サイゼリヤ店員、子どもグズって「騒いだら退店」と警告 広がる波紋に本社広報「個別案件、回答差し控える」

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イタリア料理で知られるチェーン店「サイゼリヤ」で「騒いだら退店となります」と告げられている子連れ家族がいた――。そんなX(旧ツイッター)の投稿が波紋を広げている。投稿は2023年12月20日13時までに2702万回表示され、1万2000回リポスト、7万「いいね」されるほど反響で、議論を呼んでいる。一体何があったのか。投稿者に事の顛末を詳しく聞いた。
これは店員や店舗の独断なのか、それともチェーンとしての方針なのか。運営するサイゼリヤ(埼玉県吉川市)は、J-CASTニュースの取材に対し「個別の案件についての回答は差し控えさせて頂いております」と返答し、見解を明らかにしなかった。
議論を呼んだのは、11月下旬の投稿。投稿者家族の隣の席に子連れの家族がいた。子どもが2、3秒泣くと、すぐに親が抱き上げてなだめていたにもかかわらず、店員が「すごい速さ」でやって来て「騒いだら退店になります」と家族に告げたという内容だ。
11月29日、J-CASTニュースの取材に応じた投稿者によると、東京都内のサイゼリヤで起きた出来事だ。Xに投稿して波紋が広がったのは隣の家族のエピソードだったが、この日の投稿者の家族も入店時に「騒いだら退店になります」と伝えられていた。子どもは未就学児2人で「子どもですので声は大人よりは大きかったかもしれませんが、騒いではおりませんでした」。店内は家族連れ、サラリーマンなどで満席だったとし、「わりと騒がしい状態」だったという。
案内された席の隣で、2歳程の子どもを連れた3人家族が既に食事をしていた。20分程隣にいたが、子どもは椅子に座って食事をしており、走り回ったりはしていなかったという。にもかかわらず、隣の家族は「騒いだら退店となります」と注意された。当時の様子を次のように振り返った。
驚きと憤りを感じたという投稿者は、その場で「走り回っているわけでもなく、泣いただけなのに退店なのか?それは本部の方針なのか?」と店員に伝えると「そうです。他のお客様もいるので、その方たちを優先します」と言って去っていったとする。
その後、「フォローしていただきありがとうございました」と母親に声をかけられたといい、「とても悲しい顔をしていたのが印象的でした」と振り返る。
その後、カスタマーセンターに連絡し店舗名などの詳細を伝えたところ、「入店時や泣いただけでの退店勧告はルールにない。他のお客様に迷惑がかかりそうな行為があったときは、店舗の責任者からお声掛けする場合がある」という反応だったという。
「騒いだら退店」の旨を告げられた際、どう思ったか。投稿者は次のように述べる。
入店後、隣の席の子連れ家族が注意されているのを見たときはどう感じたか。投稿者はこう振り返る。
J-CASTニュースが(1)この事態を把握しているか(2)実際に店舗に「騒いだら退店」の旨の指示を出したか(3)事態の受けとめ(4)今後どのように対処するか――についてサイゼリヤ広報に見解を求めたところ、12月15日、「個別の案件についての回答は差し控えさせて頂いております」と回答があった。

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