日大アメフト部“悪質タックル”の内田元監督が大麻事件を語った! 「保身に走り、判断を間違えた」「アメフト指導者は内田と会うなと念書を書いた」廃部については…

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今年8月5日、3年生部員が覚醒剤取締法違反の容疑で逮捕されたのを皮切りに、日本大学アメフト部・フェニックスでは、これまで4人の部員が立件されている。8月末日付で学生寮は閉鎖、9月以降、部には無期限活動停止処分が下るなど、廃部の危機を迎えている。
【画像】廃部の危機を迎えている日大アメフト部の寮 そんななかアメフト部元監督の内田正人氏が「週刊文春」のインタビューに40分にわたって応じた。内田正人アメフト部元監督 時事通信社

「僕はね、廃部すべきだと思っているんですよ、あれだけのことをやったんだから」 淡々とこう語る内田氏は、アメフト部の現体制に疑問を呈する。「昨年の段階で指導陣が保身に走り、判断を間違ったがために、問題が大きくなってしまったんです。僕だったら、大麻を使った部員がいたら、首根っこを捕まえてでも警察に連れて行きましたよ。ただ、一番困っているのは、現場の部員たち。廃部云々は、彼らをどうするのか、とことん議論してからにすべきです。『廃部はかわいそう』『連帯責任は酷い』という議論に時間をかけている間に、今の学生は卒業してしまいますから」悪質タックル問題をめぐる日大への恨み節 2018年の悪質タックル問題でアメフト部の監督を辞した内田氏。現在もフェニックスの様子は気になるという。「僕の時代は終わったんだけど、日大アメフト部への思い入れは残っている。何しろ監督を20年近くやっているとね……。監督時代は、馬鹿みたいに真剣に取り組んだ。まさに生きるか死ぬかの思いだった。試合で負けて、帰りの車で涙したことも一度や二度じゃありません」 悪質タックル問題での処分について、日大への恨み節も口にした。「タックルの処分内容に僕はわだかまりないけど、うちのかみさんは納得していない。僕なりのアドバイスをできればと思うけど、大学がアメフト部の指導者に『内田と接触するな』と念書まで取っていると聞く。1人の人間の存在を消すのは人権蹂躙です。1人の人間の存在を無いものとして扱うのは、人としてやってはいけないことですよ」 12月6日(水)12時配信の「週刊文春 電子版」及び12月7日(木)発売の「週刊文春」では、日大アメフト部の大麻事件について4ページにわたって特集する。林真理子理事長と澤田康広副学長の知られざる暗闘、現役アメフト部員の告白、中村敏英監督が会見前日に送ったメッセージの内容などについて詳報している。(「週刊文春」編集部/週刊文春 2023年12月14日号)
そんななかアメフト部元監督の内田正人氏が「週刊文春」のインタビューに40分にわたって応じた。
内田正人アメフト部元監督 時事通信社
「僕はね、廃部すべきだと思っているんですよ、あれだけのことをやったんだから」
淡々とこう語る内田氏は、アメフト部の現体制に疑問を呈する。
「昨年の段階で指導陣が保身に走り、判断を間違ったがために、問題が大きくなってしまったんです。僕だったら、大麻を使った部員がいたら、首根っこを捕まえてでも警察に連れて行きましたよ。ただ、一番困っているのは、現場の部員たち。廃部云々は、彼らをどうするのか、とことん議論してからにすべきです。『廃部はかわいそう』『連帯責任は酷い』という議論に時間をかけている間に、今の学生は卒業してしまいますから」
2018年の悪質タックル問題でアメフト部の監督を辞した内田氏。現在もフェニックスの様子は気になるという。
「僕の時代は終わったんだけど、日大アメフト部への思い入れは残っている。何しろ監督を20年近くやっているとね……。監督時代は、馬鹿みたいに真剣に取り組んだ。まさに生きるか死ぬかの思いだった。試合で負けて、帰りの車で涙したことも一度や二度じゃありません」
悪質タックル問題での処分について、日大への恨み節も口にした。「タックルの処分内容に僕はわだかまりないけど、うちのかみさんは納得していない。僕なりのアドバイスをできればと思うけど、大学がアメフト部の指導者に『内田と接触するな』と念書まで取っていると聞く。1人の人間の存在を消すのは人権蹂躙です。1人の人間の存在を無いものとして扱うのは、人としてやってはいけないことですよ」 12月6日(水)12時配信の「週刊文春 電子版」及び12月7日(木)発売の「週刊文春」では、日大アメフト部の大麻事件について4ページにわたって特集する。林真理子理事長と澤田康広副学長の知られざる暗闘、現役アメフト部員の告白、中村敏英監督が会見前日に送ったメッセージの内容などについて詳報している。(「週刊文春」編集部/週刊文春 2023年12月14日号)
悪質タックル問題での処分について、日大への恨み節も口にした。
「タックルの処分内容に僕はわだかまりないけど、うちのかみさんは納得していない。僕なりのアドバイスをできればと思うけど、大学がアメフト部の指導者に『内田と接触するな』と念書まで取っていると聞く。1人の人間の存在を消すのは人権蹂躙です。1人の人間の存在を無いものとして扱うのは、人としてやってはいけないことですよ」
12月6日(水)12時配信の「週刊文春 電子版」及び12月7日(木)発売の「週刊文春」では、日大アメフト部の大麻事件について4ページにわたって特集する。林真理子理事長と澤田康広副学長の知られざる暗闘、現役アメフト部員の告白、中村敏英監督が会見前日に送ったメッセージの内容などについて詳報している。
(「週刊文春」編集部/週刊文春 2023年12月14日号)

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