京都市東山区のマンションで今月、住人の無職男性（８２）が刺殺される事件があり、京都府警がこの男性に対する殺人容疑で２０代の自衛官の男を逮捕したことが１０日、捜査関係者への取材で分かった。
男を乗せた捜査車両は１０日午後６時３５分ごろ、捜査本部のある府警東山署に入った。府警は犯行の経緯や動機などについて捜査を進める。
捜査関係者によると、男の行方を追っていた府警は同日、関東地方で男を発見し、身柄を確保した。府警は男と岡田さんの関係についても調べる。
殺害されたのはマンション３階に住む岡田好次郎さん。３日午後８時５０分ごろ、２階と３階の間にある階段の踊り場で、岡田さんがうつぶせの状態で倒れているのをマンション住人が見つけた。岡田さんの背中には複数の刺し傷があり、死因は失血死だった。
府警によると、傷の一部は心臓にまで達する深さだった。また遺体には抵抗した際にできる防御創はなかったという。府警は岡田さんが踊り場で何者かに急に襲われた可能性が高いとみて、周辺の防犯カメラを重点的に捜査していた。
捜査関係者によると、現場には岡田さんのものとみられるショルダーバッグがあり、中にあった財布には数万円の現金が残されていた。