刃物女でJR秋葉原駅が混乱 きょうは渋谷駅で“刃物騒動” 年始め 都心で相次ぐ

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事件直後のJR秋葉原駅で撮影された動画には、あたりが騒然とする中、数人の警察官に取り囲まれ、連行される女が確認できる。
白い上着に、黒いミニスカートのようなものをはき、顔は腰あたりまで伸びた黒い髪で隠れている。
正月三が日、最後の夜。
JR山手線の電車内で突然、20代の女が、包丁で立て続けに乗客を切りつける事件が発生した。
同じ車両にいた乗客「(女が)『うるせー』とか『やめろ』と叫んでいた。刃物が見えた。一般的な家庭にある普通の包丁」
現行犯逮捕された際、長髪だった女。
しかし4日、警察署から出てきた際の姿は短髪だった。
女は犯行当時に、かつらをかぶっていたという。
襲われた乗客の男性5人は、胸部や背中などを切られたり刺されたりしていて、3人が搬送された。
事件直後の電車内で、うなだれるように倒れこむ女。
車両に居合わせた乗客は、犯行当時の緊迫した状況をこう振り返る。
同じ車両にいた乗客「(車内で)みんなが走ってきて『ワー』と言って、(電車の)扉が開いて、出た方がいいよと…。(乗客が)『やばい』と言ってました。もうちょっと後ろに座っていたら危なかったと思う」
乗客5人とは面識がなかったとみられる女。
犯行に使った包丁に加え、バッグの中に別の包丁を隠し持っていたという。
事件から一夜が明け、多くの人が仕事始めとなった4日。
JR秋葉原駅では、職場に向かう通勤客らから「仕事が始まり、電車に乗るので怖い」、「ステイホームします。(家から)出ません」と不安の声が聞かれた。
そうした不安が広がる中、渋谷駅でも刃物騒動が起きた。
4日午前11時前、東急東横線の渋谷駅で乗客から「カッターナイフをちらつかせている人がいる」と通報があった。
すぐに駅員や警察官が付近を確認したが、カッターナイフを持った人物は見つからなかった。
この騒ぎで、2万人以上の乗客に影響が出た。
一方、3日夜の事件で逮捕された20代の女は、「人を殺そうと思った」と供述し、容疑をおおむね認めている。
精神的なトラブルを抱えているということで、警視庁は動機などをくわしく調べている。

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