富山県内で「液状化現象」被害、地震後わずか数分で道路に泥水…除去作業「終わりが見えない」

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富山県高岡市伏木地区や氷見市沿岸部など富山県内各地で、地震の影響とみられる液状化現象が発生している。
この現象は、地震の振動によって支え合っていた土の粒子がバラバラになり、地盤全体が液体のような状態になるもの。地中から砂が噴き出てきたり、構造物が地中に沈下したりする。海に近く、地盤が緩い所で起きやすいとされる。
高岡市伏木錦町では4日午後、噴き出た砂を集めた袋を、住民らが重機で次々に運んでいた。1日の地震発生直後、マンホールから水や砂が噴き出し、わずか数分で道路が泥水につかったという。同町にある要願寺の林史樹住職(53)は「初めは何が起きているか分からなかった」と振り返る。袋の運び出しは2日昼に始めたが、3日間たった4日も終わらず、林住職は「自分たちの力で出来ることは限られていて、終わりが見えない」と嘆く。
氷見市北大町の「ひみ番屋街」(休業中)の駐車場も、液状化現象で噴き出たとみられる砂がところどころにたまっていた。
液状化現象は、富山市北部でも住宅に深刻な被害をもたらしている。

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