やけどや火災に繋がるおそれも… フェルト生地に瞬間接着剤を用いた際の発熱現象が話題に「知らなかった」「もっと広報されるべき」

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フェルト生地に瞬間接着剤を用いた際の発熱現象がSNS上で大きな注目を集めている。
【動画】発熱とともに白煙が…
「フェルトに瞬間接着剤を使ってはいけないと知らず、、危うく大火傷するところだった。焦った。 常識だとしたら恥ずかしいのですが、知らない方のために。物凄い発熱と共に白煙が出てきます。 僕は誤って指をくっつけてしまいプチ火傷。。すぐ振り払いましたが、接着して取れなくなってたらと思うと 」
とその模様を紹介したのは打楽器奏者の渡辺庸介さん(@nabecussion)。
渡辺さんはハンマーダルシマーという楽器の台にフェルトをクッションとして着けようとしてこの現象に遭遇。
実は瞬間接着剤に含まれるシアノアクリレートは布や紙などの繊維に染み込むと、急激な化学反応を引き起こし発熱する。その温度は100℃以上に達することがあり、やけどや火災につながることもあるのだ。
渡辺さんにお話を聞いた。
ーー発熱した際の感想をあらためて。
渡辺:とにかく「何が起こったのか意味がわからなかった」というのが1番な感想です。まさかこの組み合わせで発熱、白煙が出るという現象は想像できなかったのでしばらく茫然自失でした。
ーーけがの経過は?
渡辺:幸い軽いやけどだったので、数時間左の人差し指がヒリヒリしていましたが、すぐに治りました。また、Xでも多くの方が心配をしてくださってありがたかったです。
ーー投稿に大きな反響がありました。
渡辺:注意喚起できたらなという思いはあったのですが、そもそもこの現象が常識なのか分からなかったので、やや批判を覚悟で恐る恐る投稿しました。思ったより「知らなかった!知れてよかった!」と言って感謝してくれる方が多かったので、投稿して良かったなという感想です。
◇ ◇
SNSユーザー達から
「これほんと危険ですフェルトに限らずティッシュでも200℃近く熱くなります!」「知らなかった。フエルトはポリエステル製だが、瞬間接着剤の説明書には、ポリエステル(PET)の接着OKと書いてある。布という形態がダメというのはもっと広報されるべきだと思う。ちなみに瞬間接着剤は、どこにでも存在する水分が重合開始剤になり、発熱しながら接着する。指同士を接着すると熱く感じる(やめましょう)。」「知っている人は少数派なのかな 布やティッシュなどに着くと100度近くまで発熱する場合がありますので火傷注意です」
など数々のコメントが寄せられた今回の投稿。読者のみなさんも瞬間接着剤の使用にはくれぐれもご用心いただきたい。
なお今回の話題を提供してくれた渡辺さんは打楽器奏者として東京を中心に全国で演奏活動を展開。YouTubeチャンネル「渡辺庸介PERCUSSION」ではさまざなま演奏動画が公開されているので、見て興味を持った方はぜひライブに足を運んでいただきたい。
(まいどなニュース特約・中将 タカノリ)

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