2年前に失踪のパン屋チェーン「ベルベ」元社長男(77)を逮捕 3000万円分小切手を詐欺疑い

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

おととし倒産したパン屋チェーンの社長だった77歳の男が、不動産会社から現金3000万円相当の小切手をだまし取ったとして逮捕されました。男は2年前に失踪していました。
詐欺の疑いで逮捕されたのは、無職の石川民夫容疑者(77)です。
石川容疑者はパン屋チェーン「ベルベ」の社長だった2021年9月、神奈川県大和市で、不動産会社の代表を務める知人男性に、「土地の取得に3000万円が必要で、銀行の融資に時間がかかるので貸してほしい」とうそを言い、3000万円分の預金小切手1枚をだましとった疑いがもたれています。
警察によりますと、石川容疑者は小切手を現金3000万円に換金し、金融機関からの借金の返済に充てたとみられています。
石川容疑者は発覚を防ぐために、男性に「今は重要な局面なので外部に漏らさないで」と口止めしたうえ、現金300万円を配当金と称して渡していました。
取り調べに対し石川容疑者は「間違いありません」と容疑を認めているということです。
「ベルベ」は石川容疑者が創業し、神奈川県や都内におよそ30店舗を展開していましたが、2021年11月に石川容疑者が失踪。全店舗が閉店し、会社は倒産しました。
警察はきょう、石川容疑者が横浜市瀬谷区の知人宅にいるのを見つけ、逮捕しました。
警察によりますと、ベルベは2021年6月の決算で、金融機関からの借り入れが45億円にのぼり、返済できない状況になっていたということです。
警察は石川容疑者が会社の決算を粉飾した可能性もあるとみて、余罪についても調べています。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

SNSでもご購読できます。