熱したスプーン、背中や足にあて虐待 福島県の障害者支援施設

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福島県社会福祉事業団と県は28日、同事業団が指定管理者として運営する障害者支援施設「福島県けやき荘」(同県西郷村)で、施設の40代の男性職員が60代の男性入所者の体に、沸騰させた湯につけたスプーンをあてる虐待があったと発表した。職員は24日から自宅待機しており、同事業団は関係者の処分と再発防止策を検討する。
「限界だった…」 なぜ22歳の孫は祖母を手にかけたのか 同事業団によると、職員は2022年9月11日朝、加熱させたスプーンを入所者の背中や足など10カ所近くにあてた。前日夜、職員がトイレで介助中、入所者に尿をかけられたことがあり、同事業団の調査に対し職員は「その時の感情がこみ上げた」と話しているという。入所者にはやけどの痕が確認されたが、職員が薬を買って塗っており、病院での診断で完治していた。

施設の虐待防止員は、数週間後に他の職員から虐待について報告を受け、今年2月末に園長に報告。12月になって同事業団による定例の全職員への聞き取り調査で、虐待の疑いが浮上し、職員が虐待を認めた。報告が滞った理由について、園長らは、新型コロナウイルスのクラスター(感染者集団)が発生したり、施設の引っ越しがあったりしたことを挙げて「言葉にする勇気が出なかった」などと説明しているという。【木村健二】
同事業団によると、職員は2022年9月11日朝、加熱させたスプーンを入所者の背中や足など10カ所近くにあてた。前日夜、職員がトイレで介助中、入所者に尿をかけられたことがあり、同事業団の調査に対し職員は「その時の感情がこみ上げた」と話しているという。入所者にはやけどの痕が確認されたが、職員が薬を買って塗っており、病院での診断で完治していた。
施設の虐待防止員は、数週間後に他の職員から虐待について報告を受け、今年2月末に園長に報告。12月になって同事業団による定例の全職員への聞き取り調査で、虐待の疑いが浮上し、職員が虐待を認めた。報告が滞った理由について、園長らは、新型コロナウイルスのクラスター(感染者集団)が発生したり、施設の引っ越しがあったりしたことを挙げて「言葉にする勇気が出なかった」などと説明しているという。【木村健二】

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