘など、批判も出ている。
岸田首相は9日、訪問先の三重・鈴鹿市で記者団の取材に対して、「国会の日程は国会でお決めいただくこと」としつつ、「来週、予定されているG20の財務相会合は極めて大事な、重要な会合であると認識している」と強調した。
岸田首相は、「今、日本経済は不透明な中にある」と述べた上で、「急激な円安など為替市場の変化」と「ロシアに対する強い制裁」を挙げ、「財務当局の連携が極めて重要だ」と指摘した。
そして、G20会合について、「日本不在で議論が行われるということは、日本としてどうであろうか」として、「重大な時、重大な会合が開かれるわけだから、日本の財務相も現地に足を運び、日本の考え方をしっかり明らかにするのは極めて大事なことだと思う」と述べた。
さらに「政府として、ぜひ財務相には出席してもらわなければならないと強く思っている」と強調し、「国会のことは国会でお決めいただくことではあるが、財務相会合の重要性は、ぜひご理解いただきたい」と訴えた。

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