京アニ公判 「感謝しかない」「早く大拘に来ていれば」青葉被告が明かした価値観の変化

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令和元年の京都アニメーション放火殺人事件で、殺人罪などに問われた青葉真司被告(45)の裁判員裁判の第21回公判が6日、京都地裁で開かれた。
被告は4年前の事件で負ったやけどのリハビリのために、現在拘置所で受けている介助の内容を明かし、「感謝の念しかない」「早く大拘(大阪拘置所)に来ていれば事件は起こさなかったのでは」と述べた。
弁護側の被告人質問に答えた。被告は拘置所での食事や排泄(はいせつ)、入浴などの状況を説明した上で、「ちょっとしたことでも『ありがとうございます』と言うようにしている」「昔ほど(相手を)徹底的にやり返したりという考えは減ってきた」などと説明。拘置所での生活で価値観が大きく変化したと明らかにした。
京アニ事件の公判は今月7日にも検察側の論告求刑や弁護側の最終弁論などを経て結審する見込み。判決は来年1月25日。
検察側は被告に完全責任能力があると訴え「類例なき凄惨(せいさん)な大量放火殺人事件だ」と主張。弁護側は事件当時、心神喪失や耗弱の状態だったとして無罪や刑の減軽を求めている。

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