松戸女児遺体発見 元刑事「現場に矛盾点ある」…警察は“事件・事故”両面で捜査継続

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千葉県の旧江戸川で見つかった遺体は、行方不明となっていた女の子だと特定されました。事件性をうかがわせる目立った外傷はありませんでしたが、元刑事が指摘する矛盾点とは?
■雨降るなか献花「言葉がない」
警察は6日、旧江戸川で見つかっていた女の子の遺体について、行方不明となっている千葉県松戸市の南朝芽さん(7)と特定しました。
DNA型鑑定で、両親との間に親子関係に矛盾がないと認められたということです。結果は、すぐに両親にも伝えられました。
水門に架かる橋には、花やお菓子が置かれていて、多くの人が現場を訪れていることがうかがえます。
冷たい雨が降るなか、遺体が見つかった現場には、手を合わせる人の姿もありました。
無事を祈り、ボランティアで捜索に加わっていた女性は、次のように話します。
女性:「本当に、ずっと苦しい感じだったので。ご家族のこととか考えちゃうと、本当に言葉がないかなって。(写真を)見ただけで、涙が出そう」
自身も小学校低学年の女の子2人の母親で、他人事と思えなかったといいます。
女性:「どうにか絶対見つけたいって、本当に思って。連日ぐるぐる車で回ったり、捜索したりとかはしてたんですけど。何とかして、元気な姿で見つけてあげたかった」
司法解剖の結果、骨折や目立った外傷はなく、大量の水を飲んで溺れた可能性があることが分かっている朝芽さん。警察は、事件と事故の両面で捜索を続けています。
■元刑事「現場に矛盾点がある」
現場に通い続けた元警視庁刑事の吉川祐二氏も、まだ事故だったとするには、疑問が多いと感じています。
一つは、発見された靴から川までの距離です。
吉川氏:「(Q.ここから30メートルくらいありますよね?)まして、ここで靴下と靴を脱いだということは、裸足だったわけです。裸足で、目の前にある草やぶのなか入るかと言ったら、入らない。そこも、一つの矛盾点ですよね」
さらに、朝芽さんの家族は取材に対し、こう話していました。
朝芽さんの家族:「肌に刺さるような背丈と同じぐらいの草に入っていくことは、嫌うと思う」
吉川氏:「小学校1年生の女の子が入っていけるかというと、まして、朝芽さんは虫に刺されるとか、草が足にまとわりつくのを大変嫌う子だったと。そういうことは、ちょっと考えられないです。はっきり言って無いという気持ちのほうが、私は強いですね」
千葉県警は、事件性については発表できる材料がないとして、「引き続き事故と事件の両面で捜査を継続する」としています。
吉川氏:「現段階、警察の発表においても、溺死(できし)という結果が出ても、事件と事故両面からの捜査をしていく。警察としては、矛盾点を感じてる部分はあると思います。この矛盾点を解決しない限り、この今回の事件、事故の解明にはならないと思います」
警察は7日も、100人態勢で捜査を続けるということです。

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