友達と話している感覚に…頂き女子りりちゃんと接見「ホストは私の人生(笑)」記者を魅了した”頂き女子の話術”

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恋愛感情を利用して、年上の男性たちから1億5000万円以上の金をだまし取ったなどの罪に問われている、”頂き女子りりちゃん”こと渡邊真衣被告(25)が12月15日、記者の接見に初めて応じた。「詐欺マニュアル」作成に至る経緯やキッカケについても明らかになった。 ■なぜ会ってくれたのか…「興味本位!(笑)」 逮捕から3カ月あまりが過ぎた12月15日、”頂き女子りりちゃん”こと渡邊被告は、愛知県内の留置施設で勾留されていた。

これまでに、記者が何度も試みたが叶わなかった接見。この日も同じ回答だと思いつつ電話をかけると、留置施設の担当者からの返答は「接見の許可が出ました」と…。 約束の午後3時、留置施設を訪れ、スマートフォンなどの電子機器を預けてから、記録用のノートだけを手に面会室に入る。 ドアを開けた先に、あの”頂き女子りりちゃん”がいた。透明の板1枚越しに目があうと、お互い真顔で見つめ合う時間があった。探り合いをしているかのような緊張感が漂う。 12月6日の初公判の際に見た長い黒髪は、肩ぐらいまでの長さの”ボブヘア”にカットされていた。メガネにマスクを着用し、犬がプリントされた灰色の”ロンT”姿だった。 記者:「なぜ、今日は会ってくれたんですか?」渡邊被告:「前は弁護士に聞いてなかったから答えられなかったけど、(接見しても)いいと言われたのと、興味本位!(笑)」。 陽気な様子で微笑む姿は、YouTubeなどで見た”頂き女子りりちゃん”のままだ。 ■「詐欺マニュアル」を使い詐欺罪を問われた女子大生に“有罪判決” この接見の2時間ほど前。渡邊被告が生み出した「詐欺マニュアル」を購入し、年上の男性から1000万円以上をだまし取った罪に問われていた名古屋市の女子大学生の裁判が、名古屋地裁で開かれていた。 言い渡された判決は、懲役3年・執行猶予5年の有罪判決だった。 ■有罪判決を聞いて笑顔が曇る 「すごい後悔している」 女子大学生の詐欺を手助けした罪にも問われている渡邊被告に判決内容を伝えると、それまで笑顔だった顔が急に曇った。渡邊被告:「美空ちゃんが捕まっちゃって…」 自分の中でふさわしい言葉を探していたのか…。沈黙が続いた後、「後悔」を口にした。渡邊被告:「(男性から金銭を得る方法を)教えた女の子が喜んでくれたことに自己満足してて、罪を負わせてしまったことにすごい後悔している。あと、驚いてる」記者:「驚いているとは?」渡邊被告:「人に教えていいものなのかを深く考えていなくて。それで罪を背負わせてしまったことがショック」 自身が生み出したマニュアルが発端で、女子大学生が詐欺に手を染めたことへの「後悔」を、申し訳なさそうな表情で話していた。渡邊被告:「マニュアル自体は、みんなに喜んでほしいと思って書いていたんですよ」 ■20歳からホスト通い “貢ぎ”で見栄を張り合う中でホストからの「助言」 恋愛感情を利用して、男性から金銭的な支援を受ける”頂き女子”のマニュアル。そのルーツを渡邊被告は語り始めた。渡邊被告:「20歳からホストに通っていて、当時、ホスト狂いがどれくらい担当に貢いでいるかをTwitterに載せていた。見栄を張りあっていて、自分も混ざりたいなと思って」 ホストに貢ぐ様子をSNSに投稿すると、「いいね」や「フォロワー」の数がぐんぐん伸びていき、「どうやってやるの?」と大金を貢ぐ方法を聞かれるようになったという。 そして、ホストからの「助言」が、マニュアル作りを後押しした。渡邊被告:「当時、担当(ホスト)が情報商材をしている人で、『マニュアルを作りなよ』って言われた。『こういうタイトルがいい』と言われて、値段は最初4980円で販売した」 自身が生み出した「マニュアル」のことになると、マスク越しでも満面の笑みを浮かべているのがわかるほど、楽しそうに話している。 渡邊被告:「今思うと、『頂き女子』って言って、詐欺を正当化してやっていたことは普通に考えておかしい。詐欺を見ないようにしてて、500万円、数百万円とホストに使うなら詐欺をするしかない」 警察に逮捕され、留置場に入れられてからようやく、『頂き女子』が犯罪だと気づいたという。 ■社会問題化している「売掛金」トラブルについて聞いてみると… 詐欺で得た1億5000万円以上の金は、ほとんどがホストクラブの”担当”ホストへの支払いに当てている。 ホストクラブでの高額な支払いを巡るトラブルが社会問題化している中で、自身も100万円単位での”売掛”をしていた渡邊被告に、意見を聞いてみた。記者:「売掛がなくなったらどうなる?」渡邊被告:「売掛をなくしても、”ホス狂”の子たちはホストと共依存してて、自分の証明がホストだから、自分の方から売掛していくから。解決になるのかな…」「売掛」システムが廃止されたとしても、そこに存在価値を求める女性たちとホストの関係が続く限り、根本的な解決になるかは疑問だと話した。「渡邊被告にとって『ホスト』とは?」と聞くと、この日一番の笑顔でこう答えた。渡邊被告:「私の人生!(笑)自分の人生を何もかもかけていいやと思う存在!」 15分間の接見はあっという間に終わった。渡邊被告には、どこか人を惹きつける魅力があり、記者は友達と楽しく会話しているような感覚に陥ってしまった。記者が接見したのは”渡邊真衣”だったのか、それとも”頂き女子りりちゃん”だったのか…。 渡邊被告の次の裁判は、2024年2月16日、横浜市の男性から1億1700万円を騙し取った罪について行われる。
恋愛感情を利用して、年上の男性たちから1億5000万円以上の金をだまし取ったなどの罪に問われている、”頂き女子りりちゃん”こと渡邊真衣被告(25)が12月15日、記者の接見に初めて応じた。「詐欺マニュアル」作成に至る経緯やキッカケについても明らかになった。
逮捕から3カ月あまりが過ぎた12月15日、”頂き女子りりちゃん”こと渡邊被告は、愛知県内の留置施設で勾留されていた。

これまでに、記者が何度も試みたが叶わなかった接見。この日も同じ回答だと思いつつ電話をかけると、留置施設の担当者からの返答は「接見の許可が出ました」と…。 約束の午後3時、留置施設を訪れ、スマートフォンなどの電子機器を預けてから、記録用のノートだけを手に面会室に入る。 ドアを開けた先に、あの”頂き女子りりちゃん”がいた。透明の板1枚越しに目があうと、お互い真顔で見つめ合う時間があった。探り合いをしているかのような緊張感が漂う。 12月6日の初公判の際に見た長い黒髪は、肩ぐらいまでの長さの”ボブヘア”にカットされていた。メガネにマスクを着用し、犬がプリントされた灰色の”ロンT”姿だった。 記者:「なぜ、今日は会ってくれたんですか?」渡邊被告:「前は弁護士に聞いてなかったから答えられなかったけど、(接見しても)いいと言われたのと、興味本位!(笑)」。 陽気な様子で微笑む姿は、YouTubeなどで見た”頂き女子りりちゃん”のままだ。 ■「詐欺マニュアル」を使い詐欺罪を問われた女子大生に“有罪判決” この接見の2時間ほど前。渡邊被告が生み出した「詐欺マニュアル」を購入し、年上の男性から1000万円以上をだまし取った罪に問われていた名古屋市の女子大学生の裁判が、名古屋地裁で開かれていた。 言い渡された判決は、懲役3年・執行猶予5年の有罪判決だった。 ■有罪判決を聞いて笑顔が曇る 「すごい後悔している」 女子大学生の詐欺を手助けした罪にも問われている渡邊被告に判決内容を伝えると、それまで笑顔だった顔が急に曇った。渡邊被告:「美空ちゃんが捕まっちゃって…」 自分の中でふさわしい言葉を探していたのか…。沈黙が続いた後、「後悔」を口にした。渡邊被告:「(男性から金銭を得る方法を)教えた女の子が喜んでくれたことに自己満足してて、罪を負わせてしまったことにすごい後悔している。あと、驚いてる」記者:「驚いているとは?」渡邊被告:「人に教えていいものなのかを深く考えていなくて。それで罪を背負わせてしまったことがショック」 自身が生み出したマニュアルが発端で、女子大学生が詐欺に手を染めたことへの「後悔」を、申し訳なさそうな表情で話していた。渡邊被告:「マニュアル自体は、みんなに喜んでほしいと思って書いていたんですよ」 ■20歳からホスト通い “貢ぎ”で見栄を張り合う中でホストからの「助言」 恋愛感情を利用して、男性から金銭的な支援を受ける”頂き女子”のマニュアル。そのルーツを渡邊被告は語り始めた。渡邊被告:「20歳からホストに通っていて、当時、ホスト狂いがどれくらい担当に貢いでいるかをTwitterに載せていた。見栄を張りあっていて、自分も混ざりたいなと思って」 ホストに貢ぐ様子をSNSに投稿すると、「いいね」や「フォロワー」の数がぐんぐん伸びていき、「どうやってやるの?」と大金を貢ぐ方法を聞かれるようになったという。 そして、ホストからの「助言」が、マニュアル作りを後押しした。渡邊被告:「当時、担当(ホスト)が情報商材をしている人で、『マニュアルを作りなよ』って言われた。『こういうタイトルがいい』と言われて、値段は最初4980円で販売した」 自身が生み出した「マニュアル」のことになると、マスク越しでも満面の笑みを浮かべているのがわかるほど、楽しそうに話している。 渡邊被告:「今思うと、『頂き女子』って言って、詐欺を正当化してやっていたことは普通に考えておかしい。詐欺を見ないようにしてて、500万円、数百万円とホストに使うなら詐欺をするしかない」 警察に逮捕され、留置場に入れられてからようやく、『頂き女子』が犯罪だと気づいたという。 ■社会問題化している「売掛金」トラブルについて聞いてみると… 詐欺で得た1億5000万円以上の金は、ほとんどがホストクラブの”担当”ホストへの支払いに当てている。 ホストクラブでの高額な支払いを巡るトラブルが社会問題化している中で、自身も100万円単位での”売掛”をしていた渡邊被告に、意見を聞いてみた。記者:「売掛がなくなったらどうなる?」渡邊被告:「売掛をなくしても、”ホス狂”の子たちはホストと共依存してて、自分の証明がホストだから、自分の方から売掛していくから。解決になるのかな…」「売掛」システムが廃止されたとしても、そこに存在価値を求める女性たちとホストの関係が続く限り、根本的な解決になるかは疑問だと話した。「渡邊被告にとって『ホスト』とは?」と聞くと、この日一番の笑顔でこう答えた。渡邊被告:「私の人生!(笑)自分の人生を何もかもかけていいやと思う存在!」 15分間の接見はあっという間に終わった。渡邊被告には、どこか人を惹きつける魅力があり、記者は友達と楽しく会話しているような感覚に陥ってしまった。記者が接見したのは”渡邊真衣”だったのか、それとも”頂き女子りりちゃん”だったのか…。 渡邊被告の次の裁判は、2024年2月16日、横浜市の男性から1億1700万円を騙し取った罪について行われる。
逮捕から3カ月あまりが過ぎた12月15日、”頂き女子りりちゃん”こと渡邊被告は、愛知県内の留置施設で勾留されていた。
これまでに、記者が何度も試みたが叶わなかった接見。この日も同じ回答だと思いつつ電話をかけると、留置施設の担当者からの返答は「接見の許可が出ました」と…。
約束の午後3時、留置施設を訪れ、スマートフォンなどの電子機器を預けてから、記録用のノートだけを手に面会室に入る。
ドアを開けた先に、あの”頂き女子りりちゃん”がいた。透明の板1枚越しに目があうと、お互い真顔で見つめ合う時間があった。探り合いをしているかのような緊張感が漂う。
12月6日の初公判の際に見た長い黒髪は、肩ぐらいまでの長さの”ボブヘア”にカットされていた。メガネにマスクを着用し、犬がプリントされた灰色の”ロンT”姿だった。
記者:「なぜ、今日は会ってくれたんですか?」
渡邊被告:「前は弁護士に聞いてなかったから答えられなかったけど、(接見しても)いいと言われたのと、興味本位!(笑)」。
陽気な様子で微笑む姿は、YouTubeなどで見た”頂き女子りりちゃん”のままだ。
この接見の2時間ほど前。渡邊被告が生み出した「詐欺マニュアル」を購入し、年上の男性から1000万円以上をだまし取った罪に問われていた名古屋市の女子大学生の裁判が、名古屋地裁で開かれていた。 言い渡された判決は、懲役3年・執行猶予5年の有罪判決だった。 ■有罪判決を聞いて笑顔が曇る 「すごい後悔している」 女子大学生の詐欺を手助けした罪にも問われている渡邊被告に判決内容を伝えると、それまで笑顔だった顔が急に曇った。渡邊被告:「美空ちゃんが捕まっちゃって…」 自分の中でふさわしい言葉を探していたのか…。沈黙が続いた後、「後悔」を口にした。渡邊被告:「(男性から金銭を得る方法を)教えた女の子が喜んでくれたことに自己満足してて、罪を負わせてしまったことにすごい後悔している。あと、驚いてる」記者:「驚いているとは?」渡邊被告:「人に教えていいものなのかを深く考えていなくて。それで罪を背負わせてしまったことがショック」 自身が生み出したマニュアルが発端で、女子大学生が詐欺に手を染めたことへの「後悔」を、申し訳なさそうな表情で話していた。渡邊被告:「マニュアル自体は、みんなに喜んでほしいと思って書いていたんですよ」 ■20歳からホスト通い “貢ぎ”で見栄を張り合う中でホストからの「助言」 恋愛感情を利用して、男性から金銭的な支援を受ける”頂き女子”のマニュアル。そのルーツを渡邊被告は語り始めた。渡邊被告:「20歳からホストに通っていて、当時、ホスト狂いがどれくらい担当に貢いでいるかをTwitterに載せていた。見栄を張りあっていて、自分も混ざりたいなと思って」 ホストに貢ぐ様子をSNSに投稿すると、「いいね」や「フォロワー」の数がぐんぐん伸びていき、「どうやってやるの?」と大金を貢ぐ方法を聞かれるようになったという。 そして、ホストからの「助言」が、マニュアル作りを後押しした。渡邊被告:「当時、担当(ホスト)が情報商材をしている人で、『マニュアルを作りなよ』って言われた。『こういうタイトルがいい』と言われて、値段は最初4980円で販売した」 自身が生み出した「マニュアル」のことになると、マスク越しでも満面の笑みを浮かべているのがわかるほど、楽しそうに話している。 渡邊被告:「今思うと、『頂き女子』って言って、詐欺を正当化してやっていたことは普通に考えておかしい。詐欺を見ないようにしてて、500万円、数百万円とホストに使うなら詐欺をするしかない」 警察に逮捕され、留置場に入れられてからようやく、『頂き女子』が犯罪だと気づいたという。 ■社会問題化している「売掛金」トラブルについて聞いてみると… 詐欺で得た1億5000万円以上の金は、ほとんどがホストクラブの”担当”ホストへの支払いに当てている。 ホストクラブでの高額な支払いを巡るトラブルが社会問題化している中で、自身も100万円単位での”売掛”をしていた渡邊被告に、意見を聞いてみた。記者:「売掛がなくなったらどうなる?」渡邊被告:「売掛をなくしても、”ホス狂”の子たちはホストと共依存してて、自分の証明がホストだから、自分の方から売掛していくから。解決になるのかな…」「売掛」システムが廃止されたとしても、そこに存在価値を求める女性たちとホストの関係が続く限り、根本的な解決になるかは疑問だと話した。「渡邊被告にとって『ホスト』とは?」と聞くと、この日一番の笑顔でこう答えた。渡邊被告:「私の人生!(笑)自分の人生を何もかもかけていいやと思う存在!」 15分間の接見はあっという間に終わった。渡邊被告には、どこか人を惹きつける魅力があり、記者は友達と楽しく会話しているような感覚に陥ってしまった。記者が接見したのは”渡邊真衣”だったのか、それとも”頂き女子りりちゃん”だったのか…。 渡邊被告の次の裁判は、2024年2月16日、横浜市の男性から1億1700万円を騙し取った罪について行われる。
この接見の2時間ほど前。渡邊被告が生み出した「詐欺マニュアル」を購入し、年上の男性から1000万円以上をだまし取った罪に問われていた名古屋市の女子大学生の裁判が、名古屋地裁で開かれていた。
言い渡された判決は、懲役3年・執行猶予5年の有罪判決だった。
女子大学生の詐欺を手助けした罪にも問われている渡邊被告に判決内容を伝えると、それまで笑顔だった顔が急に曇った。渡邊被告:「美空ちゃんが捕まっちゃって…」 自分の中でふさわしい言葉を探していたのか…。沈黙が続いた後、「後悔」を口にした。渡邊被告:「(男性から金銭を得る方法を)教えた女の子が喜んでくれたことに自己満足してて、罪を負わせてしまったことにすごい後悔している。あと、驚いてる」記者:「驚いているとは?」渡邊被告:「人に教えていいものなのかを深く考えていなくて。それで罪を背負わせてしまったことがショック」 自身が生み出したマニュアルが発端で、女子大学生が詐欺に手を染めたことへの「後悔」を、申し訳なさそうな表情で話していた。渡邊被告:「マニュアル自体は、みんなに喜んでほしいと思って書いていたんですよ」 ■20歳からホスト通い “貢ぎ”で見栄を張り合う中でホストからの「助言」 恋愛感情を利用して、男性から金銭的な支援を受ける”頂き女子”のマニュアル。そのルーツを渡邊被告は語り始めた。渡邊被告:「20歳からホストに通っていて、当時、ホスト狂いがどれくらい担当に貢いでいるかをTwitterに載せていた。見栄を張りあっていて、自分も混ざりたいなと思って」 ホストに貢ぐ様子をSNSに投稿すると、「いいね」や「フォロワー」の数がぐんぐん伸びていき、「どうやってやるの?」と大金を貢ぐ方法を聞かれるようになったという。 そして、ホストからの「助言」が、マニュアル作りを後押しした。渡邊被告:「当時、担当(ホスト)が情報商材をしている人で、『マニュアルを作りなよ』って言われた。『こういうタイトルがいい』と言われて、値段は最初4980円で販売した」 自身が生み出した「マニュアル」のことになると、マスク越しでも満面の笑みを浮かべているのがわかるほど、楽しそうに話している。 渡邊被告:「今思うと、『頂き女子』って言って、詐欺を正当化してやっていたことは普通に考えておかしい。詐欺を見ないようにしてて、500万円、数百万円とホストに使うなら詐欺をするしかない」 警察に逮捕され、留置場に入れられてからようやく、『頂き女子』が犯罪だと気づいたという。 ■社会問題化している「売掛金」トラブルについて聞いてみると… 詐欺で得た1億5000万円以上の金は、ほとんどがホストクラブの”担当”ホストへの支払いに当てている。 ホストクラブでの高額な支払いを巡るトラブルが社会問題化している中で、自身も100万円単位での”売掛”をしていた渡邊被告に、意見を聞いてみた。記者:「売掛がなくなったらどうなる?」渡邊被告:「売掛をなくしても、”ホス狂”の子たちはホストと共依存してて、自分の証明がホストだから、自分の方から売掛していくから。解決になるのかな…」「売掛」システムが廃止されたとしても、そこに存在価値を求める女性たちとホストの関係が続く限り、根本的な解決になるかは疑問だと話した。「渡邊被告にとって『ホスト』とは?」と聞くと、この日一番の笑顔でこう答えた。渡邊被告:「私の人生!(笑)自分の人生を何もかもかけていいやと思う存在!」 15分間の接見はあっという間に終わった。渡邊被告には、どこか人を惹きつける魅力があり、記者は友達と楽しく会話しているような感覚に陥ってしまった。記者が接見したのは”渡邊真衣”だったのか、それとも”頂き女子りりちゃん”だったのか…。 渡邊被告の次の裁判は、2024年2月16日、横浜市の男性から1億1700万円を騙し取った罪について行われる。
女子大学生の詐欺を手助けした罪にも問われている渡邊被告に判決内容を伝えると、それまで笑顔だった顔が急に曇った。
渡邊被告:「美空ちゃんが捕まっちゃって…」
自分の中でふさわしい言葉を探していたのか…。沈黙が続いた後、「後悔」を口にした。
渡邊被告:「(男性から金銭を得る方法を)教えた女の子が喜んでくれたことに自己満足してて、罪を負わせてしまったことにすごい後悔している。あと、驚いてる」
記者:「驚いているとは?」
渡邊被告:「人に教えていいものなのかを深く考えていなくて。それで罪を背負わせてしまったことがショック」
自身が生み出したマニュアルが発端で、女子大学生が詐欺に手を染めたことへの「後悔」を、申し訳なさそうな表情で話していた。
渡邊被告:「マニュアル自体は、みんなに喜んでほしいと思って書いていたんですよ」
恋愛感情を利用して、男性から金銭的な支援を受ける”頂き女子”のマニュアル。そのルーツを渡邊被告は語り始めた。渡邊被告:「20歳からホストに通っていて、当時、ホスト狂いがどれくらい担当に貢いでいるかをTwitterに載せていた。見栄を張りあっていて、自分も混ざりたいなと思って」 ホストに貢ぐ様子をSNSに投稿すると、「いいね」や「フォロワー」の数がぐんぐん伸びていき、「どうやってやるの?」と大金を貢ぐ方法を聞かれるようになったという。 そして、ホストからの「助言」が、マニュアル作りを後押しした。渡邊被告:「当時、担当(ホスト)が情報商材をしている人で、『マニュアルを作りなよ』って言われた。『こういうタイトルがいい』と言われて、値段は最初4980円で販売した」 自身が生み出した「マニュアル」のことになると、マスク越しでも満面の笑みを浮かべているのがわかるほど、楽しそうに話している。 渡邊被告:「今思うと、『頂き女子』って言って、詐欺を正当化してやっていたことは普通に考えておかしい。詐欺を見ないようにしてて、500万円、数百万円とホストに使うなら詐欺をするしかない」 警察に逮捕され、留置場に入れられてからようやく、『頂き女子』が犯罪だと気づいたという。 ■社会問題化している「売掛金」トラブルについて聞いてみると… 詐欺で得た1億5000万円以上の金は、ほとんどがホストクラブの”担当”ホストへの支払いに当てている。 ホストクラブでの高額な支払いを巡るトラブルが社会問題化している中で、自身も100万円単位での”売掛”をしていた渡邊被告に、意見を聞いてみた。記者:「売掛がなくなったらどうなる?」渡邊被告:「売掛をなくしても、”ホス狂”の子たちはホストと共依存してて、自分の証明がホストだから、自分の方から売掛していくから。解決になるのかな…」「売掛」システムが廃止されたとしても、そこに存在価値を求める女性たちとホストの関係が続く限り、根本的な解決になるかは疑問だと話した。「渡邊被告にとって『ホスト』とは?」と聞くと、この日一番の笑顔でこう答えた。渡邊被告:「私の人生!(笑)自分の人生を何もかもかけていいやと思う存在!」 15分間の接見はあっという間に終わった。渡邊被告には、どこか人を惹きつける魅力があり、記者は友達と楽しく会話しているような感覚に陥ってしまった。記者が接見したのは”渡邊真衣”だったのか、それとも”頂き女子りりちゃん”だったのか…。 渡邊被告の次の裁判は、2024年2月16日、横浜市の男性から1億1700万円を騙し取った罪について行われる。
恋愛感情を利用して、男性から金銭的な支援を受ける”頂き女子”のマニュアル。そのルーツを渡邊被告は語り始めた。
渡邊被告:「20歳からホストに通っていて、当時、ホスト狂いがどれくらい担当に貢いでいるかをTwitterに載せていた。見栄を張りあっていて、自分も混ざりたいなと思って」
ホストに貢ぐ様子をSNSに投稿すると、「いいね」や「フォロワー」の数がぐんぐん伸びていき、「どうやってやるの?」と大金を貢ぐ方法を聞かれるようになったという。
そして、ホストからの「助言」が、マニュアル作りを後押しした。
渡邊被告:「当時、担当(ホスト)が情報商材をしている人で、『マニュアルを作りなよ』って言われた。『こういうタイトルがいい』と言われて、値段は最初4980円で販売した」
自身が生み出した「マニュアル」のことになると、マスク越しでも満面の笑みを浮かべているのがわかるほど、楽しそうに話している。
渡邊被告:「今思うと、『頂き女子』って言って、詐欺を正当化してやっていたことは普通に考えておかしい。詐欺を見ないようにしてて、500万円、数百万円とホストに使うなら詐欺をするしかない」
警察に逮捕され、留置場に入れられてからようやく、『頂き女子』が犯罪だと気づいたという。
詐欺で得た1億5000万円以上の金は、ほとんどがホストクラブの”担当”ホストへの支払いに当てている。 ホストクラブでの高額な支払いを巡るトラブルが社会問題化している中で、自身も100万円単位での”売掛”をしていた渡邊被告に、意見を聞いてみた。記者:「売掛がなくなったらどうなる?」渡邊被告:「売掛をなくしても、”ホス狂”の子たちはホストと共依存してて、自分の証明がホストだから、自分の方から売掛していくから。解決になるのかな…」「売掛」システムが廃止されたとしても、そこに存在価値を求める女性たちとホストの関係が続く限り、根本的な解決になるかは疑問だと話した。「渡邊被告にとって『ホスト』とは?」と聞くと、この日一番の笑顔でこう答えた。渡邊被告:「私の人生!(笑)自分の人生を何もかもかけていいやと思う存在!」 15分間の接見はあっという間に終わった。渡邊被告には、どこか人を惹きつける魅力があり、記者は友達と楽しく会話しているような感覚に陥ってしまった。記者が接見したのは”渡邊真衣”だったのか、それとも”頂き女子りりちゃん”だったのか…。 渡邊被告の次の裁判は、2024年2月16日、横浜市の男性から1億1700万円を騙し取った罪について行われる。
詐欺で得た1億5000万円以上の金は、ほとんどがホストクラブの”担当”ホストへの支払いに当てている。
ホストクラブでの高額な支払いを巡るトラブルが社会問題化している中で、自身も100万円単位での”売掛”をしていた渡邊被告に、意見を聞いてみた。
記者:「売掛がなくなったらどうなる?」
渡邊被告:「売掛をなくしても、”ホス狂”の子たちはホストと共依存してて、自分の証明がホストだから、自分の方から売掛していくから。解決になるのかな…」
「売掛」システムが廃止されたとしても、そこに存在価値を求める女性たちとホストの関係が続く限り、根本的な解決になるかは疑問だと話した。
「渡邊被告にとって『ホスト』とは?」と聞くと、この日一番の笑顔でこう答えた。
渡邊被告:「私の人生!(笑)自分の人生を何もかもかけていいやと思う存在!」
渡邊被告の次の裁判は、2024年2月16日、横浜市の男性から1億1700万円を騙し取った罪について行われる。

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