上皇さまは23日、卒寿＝90歳の誕生日を迎えられました。記録で確認出来る歴代天皇の中で90歳を迎えられるのは初めてです。
宮内庁によりますと、上皇さまは規則正しく穏やかに毎日を過ごし、社会の出来事にも関心を寄せていて、藤井聡太八冠のニュースに触れ、時折側近と将棋を楽しまれることもあるということです。
この1年はコロナ禍で控えていた外出も増え、5月には皇室にゆかりの深い京都と奈良を旅行されました。
また、4年ぶりに長野県の軽井沢で静養するなど、これまでに縁のあった場所や人と旧交を温められました。
2022年7月には右心不全の診断を受け、現在も胸水が少しあるものの、比較的安定した状態が続いているということです。
ライフワークの魚類の分類については、これまでに発表したハゼに関する論文の再検証に取り組み、標本の観察などを続けられています。
記録で確認出来る歴代天皇の中で、90歳を迎えられるのは上皇さまが初めてです。
23日は、2022年より少し人数を増やした形でお住まいの仙洞御所で祝賀行事が行われ、天皇皇后両陛下や愛子さまなど皇族方や、岸田首相をはじめとする三権の長からお祝いを受けられる予定です。