「寝られず」「心臓止まるかと」=避難所や車中泊、疲れにじむ―石川・七尾

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震度6強を観測した石川県七尾市では、多くの人が避難所や車の中で一夜を過ごした。
「余震で寝られなかった」「心臓が止まるかと思った」と疲れた様子だった。
市役所近くの山王小学校には地震直後、約650人が避難。図書室や会議室など暖房が使える部屋に体育館のマットを持ち込み過ごした。担当者は「毛布が足りず、灯油切れでヒーターも使えなくなった」と訴える。断水で飲料水も足りず、カレーなどの食料はあっても食べられないという。
小学校で夜を明かした団体職員の女性(40)は「2回目の揺れがひどく、心臓が止まるかと思った」と振り返る。
公立能登総合病院では深夜にスプリンクラーが作動し、院内が水浸しに。受水槽の破損で水が使えず透析にも対応できないという。患者に夜通し対応した看護師の女性は「ずっと揺れており寝られなかった」と話した。
病院近くに住む会社員の女性(54)は家族や親戚計10人で車中泊した。ガソリン節約のため、暖房を時折消して寒さをしのいだ。トイレを流すため、路上に残る雪をやかんに集めて溶かした。「揺れが収まるまで家には戻れない」とため息をついた。

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