村上春樹氏のノーベル賞は今年もお預け 小学同級生「生きてたらいつかは取るでしょ」

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スウェーデン・アカデミーは6日、2022年のノーベル文学賞を、フランスの作家アニー・エルノー氏(82)に授与すると発表した。
受賞理由は「個人的な記憶の根源や疎外感を明らかにする勇気と鋭さ」を挙げた。同氏は1940年、フランス生まれ。74年に自伝小説「空の洋服ダンス」(未邦訳)でデビューし、その後も自身の体験をもとにした作品を数多く発表してきた。
フランス人の受賞者は14年のパトリック・モディアノ氏以来。女性の受賞は20年の米国の詩人ルイーズ・グリュックさんに続き通算17人目。毎年のようにブックメーカーに有力候補として名前を挙げられる村上春樹氏(73)の受賞は今年もお預けとなった。
村上氏が一期生として卒業した兵庫・西宮市立香櫨園小学校には、6年1組時代の同級生の頭井治男さんと内堀均さん、学校関係者、地域の人々ら約15人が集まり、発表の瞬間を見守った。同級生の2人は、新型コロナウイルスの影響で2年間中止していた同窓会を月末に開く予定で「いい話を届けたい」と話していたが、残念ながら吉報は届かなかった。
頭井さんは「今年も取るんちゃうかと期待しながら待ったけど、これだけはしょうがないね。また来年。生きてたらいつかは取るでしょ」と話し、内堀さんは「例年のことなんですけど、僕らはここに来ることにも意義がある。チャンスはあるかと思う。彼がいるからクラス会が集まっているところもある。そういう意味では感謝してます」と穏やかな笑顔を見せた。

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