「商品は私が全部売っちゃいました」「倍の3000万円にして返します」店長になりすまして金を使い込み、品物を捌いていた元キャバ嬢(29)の杜撰な手口…遺棄された店主は生前「大金がはいってくる」〈名古屋・クローゼット全裸死体遺棄〉

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名古屋市中区のブランド品買取店「おたからや名古屋栄店」の店長、阿部光一さん(42)死体遺棄事件で愛知県警に逮捕された同店元従業員、内田明日香容疑者(29)が、阿部さんが入院していることを装って取引先などとやり取りをしていたことが常連客の証言でわかった。内田容疑者は阿部さんの死体を遺棄した後も、S N Sで本人になりすまして親戚らに生存を装っていたとみられ、犯行の計画性が浮き彫りになってきた。

「阿部さんはコロナとかインフルの合併症で入院してる」 社会部デスクが事件の経緯を解説する。 「阿部さんの姿は9月末に姉が現認したのを最後に誰も見ていませんでしたが、その後も阿部さんのLINEのアカウントを使って親族にメッセージが発信されており、不審に思った姉の機転で11月20日に行方不明届が出され、翌日に阿部さんの自宅マンションで変死体が見つかりました。司法解剖の結果、死後2ヵ月近くが経過しているとみられています。 内田容疑者は2014年ごろから同店で働くようになりましたが、2000万円もの横領が発覚して経営者の阿部さんに毎月少額を返済していたことなどがわかっています。二人が愛人関係にあったかどうかはさておき、内田容疑者が合鍵を持って自由に阿部さんのマンションを出入りしていたことが捜査でも裏付けられており、捜査1課は自信を持って同24日に死体遺棄容疑で逮捕しました」 送検される内田容疑者(共同通信社) 実際に阿部さんが姿を消した9月末から、内田容疑者は「知人」として店主の代行をしていたようだ。阿部さんの長年の友人で常連客でもあるA氏が絶対匿名を条件に取材に応じた。A氏は阿部さんの生前、「おたからや」に1500万円分のインゴット(金塊)や貴金属を持ち込み、代金は後日支払われる予定だった。だが取引の最中、阿部さんと連絡がとれなくなったという。 インゴット(写真はイメージです) 「店に電話をしたところ、内田容疑者の携帯電話に転送されて『阿部さんはコロナとかインフルの合併症で入院してる』と言われたんです。私はあの店に他に従業員がいたのも知らなかったので『そもそも電話に出てるあなたは誰ですか』という流れで彼女と連絡を取ったり、、結果的には逮捕される2日前まで連絡を取り合っていたことになりますね」 遺体で見つかった阿部さん(知人提供) A氏が阿部さんと最後に連絡を取り合ったのは「行方不明」になる直前のことだったという。 「最後に話したのは9月29日のお昼ごろ、阿部さんから電話で『今日の夜に(インゴットの)代金を持っていきます』と連絡がありました。約束を破るような人ではないのですが、その日の夕方に携帯に電話しても繋がらず、次の日も同様で、店にかけても出ない。携帯からは機内モードの『ただいま電話をお繋ぎできません』という音声が流れました。 その状態が10月4日ぐらいまで続き、その数日後に店の固定電話にかけてみたら転送になり、内田容疑者が電話に出たんです。彼女は『実は阿部さんはコロナとインフルエンザの合併症で国立病院に入院しています。私は知り合いで電話だけ対応させてもらっています』と説明しました。 実をいうと9月29日の少し前に連絡を取ったとき、阿部さん本人が『ちょっと風邪っぽいわ』って言ってたんですよ。彼は真面目でこれまで不義理をしたことは一度もなかったので、このときは阿部さんの体調を心配していまして」 阿部さんは大金が入る連絡をうけた直前に音信不通に… 偶然なのか計画的だったのかは想像のしようもないが、内田容疑者の受け答えは極めて自然だったようだ。 「だから信じちゃったんです。それなら連絡が取れないのも仕方ないし、阿部さんは独り身だからしょうがないなと思いました。それで『退院してからであせらなくていいから』と、彼女とやり取りをするようになったんです」 平気でウソを続けた内田容疑者(本人SNSより) そしてほどなく、内田容疑者から「阿部さんが来週の月曜日に退院することになりました」と連絡があった。 「ああよかったな、と思っていたら、急に阿部さんの新しいLINEのアカウントが出てきたんですよ。『前の携帯がバグを起こしたため、こっちに連絡お願いします』みたいな。それで電話してみたんだけど応答がなく、『体調が悪くてすみませんでした』みたいなLINEが来て、やり取りしているうちに『今、父親が倒れたので岩手の実家に帰っています。10月31日までにはちゃんとします』という内容の連絡が来たんです」 この時点でA氏はさすがに怪しさを感じていたが、内田容疑者は堂々と「演技」を続けた。後の捜査で判明した、内田容疑者が2000万円もの金品を横領していたことを、A氏は「容疑者不詳」として阿部さんから聞いていたようだ。 「阿部さんの自宅には何年も前から女(内田容疑者)が出入りしていて、家事代行サービスみたいなことをしていたそうなんですよ。そのたびに1万円とか5千円とか払って。ところがその女に、自宅で保管していた買取品の貴金属や商品券を頻繁に盗まれて売りさばかれ、被害総額はウン千万円になっていたと阿部さんがグチるわけですよ。 実は私は一番最後にインゴットなど1500万円分を預けていたんですけど、確か9月25日に『明後日に家2軒分ぐらいのお金が返ってくるから助かった』みたいなことを言ってたんですよ」 9月30日に店先に貼られた張り紙、阿部さんは張り紙の最後に署名を残す几帳面な性格だったという(知人提供) 「おじいちゃんの生前贈与で返します」 阿部さんが当てにしていた「家2軒分の金」がその後どうなったのか判然としないが、どうやら内田容疑者は、のらりくらりとかわしながら阿部さんから甘い汁を啜っていたようだ。 「買取屋って常にキャッシュが必要で、土日だと300~500万円くらいは出ていきますから、一時的に阿部さんの元にキャッシュがないということはありました。でも、阿部さん自身は株とか資産は持っていて、生活が苦しいとかそういったことはありませんでしたし、僕のための代金は別に用立ててくれていたようです。 そもそも阿部さんて、ものすごく人がいいし優しいんですよ。だからこそ何回も内田を信用してしまって、そのたびにやられてたんでしょうね。阿部さんも多少なりとも好意をもっていたから、そこにつけ込まれて上手くやられていたんだと思います。実物の内田容疑者は、報道で出回っているあの画像よりもきれいですよ。美人でスタイルもいいですからね」 キャバ嬢だった内田容疑者(本人SNSより) 「僕が持ち込んだ1500万円分のインゴットなどの商品の代金が遅れるなら、商品を引き取りたいって内田に言ったんですよ。それで徐々に話を詰めていったら『お客さんのものだとは知らずに私が全部売っちゃいました』って認めたんです。そうなると『なんで阿部さんの単なる知人が勝手に売ってるんだ』ってなるじゃないですか。その辺からは完全におかしいと確信しました。 10月の中旬ぐらいです。その後の内田は『明日返します』、当日になったら『もう1日、時間をください』の繰り返し。そのうちに逮捕されて、結局お金は返ってきてないです」 1500万円分もの商品を売り飛ばしてしまった内田容疑者は、適当な言い訳で切り抜けようとして、どんどん追い込まれていったという。 「すぐに返せないからと『2000万円くらいで返します』と言い出したり、その期限が来ると『3000万円にして返します』とかね。だから無理なら無理で時間が無駄だから、別の返済方法を考えようかって話もしたんですよ。『嘘ついてるのもわかってるから、つまらない嘘はやめて』ってね。そしたら『すみません、今まで嘘ついてました。おじいちゃんに生前贈与の話をしてオッケーが出たんでそれで返します』とまで言ってきたんです。多分また嘘ですよね」 ウソにウソを塗り重ねていったこの元キャバ嬢は、そもそもなぜそんなに金に困っていたのか。#4に詳述する。 内田容疑者が住んでいたアパート 取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班
名古屋市中区のブランド品買取店「おたからや名古屋栄店」の店長、阿部光一さん(42)死体遺棄事件で愛知県警に逮捕された同店元従業員、内田明日香容疑者(29)が、阿部さんが入院していることを装って取引先などとやり取りをしていたことが常連客の証言でわかった。内田容疑者は阿部さんの死体を遺棄した後も、S N Sで本人になりすまして親戚らに生存を装っていたとみられ、犯行の計画性が浮き彫りになってきた。
「阿部さんはコロナとかインフルの合併症で入院してる」 社会部デスクが事件の経緯を解説する。 「阿部さんの姿は9月末に姉が現認したのを最後に誰も見ていませんでしたが、その後も阿部さんのLINEのアカウントを使って親族にメッセージが発信されており、不審に思った姉の機転で11月20日に行方不明届が出され、翌日に阿部さんの自宅マンションで変死体が見つかりました。司法解剖の結果、死後2ヵ月近くが経過しているとみられています。 内田容疑者は2014年ごろから同店で働くようになりましたが、2000万円もの横領が発覚して経営者の阿部さんに毎月少額を返済していたことなどがわかっています。二人が愛人関係にあったかどうかはさておき、内田容疑者が合鍵を持って自由に阿部さんのマンションを出入りしていたことが捜査でも裏付けられており、捜査1課は自信を持って同24日に死体遺棄容疑で逮捕しました」 送検される内田容疑者(共同通信社) 実際に阿部さんが姿を消した9月末から、内田容疑者は「知人」として店主の代行をしていたようだ。阿部さんの長年の友人で常連客でもあるA氏が絶対匿名を条件に取材に応じた。A氏は阿部さんの生前、「おたからや」に1500万円分のインゴット(金塊)や貴金属を持ち込み、代金は後日支払われる予定だった。だが取引の最中、阿部さんと連絡がとれなくなったという。 インゴット(写真はイメージです) 「店に電話をしたところ、内田容疑者の携帯電話に転送されて『阿部さんはコロナとかインフルの合併症で入院してる』と言われたんです。私はあの店に他に従業員がいたのも知らなかったので『そもそも電話に出てるあなたは誰ですか』という流れで彼女と連絡を取ったり、、結果的には逮捕される2日前まで連絡を取り合っていたことになりますね」 遺体で見つかった阿部さん(知人提供) A氏が阿部さんと最後に連絡を取り合ったのは「行方不明」になる直前のことだったという。 「最後に話したのは9月29日のお昼ごろ、阿部さんから電話で『今日の夜に(インゴットの)代金を持っていきます』と連絡がありました。約束を破るような人ではないのですが、その日の夕方に携帯に電話しても繋がらず、次の日も同様で、店にかけても出ない。携帯からは機内モードの『ただいま電話をお繋ぎできません』という音声が流れました。 その状態が10月4日ぐらいまで続き、その数日後に店の固定電話にかけてみたら転送になり、内田容疑者が電話に出たんです。彼女は『実は阿部さんはコロナとインフルエンザの合併症で国立病院に入院しています。私は知り合いで電話だけ対応させてもらっています』と説明しました。 実をいうと9月29日の少し前に連絡を取ったとき、阿部さん本人が『ちょっと風邪っぽいわ』って言ってたんですよ。彼は真面目でこれまで不義理をしたことは一度もなかったので、このときは阿部さんの体調を心配していまして」 阿部さんは大金が入る連絡をうけた直前に音信不通に… 偶然なのか計画的だったのかは想像のしようもないが、内田容疑者の受け答えは極めて自然だったようだ。 「だから信じちゃったんです。それなら連絡が取れないのも仕方ないし、阿部さんは独り身だからしょうがないなと思いました。それで『退院してからであせらなくていいから』と、彼女とやり取りをするようになったんです」 平気でウソを続けた内田容疑者(本人SNSより) そしてほどなく、内田容疑者から「阿部さんが来週の月曜日に退院することになりました」と連絡があった。 「ああよかったな、と思っていたら、急に阿部さんの新しいLINEのアカウントが出てきたんですよ。『前の携帯がバグを起こしたため、こっちに連絡お願いします』みたいな。それで電話してみたんだけど応答がなく、『体調が悪くてすみませんでした』みたいなLINEが来て、やり取りしているうちに『今、父親が倒れたので岩手の実家に帰っています。10月31日までにはちゃんとします』という内容の連絡が来たんです」 この時点でA氏はさすがに怪しさを感じていたが、内田容疑者は堂々と「演技」を続けた。後の捜査で判明した、内田容疑者が2000万円もの金品を横領していたことを、A氏は「容疑者不詳」として阿部さんから聞いていたようだ。 「阿部さんの自宅には何年も前から女(内田容疑者)が出入りしていて、家事代行サービスみたいなことをしていたそうなんですよ。そのたびに1万円とか5千円とか払って。ところがその女に、自宅で保管していた買取品の貴金属や商品券を頻繁に盗まれて売りさばかれ、被害総額はウン千万円になっていたと阿部さんがグチるわけですよ。 実は私は一番最後にインゴットなど1500万円分を預けていたんですけど、確か9月25日に『明後日に家2軒分ぐらいのお金が返ってくるから助かった』みたいなことを言ってたんですよ」 9月30日に店先に貼られた張り紙、阿部さんは張り紙の最後に署名を残す几帳面な性格だったという(知人提供) 「おじいちゃんの生前贈与で返します」 阿部さんが当てにしていた「家2軒分の金」がその後どうなったのか判然としないが、どうやら内田容疑者は、のらりくらりとかわしながら阿部さんから甘い汁を啜っていたようだ。 「買取屋って常にキャッシュが必要で、土日だと300~500万円くらいは出ていきますから、一時的に阿部さんの元にキャッシュがないということはありました。でも、阿部さん自身は株とか資産は持っていて、生活が苦しいとかそういったことはありませんでしたし、僕のための代金は別に用立ててくれていたようです。 そもそも阿部さんて、ものすごく人がいいし優しいんですよ。だからこそ何回も内田を信用してしまって、そのたびにやられてたんでしょうね。阿部さんも多少なりとも好意をもっていたから、そこにつけ込まれて上手くやられていたんだと思います。実物の内田容疑者は、報道で出回っているあの画像よりもきれいですよ。美人でスタイルもいいですからね」 キャバ嬢だった内田容疑者(本人SNSより) 「僕が持ち込んだ1500万円分のインゴットなどの商品の代金が遅れるなら、商品を引き取りたいって内田に言ったんですよ。それで徐々に話を詰めていったら『お客さんのものだとは知らずに私が全部売っちゃいました』って認めたんです。そうなると『なんで阿部さんの単なる知人が勝手に売ってるんだ』ってなるじゃないですか。その辺からは完全におかしいと確信しました。 10月の中旬ぐらいです。その後の内田は『明日返します』、当日になったら『もう1日、時間をください』の繰り返し。そのうちに逮捕されて、結局お金は返ってきてないです」 1500万円分もの商品を売り飛ばしてしまった内田容疑者は、適当な言い訳で切り抜けようとして、どんどん追い込まれていったという。 「すぐに返せないからと『2000万円くらいで返します』と言い出したり、その期限が来ると『3000万円にして返します』とかね。だから無理なら無理で時間が無駄だから、別の返済方法を考えようかって話もしたんですよ。『嘘ついてるのもわかってるから、つまらない嘘はやめて』ってね。そしたら『すみません、今まで嘘ついてました。おじいちゃんに生前贈与の話をしてオッケーが出たんでそれで返します』とまで言ってきたんです。多分また嘘ですよね」 ウソにウソを塗り重ねていったこの元キャバ嬢は、そもそもなぜそんなに金に困っていたのか。#4に詳述する。 内田容疑者が住んでいたアパート 取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班
「阿部さんはコロナとかインフルの合併症で入院してる」 社会部デスクが事件の経緯を解説する。 「阿部さんの姿は9月末に姉が現認したのを最後に誰も見ていませんでしたが、その後も阿部さんのLINEのアカウントを使って親族にメッセージが発信されており、不審に思った姉の機転で11月20日に行方不明届が出され、翌日に阿部さんの自宅マンションで変死体が見つかりました。司法解剖の結果、死後2ヵ月近くが経過しているとみられています。 内田容疑者は2014年ごろから同店で働くようになりましたが、2000万円もの横領が発覚して経営者の阿部さんに毎月少額を返済していたことなどがわかっています。二人が愛人関係にあったかどうかはさておき、内田容疑者が合鍵を持って自由に阿部さんのマンションを出入りしていたことが捜査でも裏付けられており、捜査1課は自信を持って同24日に死体遺棄容疑で逮捕しました」 送検される内田容疑者(共同通信社) 実際に阿部さんが姿を消した9月末から、内田容疑者は「知人」として店主の代行をしていたようだ。阿部さんの長年の友人で常連客でもあるA氏が絶対匿名を条件に取材に応じた。A氏は阿部さんの生前、「おたからや」に1500万円分のインゴット(金塊)や貴金属を持ち込み、代金は後日支払われる予定だった。だが取引の最中、阿部さんと連絡がとれなくなったという。 インゴット(写真はイメージです) 「店に電話をしたところ、内田容疑者の携帯電話に転送されて『阿部さんはコロナとかインフルの合併症で入院してる』と言われたんです。私はあの店に他に従業員がいたのも知らなかったので『そもそも電話に出てるあなたは誰ですか』という流れで彼女と連絡を取ったり、、結果的には逮捕される2日前まで連絡を取り合っていたことになりますね」 遺体で見つかった阿部さん(知人提供) A氏が阿部さんと最後に連絡を取り合ったのは「行方不明」になる直前のことだったという。 「最後に話したのは9月29日のお昼ごろ、阿部さんから電話で『今日の夜に(インゴットの)代金を持っていきます』と連絡がありました。約束を破るような人ではないのですが、その日の夕方に携帯に電話しても繋がらず、次の日も同様で、店にかけても出ない。携帯からは機内モードの『ただいま電話をお繋ぎできません』という音声が流れました。 その状態が10月4日ぐらいまで続き、その数日後に店の固定電話にかけてみたら転送になり、内田容疑者が電話に出たんです。彼女は『実は阿部さんはコロナとインフルエンザの合併症で国立病院に入院しています。私は知り合いで電話だけ対応させてもらっています』と説明しました。 実をいうと9月29日の少し前に連絡を取ったとき、阿部さん本人が『ちょっと風邪っぽいわ』って言ってたんですよ。彼は真面目でこれまで不義理をしたことは一度もなかったので、このときは阿部さんの体調を心配していまして」 阿部さんは大金が入る連絡をうけた直前に音信不通に… 偶然なのか計画的だったのかは想像のしようもないが、内田容疑者の受け答えは極めて自然だったようだ。 「だから信じちゃったんです。それなら連絡が取れないのも仕方ないし、阿部さんは独り身だからしょうがないなと思いました。それで『退院してからであせらなくていいから』と、彼女とやり取りをするようになったんです」 平気でウソを続けた内田容疑者(本人SNSより) そしてほどなく、内田容疑者から「阿部さんが来週の月曜日に退院することになりました」と連絡があった。 「ああよかったな、と思っていたら、急に阿部さんの新しいLINEのアカウントが出てきたんですよ。『前の携帯がバグを起こしたため、こっちに連絡お願いします』みたいな。それで電話してみたんだけど応答がなく、『体調が悪くてすみませんでした』みたいなLINEが来て、やり取りしているうちに『今、父親が倒れたので岩手の実家に帰っています。10月31日までにはちゃんとします』という内容の連絡が来たんです」 この時点でA氏はさすがに怪しさを感じていたが、内田容疑者は堂々と「演技」を続けた。後の捜査で判明した、内田容疑者が2000万円もの金品を横領していたことを、A氏は「容疑者不詳」として阿部さんから聞いていたようだ。 「阿部さんの自宅には何年も前から女(内田容疑者)が出入りしていて、家事代行サービスみたいなことをしていたそうなんですよ。そのたびに1万円とか5千円とか払って。ところがその女に、自宅で保管していた買取品の貴金属や商品券を頻繁に盗まれて売りさばかれ、被害総額はウン千万円になっていたと阿部さんがグチるわけですよ。 実は私は一番最後にインゴットなど1500万円分を預けていたんですけど、確か9月25日に『明後日に家2軒分ぐらいのお金が返ってくるから助かった』みたいなことを言ってたんですよ」 9月30日に店先に貼られた張り紙、阿部さんは張り紙の最後に署名を残す几帳面な性格だったという(知人提供) 「おじいちゃんの生前贈与で返します」 阿部さんが当てにしていた「家2軒分の金」がその後どうなったのか判然としないが、どうやら内田容疑者は、のらりくらりとかわしながら阿部さんから甘い汁を啜っていたようだ。 「買取屋って常にキャッシュが必要で、土日だと300~500万円くらいは出ていきますから、一時的に阿部さんの元にキャッシュがないということはありました。でも、阿部さん自身は株とか資産は持っていて、生活が苦しいとかそういったことはありませんでしたし、僕のための代金は別に用立ててくれていたようです。 そもそも阿部さんて、ものすごく人がいいし優しいんですよ。だからこそ何回も内田を信用してしまって、そのたびにやられてたんでしょうね。阿部さんも多少なりとも好意をもっていたから、そこにつけ込まれて上手くやられていたんだと思います。実物の内田容疑者は、報道で出回っているあの画像よりもきれいですよ。美人でスタイルもいいですからね」 キャバ嬢だった内田容疑者(本人SNSより) 「僕が持ち込んだ1500万円分のインゴットなどの商品の代金が遅れるなら、商品を引き取りたいって内田に言ったんですよ。それで徐々に話を詰めていったら『お客さんのものだとは知らずに私が全部売っちゃいました』って認めたんです。そうなると『なんで阿部さんの単なる知人が勝手に売ってるんだ』ってなるじゃないですか。その辺からは完全におかしいと確信しました。 10月の中旬ぐらいです。その後の内田は『明日返します』、当日になったら『もう1日、時間をください』の繰り返し。そのうちに逮捕されて、結局お金は返ってきてないです」 1500万円分もの商品を売り飛ばしてしまった内田容疑者は、適当な言い訳で切り抜けようとして、どんどん追い込まれていったという。 「すぐに返せないからと『2000万円くらいで返します』と言い出したり、その期限が来ると『3000万円にして返します』とかね。だから無理なら無理で時間が無駄だから、別の返済方法を考えようかって話もしたんですよ。『嘘ついてるのもわかってるから、つまらない嘘はやめて』ってね。そしたら『すみません、今まで嘘ついてました。おじいちゃんに生前贈与の話をしてオッケーが出たんでそれで返します』とまで言ってきたんです。多分また嘘ですよね」 ウソにウソを塗り重ねていったこの元キャバ嬢は、そもそもなぜそんなに金に困っていたのか。#4に詳述する。 内田容疑者が住んでいたアパート 取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班
社会部デスクが事件の経緯を解説する。 「阿部さんの姿は9月末に姉が現認したのを最後に誰も見ていませんでしたが、その後も阿部さんのLINEのアカウントを使って親族にメッセージが発信されており、不審に思った姉の機転で11月20日に行方不明届が出され、翌日に阿部さんの自宅マンションで変死体が見つかりました。司法解剖の結果、死後2ヵ月近くが経過しているとみられています。 内田容疑者は2014年ごろから同店で働くようになりましたが、2000万円もの横領が発覚して経営者の阿部さんに毎月少額を返済していたことなどがわかっています。二人が愛人関係にあったかどうかはさておき、内田容疑者が合鍵を持って自由に阿部さんのマンションを出入りしていたことが捜査でも裏付けられており、捜査1課は自信を持って同24日に死体遺棄容疑で逮捕しました」 送検される内田容疑者(共同通信社) 実際に阿部さんが姿を消した9月末から、内田容疑者は「知人」として店主の代行をしていたようだ。阿部さんの長年の友人で常連客でもあるA氏が絶対匿名を条件に取材に応じた。A氏は阿部さんの生前、「おたからや」に1500万円分のインゴット(金塊)や貴金属を持ち込み、代金は後日支払われる予定だった。だが取引の最中、阿部さんと連絡がとれなくなったという。 インゴット(写真はイメージです) 「店に電話をしたところ、内田容疑者の携帯電話に転送されて『阿部さんはコロナとかインフルの合併症で入院してる』と言われたんです。私はあの店に他に従業員がいたのも知らなかったので『そもそも電話に出てるあなたは誰ですか』という流れで彼女と連絡を取ったり、、結果的には逮捕される2日前まで連絡を取り合っていたことになりますね」 遺体で見つかった阿部さん(知人提供) A氏が阿部さんと最後に連絡を取り合ったのは「行方不明」になる直前のことだったという。 「最後に話したのは9月29日のお昼ごろ、阿部さんから電話で『今日の夜に(インゴットの)代金を持っていきます』と連絡がありました。約束を破るような人ではないのですが、その日の夕方に携帯に電話しても繋がらず、次の日も同様で、店にかけても出ない。携帯からは機内モードの『ただいま電話をお繋ぎできません』という音声が流れました。 その状態が10月4日ぐらいまで続き、その数日後に店の固定電話にかけてみたら転送になり、内田容疑者が電話に出たんです。彼女は『実は阿部さんはコロナとインフルエンザの合併症で国立病院に入院しています。私は知り合いで電話だけ対応させてもらっています』と説明しました。 実をいうと9月29日の少し前に連絡を取ったとき、阿部さん本人が『ちょっと風邪っぽいわ』って言ってたんですよ。彼は真面目でこれまで不義理をしたことは一度もなかったので、このときは阿部さんの体調を心配していまして」 阿部さんは大金が入る連絡をうけた直前に音信不通に… 偶然なのか計画的だったのかは想像のしようもないが、内田容疑者の受け答えは極めて自然だったようだ。 「だから信じちゃったんです。それなら連絡が取れないのも仕方ないし、阿部さんは独り身だからしょうがないなと思いました。それで『退院してからであせらなくていいから』と、彼女とやり取りをするようになったんです」 平気でウソを続けた内田容疑者(本人SNSより) そしてほどなく、内田容疑者から「阿部さんが来週の月曜日に退院することになりました」と連絡があった。 「ああよかったな、と思っていたら、急に阿部さんの新しいLINEのアカウントが出てきたんですよ。『前の携帯がバグを起こしたため、こっちに連絡お願いします』みたいな。それで電話してみたんだけど応答がなく、『体調が悪くてすみませんでした』みたいなLINEが来て、やり取りしているうちに『今、父親が倒れたので岩手の実家に帰っています。10月31日までにはちゃんとします』という内容の連絡が来たんです」 この時点でA氏はさすがに怪しさを感じていたが、内田容疑者は堂々と「演技」を続けた。後の捜査で判明した、内田容疑者が2000万円もの金品を横領していたことを、A氏は「容疑者不詳」として阿部さんから聞いていたようだ。 「阿部さんの自宅には何年も前から女(内田容疑者)が出入りしていて、家事代行サービスみたいなことをしていたそうなんですよ。そのたびに1万円とか5千円とか払って。ところがその女に、自宅で保管していた買取品の貴金属や商品券を頻繁に盗まれて売りさばかれ、被害総額はウン千万円になっていたと阿部さんがグチるわけですよ。 実は私は一番最後にインゴットなど1500万円分を預けていたんですけど、確か9月25日に『明後日に家2軒分ぐらいのお金が返ってくるから助かった』みたいなことを言ってたんですよ」 9月30日に店先に貼られた張り紙、阿部さんは張り紙の最後に署名を残す几帳面な性格だったという(知人提供) 「おじいちゃんの生前贈与で返します」 阿部さんが当てにしていた「家2軒分の金」がその後どうなったのか判然としないが、どうやら内田容疑者は、のらりくらりとかわしながら阿部さんから甘い汁を啜っていたようだ。 「買取屋って常にキャッシュが必要で、土日だと300~500万円くらいは出ていきますから、一時的に阿部さんの元にキャッシュがないということはありました。でも、阿部さん自身は株とか資産は持っていて、生活が苦しいとかそういったことはありませんでしたし、僕のための代金は別に用立ててくれていたようです。 そもそも阿部さんて、ものすごく人がいいし優しいんですよ。だからこそ何回も内田を信用してしまって、そのたびにやられてたんでしょうね。阿部さんも多少なりとも好意をもっていたから、そこにつけ込まれて上手くやられていたんだと思います。実物の内田容疑者は、報道で出回っているあの画像よりもきれいですよ。美人でスタイルもいいですからね」 キャバ嬢だった内田容疑者(本人SNSより) 「僕が持ち込んだ1500万円分のインゴットなどの商品の代金が遅れるなら、商品を引き取りたいって内田に言ったんですよ。それで徐々に話を詰めていったら『お客さんのものだとは知らずに私が全部売っちゃいました』って認めたんです。そうなると『なんで阿部さんの単なる知人が勝手に売ってるんだ』ってなるじゃないですか。その辺からは完全におかしいと確信しました。 10月の中旬ぐらいです。その後の内田は『明日返します』、当日になったら『もう1日、時間をください』の繰り返し。そのうちに逮捕されて、結局お金は返ってきてないです」 1500万円分もの商品を売り飛ばしてしまった内田容疑者は、適当な言い訳で切り抜けようとして、どんどん追い込まれていったという。 「すぐに返せないからと『2000万円くらいで返します』と言い出したり、その期限が来ると『3000万円にして返します』とかね。だから無理なら無理で時間が無駄だから、別の返済方法を考えようかって話もしたんですよ。『嘘ついてるのもわかってるから、つまらない嘘はやめて』ってね。そしたら『すみません、今まで嘘ついてました。おじいちゃんに生前贈与の話をしてオッケーが出たんでそれで返します』とまで言ってきたんです。多分また嘘ですよね」 ウソにウソを塗り重ねていったこの元キャバ嬢は、そもそもなぜそんなに金に困っていたのか。#4に詳述する。 内田容疑者が住んでいたアパート 取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班
社会部デスクが事件の経緯を解説する。
「阿部さんの姿は9月末に姉が現認したのを最後に誰も見ていませんでしたが、その後も阿部さんのLINEのアカウントを使って親族にメッセージが発信されており、不審に思った姉の機転で11月20日に行方不明届が出され、翌日に阿部さんの自宅マンションで変死体が見つかりました。司法解剖の結果、死後2ヵ月近くが経過しているとみられています。 内田容疑者は2014年ごろから同店で働くようになりましたが、2000万円もの横領が発覚して経営者の阿部さんに毎月少額を返済していたことなどがわかっています。二人が愛人関係にあったかどうかはさておき、内田容疑者が合鍵を持って自由に阿部さんのマンションを出入りしていたことが捜査でも裏付けられており、捜査1課は自信を持って同24日に死体遺棄容疑で逮捕しました」 送検される内田容疑者(共同通信社) 実際に阿部さんが姿を消した9月末から、内田容疑者は「知人」として店主の代行をしていたようだ。阿部さんの長年の友人で常連客でもあるA氏が絶対匿名を条件に取材に応じた。A氏は阿部さんの生前、「おたからや」に1500万円分のインゴット(金塊)や貴金属を持ち込み、代金は後日支払われる予定だった。だが取引の最中、阿部さんと連絡がとれなくなったという。 インゴット(写真はイメージです) 「店に電話をしたところ、内田容疑者の携帯電話に転送されて『阿部さんはコロナとかインフルの合併症で入院してる』と言われたんです。私はあの店に他に従業員がいたのも知らなかったので『そもそも電話に出てるあなたは誰ですか』という流れで彼女と連絡を取ったり、、結果的には逮捕される2日前まで連絡を取り合っていたことになりますね」 遺体で見つかった阿部さん(知人提供) A氏が阿部さんと最後に連絡を取り合ったのは「行方不明」になる直前のことだったという。 「最後に話したのは9月29日のお昼ごろ、阿部さんから電話で『今日の夜に(インゴットの)代金を持っていきます』と連絡がありました。約束を破るような人ではないのですが、その日の夕方に携帯に電話しても繋がらず、次の日も同様で、店にかけても出ない。携帯からは機内モードの『ただいま電話をお繋ぎできません』という音声が流れました。 その状態が10月4日ぐらいまで続き、その数日後に店の固定電話にかけてみたら転送になり、内田容疑者が電話に出たんです。彼女は『実は阿部さんはコロナとインフルエンザの合併症で国立病院に入院しています。私は知り合いで電話だけ対応させてもらっています』と説明しました。 実をいうと9月29日の少し前に連絡を取ったとき、阿部さん本人が『ちょっと風邪っぽいわ』って言ってたんですよ。彼は真面目でこれまで不義理をしたことは一度もなかったので、このときは阿部さんの体調を心配していまして」 阿部さんは大金が入る連絡をうけた直前に音信不通に… 偶然なのか計画的だったのかは想像のしようもないが、内田容疑者の受け答えは極めて自然だったようだ。 「だから信じちゃったんです。それなら連絡が取れないのも仕方ないし、阿部さんは独り身だからしょうがないなと思いました。それで『退院してからであせらなくていいから』と、彼女とやり取りをするようになったんです」 平気でウソを続けた内田容疑者(本人SNSより) そしてほどなく、内田容疑者から「阿部さんが来週の月曜日に退院することになりました」と連絡があった。 「ああよかったな、と思っていたら、急に阿部さんの新しいLINEのアカウントが出てきたんですよ。『前の携帯がバグを起こしたため、こっちに連絡お願いします』みたいな。それで電話してみたんだけど応答がなく、『体調が悪くてすみませんでした』みたいなLINEが来て、やり取りしているうちに『今、父親が倒れたので岩手の実家に帰っています。10月31日までにはちゃんとします』という内容の連絡が来たんです」 この時点でA氏はさすがに怪しさを感じていたが、内田容疑者は堂々と「演技」を続けた。後の捜査で判明した、内田容疑者が2000万円もの金品を横領していたことを、A氏は「容疑者不詳」として阿部さんから聞いていたようだ。 「阿部さんの自宅には何年も前から女(内田容疑者)が出入りしていて、家事代行サービスみたいなことをしていたそうなんですよ。そのたびに1万円とか5千円とか払って。ところがその女に、自宅で保管していた買取品の貴金属や商品券を頻繁に盗まれて売りさばかれ、被害総額はウン千万円になっていたと阿部さんがグチるわけですよ。 実は私は一番最後にインゴットなど1500万円分を預けていたんですけど、確か9月25日に『明後日に家2軒分ぐらいのお金が返ってくるから助かった』みたいなことを言ってたんですよ」 9月30日に店先に貼られた張り紙、阿部さんは張り紙の最後に署名を残す几帳面な性格だったという(知人提供) 「おじいちゃんの生前贈与で返します」 阿部さんが当てにしていた「家2軒分の金」がその後どうなったのか判然としないが、どうやら内田容疑者は、のらりくらりとかわしながら阿部さんから甘い汁を啜っていたようだ。 「買取屋って常にキャッシュが必要で、土日だと300~500万円くらいは出ていきますから、一時的に阿部さんの元にキャッシュがないということはありました。でも、阿部さん自身は株とか資産は持っていて、生活が苦しいとかそういったことはありませんでしたし、僕のための代金は別に用立ててくれていたようです。 そもそも阿部さんて、ものすごく人がいいし優しいんですよ。だからこそ何回も内田を信用してしまって、そのたびにやられてたんでしょうね。阿部さんも多少なりとも好意をもっていたから、そこにつけ込まれて上手くやられていたんだと思います。実物の内田容疑者は、報道で出回っているあの画像よりもきれいですよ。美人でスタイルもいいですからね」 キャバ嬢だった内田容疑者(本人SNSより) 「僕が持ち込んだ1500万円分のインゴットなどの商品の代金が遅れるなら、商品を引き取りたいって内田に言ったんですよ。それで徐々に話を詰めていったら『お客さんのものだとは知らずに私が全部売っちゃいました』って認めたんです。そうなると『なんで阿部さんの単なる知人が勝手に売ってるんだ』ってなるじゃないですか。その辺からは完全におかしいと確信しました。 10月の中旬ぐらいです。その後の内田は『明日返します』、当日になったら『もう1日、時間をください』の繰り返し。そのうちに逮捕されて、結局お金は返ってきてないです」 1500万円分もの商品を売り飛ばしてしまった内田容疑者は、適当な言い訳で切り抜けようとして、どんどん追い込まれていったという。 「すぐに返せないからと『2000万円くらいで返します』と言い出したり、その期限が来ると『3000万円にして返します』とかね。だから無理なら無理で時間が無駄だから、別の返済方法を考えようかって話もしたんですよ。『嘘ついてるのもわかってるから、つまらない嘘はやめて』ってね。そしたら『すみません、今まで嘘ついてました。おじいちゃんに生前贈与の話をしてオッケーが出たんでそれで返します』とまで言ってきたんです。多分また嘘ですよね」 ウソにウソを塗り重ねていったこの元キャバ嬢は、そもそもなぜそんなに金に困っていたのか。#4に詳述する。 内田容疑者が住んでいたアパート 取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班
「阿部さんの姿は9月末に姉が現認したのを最後に誰も見ていませんでしたが、その後も阿部さんのLINEのアカウントを使って親族にメッセージが発信されており、不審に思った姉の機転で11月20日に行方不明届が出され、翌日に阿部さんの自宅マンションで変死体が見つかりました。司法解剖の結果、死後2ヵ月近くが経過しているとみられています。
内田容疑者は2014年ごろから同店で働くようになりましたが、2000万円もの横領が発覚して経営者の阿部さんに毎月少額を返済していたことなどがわかっています。二人が愛人関係にあったかどうかはさておき、内田容疑者が合鍵を持って自由に阿部さんのマンションを出入りしていたことが捜査でも裏付けられており、捜査1課は自信を持って同24日に死体遺棄容疑で逮捕しました」 送検される内田容疑者(共同通信社) 実際に阿部さんが姿を消した9月末から、内田容疑者は「知人」として店主の代行をしていたようだ。阿部さんの長年の友人で常連客でもあるA氏が絶対匿名を条件に取材に応じた。A氏は阿部さんの生前、「おたからや」に1500万円分のインゴット(金塊)や貴金属を持ち込み、代金は後日支払われる予定だった。だが取引の最中、阿部さんと連絡がとれなくなったという。 インゴット(写真はイメージです) 「店に電話をしたところ、内田容疑者の携帯電話に転送されて『阿部さんはコロナとかインフルの合併症で入院してる』と言われたんです。私はあの店に他に従業員がいたのも知らなかったので『そもそも電話に出てるあなたは誰ですか』という流れで彼女と連絡を取ったり、、結果的には逮捕される2日前まで連絡を取り合っていたことになりますね」 遺体で見つかった阿部さん(知人提供) A氏が阿部さんと最後に連絡を取り合ったのは「行方不明」になる直前のことだったという。 「最後に話したのは9月29日のお昼ごろ、阿部さんから電話で『今日の夜に(インゴットの)代金を持っていきます』と連絡がありました。約束を破るような人ではないのですが、その日の夕方に携帯に電話しても繋がらず、次の日も同様で、店にかけても出ない。携帯からは機内モードの『ただいま電話をお繋ぎできません』という音声が流れました。 その状態が10月4日ぐらいまで続き、その数日後に店の固定電話にかけてみたら転送になり、内田容疑者が電話に出たんです。彼女は『実は阿部さんはコロナとインフルエンザの合併症で国立病院に入院しています。私は知り合いで電話だけ対応させてもらっています』と説明しました。 実をいうと9月29日の少し前に連絡を取ったとき、阿部さん本人が『ちょっと風邪っぽいわ』って言ってたんですよ。彼は真面目でこれまで不義理をしたことは一度もなかったので、このときは阿部さんの体調を心配していまして」 阿部さんは大金が入る連絡をうけた直前に音信不通に… 偶然なのか計画的だったのかは想像のしようもないが、内田容疑者の受け答えは極めて自然だったようだ。 「だから信じちゃったんです。それなら連絡が取れないのも仕方ないし、阿部さんは独り身だからしょうがないなと思いました。それで『退院してからであせらなくていいから』と、彼女とやり取りをするようになったんです」 平気でウソを続けた内田容疑者(本人SNSより) そしてほどなく、内田容疑者から「阿部さんが来週の月曜日に退院することになりました」と連絡があった。 「ああよかったな、と思っていたら、急に阿部さんの新しいLINEのアカウントが出てきたんですよ。『前の携帯がバグを起こしたため、こっちに連絡お願いします』みたいな。それで電話してみたんだけど応答がなく、『体調が悪くてすみませんでした』みたいなLINEが来て、やり取りしているうちに『今、父親が倒れたので岩手の実家に帰っています。10月31日までにはちゃんとします』という内容の連絡が来たんです」 この時点でA氏はさすがに怪しさを感じていたが、内田容疑者は堂々と「演技」を続けた。後の捜査で判明した、内田容疑者が2000万円もの金品を横領していたことを、A氏は「容疑者不詳」として阿部さんから聞いていたようだ。 「阿部さんの自宅には何年も前から女(内田容疑者)が出入りしていて、家事代行サービスみたいなことをしていたそうなんですよ。そのたびに1万円とか5千円とか払って。ところがその女に、自宅で保管していた買取品の貴金属や商品券を頻繁に盗まれて売りさばかれ、被害総額はウン千万円になっていたと阿部さんがグチるわけですよ。 実は私は一番最後にインゴットなど1500万円分を預けていたんですけど、確か9月25日に『明後日に家2軒分ぐらいのお金が返ってくるから助かった』みたいなことを言ってたんですよ」 9月30日に店先に貼られた張り紙、阿部さんは張り紙の最後に署名を残す几帳面な性格だったという(知人提供) 「おじいちゃんの生前贈与で返します」 阿部さんが当てにしていた「家2軒分の金」がその後どうなったのか判然としないが、どうやら内田容疑者は、のらりくらりとかわしながら阿部さんから甘い汁を啜っていたようだ。 「買取屋って常にキャッシュが必要で、土日だと300~500万円くらいは出ていきますから、一時的に阿部さんの元にキャッシュがないということはありました。でも、阿部さん自身は株とか資産は持っていて、生活が苦しいとかそういったことはありませんでしたし、僕のための代金は別に用立ててくれていたようです。 そもそも阿部さんて、ものすごく人がいいし優しいんですよ。だからこそ何回も内田を信用してしまって、そのたびにやられてたんでしょうね。阿部さんも多少なりとも好意をもっていたから、そこにつけ込まれて上手くやられていたんだと思います。実物の内田容疑者は、報道で出回っているあの画像よりもきれいですよ。美人でスタイルもいいですからね」 キャバ嬢だった内田容疑者(本人SNSより) 「僕が持ち込んだ1500万円分のインゴットなどの商品の代金が遅れるなら、商品を引き取りたいって内田に言ったんですよ。それで徐々に話を詰めていったら『お客さんのものだとは知らずに私が全部売っちゃいました』って認めたんです。そうなると『なんで阿部さんの単なる知人が勝手に売ってるんだ』ってなるじゃないですか。その辺からは完全におかしいと確信しました。 10月の中旬ぐらいです。その後の内田は『明日返します』、当日になったら『もう1日、時間をください』の繰り返し。そのうちに逮捕されて、結局お金は返ってきてないです」 1500万円分もの商品を売り飛ばしてしまった内田容疑者は、適当な言い訳で切り抜けようとして、どんどん追い込まれていったという。 「すぐに返せないからと『2000万円くらいで返します』と言い出したり、その期限が来ると『3000万円にして返します』とかね。だから無理なら無理で時間が無駄だから、別の返済方法を考えようかって話もしたんですよ。『嘘ついてるのもわかってるから、つまらない嘘はやめて』ってね。そしたら『すみません、今まで嘘ついてました。おじいちゃんに生前贈与の話をしてオッケーが出たんでそれで返します』とまで言ってきたんです。多分また嘘ですよね」 ウソにウソを塗り重ねていったこの元キャバ嬢は、そもそもなぜそんなに金に困っていたのか。#4に詳述する。 内田容疑者が住んでいたアパート 取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班
内田容疑者は2014年ごろから同店で働くようになりましたが、2000万円もの横領が発覚して経営者の阿部さんに毎月少額を返済していたことなどがわかっています。二人が愛人関係にあったかどうかはさておき、内田容疑者が合鍵を持って自由に阿部さんのマンションを出入りしていたことが捜査でも裏付けられており、捜査1課は自信を持って同24日に死体遺棄容疑で逮捕しました」
送検される内田容疑者(共同通信社) 実際に阿部さんが姿を消した9月末から、内田容疑者は「知人」として店主の代行をしていたようだ。阿部さんの長年の友人で常連客でもあるA氏が絶対匿名を条件に取材に応じた。A氏は阿部さんの生前、「おたからや」に1500万円分のインゴット(金塊)や貴金属を持ち込み、代金は後日支払われる予定だった。だが取引の最中、阿部さんと連絡がとれなくなったという。 インゴット(写真はイメージです) 「店に電話をしたところ、内田容疑者の携帯電話に転送されて『阿部さんはコロナとかインフルの合併症で入院してる』と言われたんです。私はあの店に他に従業員がいたのも知らなかったので『そもそも電話に出てるあなたは誰ですか』という流れで彼女と連絡を取ったり、、結果的には逮捕される2日前まで連絡を取り合っていたことになりますね」 遺体で見つかった阿部さん(知人提供) A氏が阿部さんと最後に連絡を取り合ったのは「行方不明」になる直前のことだったという。 「最後に話したのは9月29日のお昼ごろ、阿部さんから電話で『今日の夜に(インゴットの)代金を持っていきます』と連絡がありました。約束を破るような人ではないのですが、その日の夕方に携帯に電話しても繋がらず、次の日も同様で、店にかけても出ない。携帯からは機内モードの『ただいま電話をお繋ぎできません』という音声が流れました。 その状態が10月4日ぐらいまで続き、その数日後に店の固定電話にかけてみたら転送になり、内田容疑者が電話に出たんです。彼女は『実は阿部さんはコロナとインフルエンザの合併症で国立病院に入院しています。私は知り合いで電話だけ対応させてもらっています』と説明しました。 実をいうと9月29日の少し前に連絡を取ったとき、阿部さん本人が『ちょっと風邪っぽいわ』って言ってたんですよ。彼は真面目でこれまで不義理をしたことは一度もなかったので、このときは阿部さんの体調を心配していまして」 阿部さんは大金が入る連絡をうけた直前に音信不通に… 偶然なのか計画的だったのかは想像のしようもないが、内田容疑者の受け答えは極めて自然だったようだ。 「だから信じちゃったんです。それなら連絡が取れないのも仕方ないし、阿部さんは独り身だからしょうがないなと思いました。それで『退院してからであせらなくていいから』と、彼女とやり取りをするようになったんです」 平気でウソを続けた内田容疑者(本人SNSより) そしてほどなく、内田容疑者から「阿部さんが来週の月曜日に退院することになりました」と連絡があった。 「ああよかったな、と思っていたら、急に阿部さんの新しいLINEのアカウントが出てきたんですよ。『前の携帯がバグを起こしたため、こっちに連絡お願いします』みたいな。それで電話してみたんだけど応答がなく、『体調が悪くてすみませんでした』みたいなLINEが来て、やり取りしているうちに『今、父親が倒れたので岩手の実家に帰っています。10月31日までにはちゃんとします』という内容の連絡が来たんです」 この時点でA氏はさすがに怪しさを感じていたが、内田容疑者は堂々と「演技」を続けた。後の捜査で判明した、内田容疑者が2000万円もの金品を横領していたことを、A氏は「容疑者不詳」として阿部さんから聞いていたようだ。 「阿部さんの自宅には何年も前から女(内田容疑者)が出入りしていて、家事代行サービスみたいなことをしていたそうなんですよ。そのたびに1万円とか5千円とか払って。ところがその女に、自宅で保管していた買取品の貴金属や商品券を頻繁に盗まれて売りさばかれ、被害総額はウン千万円になっていたと阿部さんがグチるわけですよ。 実は私は一番最後にインゴットなど1500万円分を預けていたんですけど、確か9月25日に『明後日に家2軒分ぐらいのお金が返ってくるから助かった』みたいなことを言ってたんですよ」 9月30日に店先に貼られた張り紙、阿部さんは張り紙の最後に署名を残す几帳面な性格だったという(知人提供) 「おじいちゃんの生前贈与で返します」 阿部さんが当てにしていた「家2軒分の金」がその後どうなったのか判然としないが、どうやら内田容疑者は、のらりくらりとかわしながら阿部さんから甘い汁を啜っていたようだ。 「買取屋って常にキャッシュが必要で、土日だと300~500万円くらいは出ていきますから、一時的に阿部さんの元にキャッシュがないということはありました。でも、阿部さん自身は株とか資産は持っていて、生活が苦しいとかそういったことはありませんでしたし、僕のための代金は別に用立ててくれていたようです。 そもそも阿部さんて、ものすごく人がいいし優しいんですよ。だからこそ何回も内田を信用してしまって、そのたびにやられてたんでしょうね。阿部さんも多少なりとも好意をもっていたから、そこにつけ込まれて上手くやられていたんだと思います。実物の内田容疑者は、報道で出回っているあの画像よりもきれいですよ。美人でスタイルもいいですからね」 キャバ嬢だった内田容疑者(本人SNSより) 「僕が持ち込んだ1500万円分のインゴットなどの商品の代金が遅れるなら、商品を引き取りたいって内田に言ったんですよ。それで徐々に話を詰めていったら『お客さんのものだとは知らずに私が全部売っちゃいました』って認めたんです。そうなると『なんで阿部さんの単なる知人が勝手に売ってるんだ』ってなるじゃないですか。その辺からは完全におかしいと確信しました。 10月の中旬ぐらいです。その後の内田は『明日返します』、当日になったら『もう1日、時間をください』の繰り返し。そのうちに逮捕されて、結局お金は返ってきてないです」 1500万円分もの商品を売り飛ばしてしまった内田容疑者は、適当な言い訳で切り抜けようとして、どんどん追い込まれていったという。 「すぐに返せないからと『2000万円くらいで返します』と言い出したり、その期限が来ると『3000万円にして返します』とかね。だから無理なら無理で時間が無駄だから、別の返済方法を考えようかって話もしたんですよ。『嘘ついてるのもわかってるから、つまらない嘘はやめて』ってね。そしたら『すみません、今まで嘘ついてました。おじいちゃんに生前贈与の話をしてオッケーが出たんでそれで返します』とまで言ってきたんです。多分また嘘ですよね」 ウソにウソを塗り重ねていったこの元キャバ嬢は、そもそもなぜそんなに金に困っていたのか。#4に詳述する。 内田容疑者が住んでいたアパート 取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班
送検される内田容疑者(共同通信社) 実際に阿部さんが姿を消した9月末から、内田容疑者は「知人」として店主の代行をしていたようだ。阿部さんの長年の友人で常連客でもあるA氏が絶対匿名を条件に取材に応じた。A氏は阿部さんの生前、「おたからや」に1500万円分のインゴット(金塊)や貴金属を持ち込み、代金は後日支払われる予定だった。だが取引の最中、阿部さんと連絡がとれなくなったという。 インゴット(写真はイメージです) 「店に電話をしたところ、内田容疑者の携帯電話に転送されて『阿部さんはコロナとかインフルの合併症で入院してる』と言われたんです。私はあの店に他に従業員がいたのも知らなかったので『そもそも電話に出てるあなたは誰ですか』という流れで彼女と連絡を取ったり、、結果的には逮捕される2日前まで連絡を取り合っていたことになりますね」 遺体で見つかった阿部さん(知人提供) A氏が阿部さんと最後に連絡を取り合ったのは「行方不明」になる直前のことだったという。 「最後に話したのは9月29日のお昼ごろ、阿部さんから電話で『今日の夜に(インゴットの)代金を持っていきます』と連絡がありました。約束を破るような人ではないのですが、その日の夕方に携帯に電話しても繋がらず、次の日も同様で、店にかけても出ない。携帯からは機内モードの『ただいま電話をお繋ぎできません』という音声が流れました。 その状態が10月4日ぐらいまで続き、その数日後に店の固定電話にかけてみたら転送になり、内田容疑者が電話に出たんです。彼女は『実は阿部さんはコロナとインフルエンザの合併症で国立病院に入院しています。私は知り合いで電話だけ対応させてもらっています』と説明しました。 実をいうと9月29日の少し前に連絡を取ったとき、阿部さん本人が『ちょっと風邪っぽいわ』って言ってたんですよ。彼は真面目でこれまで不義理をしたことは一度もなかったので、このときは阿部さんの体調を心配していまして」 阿部さんは大金が入る連絡をうけた直前に音信不通に… 偶然なのか計画的だったのかは想像のしようもないが、内田容疑者の受け答えは極めて自然だったようだ。 「だから信じちゃったんです。それなら連絡が取れないのも仕方ないし、阿部さんは独り身だからしょうがないなと思いました。それで『退院してからであせらなくていいから』と、彼女とやり取りをするようになったんです」 平気でウソを続けた内田容疑者(本人SNSより) そしてほどなく、内田容疑者から「阿部さんが来週の月曜日に退院することになりました」と連絡があった。 「ああよかったな、と思っていたら、急に阿部さんの新しいLINEのアカウントが出てきたんですよ。『前の携帯がバグを起こしたため、こっちに連絡お願いします』みたいな。それで電話してみたんだけど応答がなく、『体調が悪くてすみませんでした』みたいなLINEが来て、やり取りしているうちに『今、父親が倒れたので岩手の実家に帰っています。10月31日までにはちゃんとします』という内容の連絡が来たんです」 この時点でA氏はさすがに怪しさを感じていたが、内田容疑者は堂々と「演技」を続けた。後の捜査で判明した、内田容疑者が2000万円もの金品を横領していたことを、A氏は「容疑者不詳」として阿部さんから聞いていたようだ。 「阿部さんの自宅には何年も前から女(内田容疑者)が出入りしていて、家事代行サービスみたいなことをしていたそうなんですよ。そのたびに1万円とか5千円とか払って。ところがその女に、自宅で保管していた買取品の貴金属や商品券を頻繁に盗まれて売りさばかれ、被害総額はウン千万円になっていたと阿部さんがグチるわけですよ。 実は私は一番最後にインゴットなど1500万円分を預けていたんですけど、確か9月25日に『明後日に家2軒分ぐらいのお金が返ってくるから助かった』みたいなことを言ってたんですよ」 9月30日に店先に貼られた張り紙、阿部さんは張り紙の最後に署名を残す几帳面な性格だったという(知人提供) 「おじいちゃんの生前贈与で返します」 阿部さんが当てにしていた「家2軒分の金」がその後どうなったのか判然としないが、どうやら内田容疑者は、のらりくらりとかわしながら阿部さんから甘い汁を啜っていたようだ。 「買取屋って常にキャッシュが必要で、土日だと300~500万円くらいは出ていきますから、一時的に阿部さんの元にキャッシュがないということはありました。でも、阿部さん自身は株とか資産は持っていて、生活が苦しいとかそういったことはありませんでしたし、僕のための代金は別に用立ててくれていたようです。 そもそも阿部さんて、ものすごく人がいいし優しいんですよ。だからこそ何回も内田を信用してしまって、そのたびにやられてたんでしょうね。阿部さんも多少なりとも好意をもっていたから、そこにつけ込まれて上手くやられていたんだと思います。実物の内田容疑者は、報道で出回っているあの画像よりもきれいですよ。美人でスタイルもいいですからね」 キャバ嬢だった内田容疑者(本人SNSより) 「僕が持ち込んだ1500万円分のインゴットなどの商品の代金が遅れるなら、商品を引き取りたいって内田に言ったんですよ。それで徐々に話を詰めていったら『お客さんのものだとは知らずに私が全部売っちゃいました』って認めたんです。そうなると『なんで阿部さんの単なる知人が勝手に売ってるんだ』ってなるじゃないですか。その辺からは完全におかしいと確信しました。 10月の中旬ぐらいです。その後の内田は『明日返します』、当日になったら『もう1日、時間をください』の繰り返し。そのうちに逮捕されて、結局お金は返ってきてないです」 1500万円分もの商品を売り飛ばしてしまった内田容疑者は、適当な言い訳で切り抜けようとして、どんどん追い込まれていったという。 「すぐに返せないからと『2000万円くらいで返します』と言い出したり、その期限が来ると『3000万円にして返します』とかね。だから無理なら無理で時間が無駄だから、別の返済方法を考えようかって話もしたんですよ。『嘘ついてるのもわかってるから、つまらない嘘はやめて』ってね。そしたら『すみません、今まで嘘ついてました。おじいちゃんに生前贈与の話をしてオッケーが出たんでそれで返します』とまで言ってきたんです。多分また嘘ですよね」 ウソにウソを塗り重ねていったこの元キャバ嬢は、そもそもなぜそんなに金に困っていたのか。#4に詳述する。 内田容疑者が住んでいたアパート 取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班
送検される内田容疑者(共同通信社)
送検される内田容疑者(共同通信社)

実際に阿部さんが姿を消した9月末から、内田容疑者は「知人」として店主の代行をしていたようだ。阿部さんの長年の友人で常連客でもあるA氏が絶対匿名を条件に取材に応じた。A氏は阿部さんの生前、「おたからや」に1500万円分のインゴット(金塊)や貴金属を持ち込み、代金は後日支払われる予定だった。だが取引の最中、阿部さんと連絡がとれなくなったという。 インゴット(写真はイメージです) 「店に電話をしたところ、内田容疑者の携帯電話に転送されて『阿部さんはコロナとかインフルの合併症で入院してる』と言われたんです。私はあの店に他に従業員がいたのも知らなかったので『そもそも電話に出てるあなたは誰ですか』という流れで彼女と連絡を取ったり、、結果的には逮捕される2日前まで連絡を取り合っていたことになりますね」 遺体で見つかった阿部さん(知人提供) A氏が阿部さんと最後に連絡を取り合ったのは「行方不明」になる直前のことだったという。 「最後に話したのは9月29日のお昼ごろ、阿部さんから電話で『今日の夜に(インゴットの)代金を持っていきます』と連絡がありました。約束を破るような人ではないのですが、その日の夕方に携帯に電話しても繋がらず、次の日も同様で、店にかけても出ない。携帯からは機内モードの『ただいま電話をお繋ぎできません』という音声が流れました。 その状態が10月4日ぐらいまで続き、その数日後に店の固定電話にかけてみたら転送になり、内田容疑者が電話に出たんです。彼女は『実は阿部さんはコロナとインフルエンザの合併症で国立病院に入院しています。私は知り合いで電話だけ対応させてもらっています』と説明しました。 実をいうと9月29日の少し前に連絡を取ったとき、阿部さん本人が『ちょっと風邪っぽいわ』って言ってたんですよ。彼は真面目でこれまで不義理をしたことは一度もなかったので、このときは阿部さんの体調を心配していまして」 阿部さんは大金が入る連絡をうけた直前に音信不通に… 偶然なのか計画的だったのかは想像のしようもないが、内田容疑者の受け答えは極めて自然だったようだ。 「だから信じちゃったんです。それなら連絡が取れないのも仕方ないし、阿部さんは独り身だからしょうがないなと思いました。それで『退院してからであせらなくていいから』と、彼女とやり取りをするようになったんです」 平気でウソを続けた内田容疑者(本人SNSより) そしてほどなく、内田容疑者から「阿部さんが来週の月曜日に退院することになりました」と連絡があった。 「ああよかったな、と思っていたら、急に阿部さんの新しいLINEのアカウントが出てきたんですよ。『前の携帯がバグを起こしたため、こっちに連絡お願いします』みたいな。それで電話してみたんだけど応答がなく、『体調が悪くてすみませんでした』みたいなLINEが来て、やり取りしているうちに『今、父親が倒れたので岩手の実家に帰っています。10月31日までにはちゃんとします』という内容の連絡が来たんです」 この時点でA氏はさすがに怪しさを感じていたが、内田容疑者は堂々と「演技」を続けた。後の捜査で判明した、内田容疑者が2000万円もの金品を横領していたことを、A氏は「容疑者不詳」として阿部さんから聞いていたようだ。 「阿部さんの自宅には何年も前から女(内田容疑者)が出入りしていて、家事代行サービスみたいなことをしていたそうなんですよ。そのたびに1万円とか5千円とか払って。ところがその女に、自宅で保管していた買取品の貴金属や商品券を頻繁に盗まれて売りさばかれ、被害総額はウン千万円になっていたと阿部さんがグチるわけですよ。 実は私は一番最後にインゴットなど1500万円分を預けていたんですけど、確か9月25日に『明後日に家2軒分ぐらいのお金が返ってくるから助かった』みたいなことを言ってたんですよ」 9月30日に店先に貼られた張り紙、阿部さんは張り紙の最後に署名を残す几帳面な性格だったという(知人提供) 「おじいちゃんの生前贈与で返します」 阿部さんが当てにしていた「家2軒分の金」がその後どうなったのか判然としないが、どうやら内田容疑者は、のらりくらりとかわしながら阿部さんから甘い汁を啜っていたようだ。 「買取屋って常にキャッシュが必要で、土日だと300~500万円くらいは出ていきますから、一時的に阿部さんの元にキャッシュがないということはありました。でも、阿部さん自身は株とか資産は持っていて、生活が苦しいとかそういったことはありませんでしたし、僕のための代金は別に用立ててくれていたようです。 そもそも阿部さんて、ものすごく人がいいし優しいんですよ。だからこそ何回も内田を信用してしまって、そのたびにやられてたんでしょうね。阿部さんも多少なりとも好意をもっていたから、そこにつけ込まれて上手くやられていたんだと思います。実物の内田容疑者は、報道で出回っているあの画像よりもきれいですよ。美人でスタイルもいいですからね」 キャバ嬢だった内田容疑者(本人SNSより) 「僕が持ち込んだ1500万円分のインゴットなどの商品の代金が遅れるなら、商品を引き取りたいって内田に言ったんですよ。それで徐々に話を詰めていったら『お客さんのものだとは知らずに私が全部売っちゃいました』って認めたんです。そうなると『なんで阿部さんの単なる知人が勝手に売ってるんだ』ってなるじゃないですか。その辺からは完全におかしいと確信しました。 10月の中旬ぐらいです。その後の内田は『明日返します』、当日になったら『もう1日、時間をください』の繰り返し。そのうちに逮捕されて、結局お金は返ってきてないです」 1500万円分もの商品を売り飛ばしてしまった内田容疑者は、適当な言い訳で切り抜けようとして、どんどん追い込まれていったという。 「すぐに返せないからと『2000万円くらいで返します』と言い出したり、その期限が来ると『3000万円にして返します』とかね。だから無理なら無理で時間が無駄だから、別の返済方法を考えようかって話もしたんですよ。『嘘ついてるのもわかってるから、つまらない嘘はやめて』ってね。そしたら『すみません、今まで嘘ついてました。おじいちゃんに生前贈与の話をしてオッケーが出たんでそれで返します』とまで言ってきたんです。多分また嘘ですよね」 ウソにウソを塗り重ねていったこの元キャバ嬢は、そもそもなぜそんなに金に困っていたのか。#4に詳述する。 内田容疑者が住んでいたアパート 取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班
実際に阿部さんが姿を消した9月末から、内田容疑者は「知人」として店主の代行をしていたようだ。阿部さんの長年の友人で常連客でもあるA氏が絶対匿名を条件に取材に応じた。A氏は阿部さんの生前、「おたからや」に1500万円分のインゴット(金塊)や貴金属を持ち込み、代金は後日支払われる予定だった。だが取引の最中、阿部さんと連絡がとれなくなったという。
インゴット(写真はイメージです) 「店に電話をしたところ、内田容疑者の携帯電話に転送されて『阿部さんはコロナとかインフルの合併症で入院してる』と言われたんです。私はあの店に他に従業員がいたのも知らなかったので『そもそも電話に出てるあなたは誰ですか』という流れで彼女と連絡を取ったり、、結果的には逮捕される2日前まで連絡を取り合っていたことになりますね」 遺体で見つかった阿部さん(知人提供) A氏が阿部さんと最後に連絡を取り合ったのは「行方不明」になる直前のことだったという。 「最後に話したのは9月29日のお昼ごろ、阿部さんから電話で『今日の夜に(インゴットの)代金を持っていきます』と連絡がありました。約束を破るような人ではないのですが、その日の夕方に携帯に電話しても繋がらず、次の日も同様で、店にかけても出ない。携帯からは機内モードの『ただいま電話をお繋ぎできません』という音声が流れました。 その状態が10月4日ぐらいまで続き、その数日後に店の固定電話にかけてみたら転送になり、内田容疑者が電話に出たんです。彼女は『実は阿部さんはコロナとインフルエンザの合併症で国立病院に入院しています。私は知り合いで電話だけ対応させてもらっています』と説明しました。 実をいうと9月29日の少し前に連絡を取ったとき、阿部さん本人が『ちょっと風邪っぽいわ』って言ってたんですよ。彼は真面目でこれまで不義理をしたことは一度もなかったので、このときは阿部さんの体調を心配していまして」 阿部さんは大金が入る連絡をうけた直前に音信不通に… 偶然なのか計画的だったのかは想像のしようもないが、内田容疑者の受け答えは極めて自然だったようだ。 「だから信じちゃったんです。それなら連絡が取れないのも仕方ないし、阿部さんは独り身だからしょうがないなと思いました。それで『退院してからであせらなくていいから』と、彼女とやり取りをするようになったんです」 平気でウソを続けた内田容疑者(本人SNSより) そしてほどなく、内田容疑者から「阿部さんが来週の月曜日に退院することになりました」と連絡があった。 「ああよかったな、と思っていたら、急に阿部さんの新しいLINEのアカウントが出てきたんですよ。『前の携帯がバグを起こしたため、こっちに連絡お願いします』みたいな。それで電話してみたんだけど応答がなく、『体調が悪くてすみませんでした』みたいなLINEが来て、やり取りしているうちに『今、父親が倒れたので岩手の実家に帰っています。10月31日までにはちゃんとします』という内容の連絡が来たんです」 この時点でA氏はさすがに怪しさを感じていたが、内田容疑者は堂々と「演技」を続けた。後の捜査で判明した、内田容疑者が2000万円もの金品を横領していたことを、A氏は「容疑者不詳」として阿部さんから聞いていたようだ。 「阿部さんの自宅には何年も前から女(内田容疑者)が出入りしていて、家事代行サービスみたいなことをしていたそうなんですよ。そのたびに1万円とか5千円とか払って。ところがその女に、自宅で保管していた買取品の貴金属や商品券を頻繁に盗まれて売りさばかれ、被害総額はウン千万円になっていたと阿部さんがグチるわけですよ。 実は私は一番最後にインゴットなど1500万円分を預けていたんですけど、確か9月25日に『明後日に家2軒分ぐらいのお金が返ってくるから助かった』みたいなことを言ってたんですよ」 9月30日に店先に貼られた張り紙、阿部さんは張り紙の最後に署名を残す几帳面な性格だったという(知人提供) 「おじいちゃんの生前贈与で返します」 阿部さんが当てにしていた「家2軒分の金」がその後どうなったのか判然としないが、どうやら内田容疑者は、のらりくらりとかわしながら阿部さんから甘い汁を啜っていたようだ。 「買取屋って常にキャッシュが必要で、土日だと300~500万円くらいは出ていきますから、一時的に阿部さんの元にキャッシュがないということはありました。でも、阿部さん自身は株とか資産は持っていて、生活が苦しいとかそういったことはありませんでしたし、僕のための代金は別に用立ててくれていたようです。 そもそも阿部さんて、ものすごく人がいいし優しいんですよ。だからこそ何回も内田を信用してしまって、そのたびにやられてたんでしょうね。阿部さんも多少なりとも好意をもっていたから、そこにつけ込まれて上手くやられていたんだと思います。実物の内田容疑者は、報道で出回っているあの画像よりもきれいですよ。美人でスタイルもいいですからね」 キャバ嬢だった内田容疑者(本人SNSより) 「僕が持ち込んだ1500万円分のインゴットなどの商品の代金が遅れるなら、商品を引き取りたいって内田に言ったんですよ。それで徐々に話を詰めていったら『お客さんのものだとは知らずに私が全部売っちゃいました』って認めたんです。そうなると『なんで阿部さんの単なる知人が勝手に売ってるんだ』ってなるじゃないですか。その辺からは完全におかしいと確信しました。 10月の中旬ぐらいです。その後の内田は『明日返します』、当日になったら『もう1日、時間をください』の繰り返し。そのうちに逮捕されて、結局お金は返ってきてないです」 1500万円分もの商品を売り飛ばしてしまった内田容疑者は、適当な言い訳で切り抜けようとして、どんどん追い込まれていったという。 「すぐに返せないからと『2000万円くらいで返します』と言い出したり、その期限が来ると『3000万円にして返します』とかね。だから無理なら無理で時間が無駄だから、別の返済方法を考えようかって話もしたんですよ。『嘘ついてるのもわかってるから、つまらない嘘はやめて』ってね。そしたら『すみません、今まで嘘ついてました。おじいちゃんに生前贈与の話をしてオッケーが出たんでそれで返します』とまで言ってきたんです。多分また嘘ですよね」 ウソにウソを塗り重ねていったこの元キャバ嬢は、そもそもなぜそんなに金に困っていたのか。#4に詳述する。 内田容疑者が住んでいたアパート 取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班
インゴット(写真はイメージです) 「店に電話をしたところ、内田容疑者の携帯電話に転送されて『阿部さんはコロナとかインフルの合併症で入院してる』と言われたんです。私はあの店に他に従業員がいたのも知らなかったので『そもそも電話に出てるあなたは誰ですか』という流れで彼女と連絡を取ったり、、結果的には逮捕される2日前まで連絡を取り合っていたことになりますね」 遺体で見つかった阿部さん(知人提供) A氏が阿部さんと最後に連絡を取り合ったのは「行方不明」になる直前のことだったという。 「最後に話したのは9月29日のお昼ごろ、阿部さんから電話で『今日の夜に(インゴットの)代金を持っていきます』と連絡がありました。約束を破るような人ではないのですが、その日の夕方に携帯に電話しても繋がらず、次の日も同様で、店にかけても出ない。携帯からは機内モードの『ただいま電話をお繋ぎできません』という音声が流れました。 その状態が10月4日ぐらいまで続き、その数日後に店の固定電話にかけてみたら転送になり、内田容疑者が電話に出たんです。彼女は『実は阿部さんはコロナとインフルエンザの合併症で国立病院に入院しています。私は知り合いで電話だけ対応させてもらっています』と説明しました。 実をいうと9月29日の少し前に連絡を取ったとき、阿部さん本人が『ちょっと風邪っぽいわ』って言ってたんですよ。彼は真面目でこれまで不義理をしたことは一度もなかったので、このときは阿部さんの体調を心配していまして」 阿部さんは大金が入る連絡をうけた直前に音信不通に… 偶然なのか計画的だったのかは想像のしようもないが、内田容疑者の受け答えは極めて自然だったようだ。 「だから信じちゃったんです。それなら連絡が取れないのも仕方ないし、阿部さんは独り身だからしょうがないなと思いました。それで『退院してからであせらなくていいから』と、彼女とやり取りをするようになったんです」 平気でウソを続けた内田容疑者(本人SNSより) そしてほどなく、内田容疑者から「阿部さんが来週の月曜日に退院することになりました」と連絡があった。 「ああよかったな、と思っていたら、急に阿部さんの新しいLINEのアカウントが出てきたんですよ。『前の携帯がバグを起こしたため、こっちに連絡お願いします』みたいな。それで電話してみたんだけど応答がなく、『体調が悪くてすみませんでした』みたいなLINEが来て、やり取りしているうちに『今、父親が倒れたので岩手の実家に帰っています。10月31日までにはちゃんとします』という内容の連絡が来たんです」 この時点でA氏はさすがに怪しさを感じていたが、内田容疑者は堂々と「演技」を続けた。後の捜査で判明した、内田容疑者が2000万円もの金品を横領していたことを、A氏は「容疑者不詳」として阿部さんから聞いていたようだ。 「阿部さんの自宅には何年も前から女(内田容疑者)が出入りしていて、家事代行サービスみたいなことをしていたそうなんですよ。そのたびに1万円とか5千円とか払って。ところがその女に、自宅で保管していた買取品の貴金属や商品券を頻繁に盗まれて売りさばかれ、被害総額はウン千万円になっていたと阿部さんがグチるわけですよ。 実は私は一番最後にインゴットなど1500万円分を預けていたんですけど、確か9月25日に『明後日に家2軒分ぐらいのお金が返ってくるから助かった』みたいなことを言ってたんですよ」 9月30日に店先に貼られた張り紙、阿部さんは張り紙の最後に署名を残す几帳面な性格だったという(知人提供) 「おじいちゃんの生前贈与で返します」 阿部さんが当てにしていた「家2軒分の金」がその後どうなったのか判然としないが、どうやら内田容疑者は、のらりくらりとかわしながら阿部さんから甘い汁を啜っていたようだ。 「買取屋って常にキャッシュが必要で、土日だと300~500万円くらいは出ていきますから、一時的に阿部さんの元にキャッシュがないということはありました。でも、阿部さん自身は株とか資産は持っていて、生活が苦しいとかそういったことはありませんでしたし、僕のための代金は別に用立ててくれていたようです。 そもそも阿部さんて、ものすごく人がいいし優しいんですよ。だからこそ何回も内田を信用してしまって、そのたびにやられてたんでしょうね。阿部さんも多少なりとも好意をもっていたから、そこにつけ込まれて上手くやられていたんだと思います。実物の内田容疑者は、報道で出回っているあの画像よりもきれいですよ。美人でスタイルもいいですからね」 キャバ嬢だった内田容疑者(本人SNSより) 「僕が持ち込んだ1500万円分のインゴットなどの商品の代金が遅れるなら、商品を引き取りたいって内田に言ったんですよ。それで徐々に話を詰めていったら『お客さんのものだとは知らずに私が全部売っちゃいました』って認めたんです。そうなると『なんで阿部さんの単なる知人が勝手に売ってるんだ』ってなるじゃないですか。その辺からは完全におかしいと確信しました。 10月の中旬ぐらいです。その後の内田は『明日返します』、当日になったら『もう1日、時間をください』の繰り返し。そのうちに逮捕されて、結局お金は返ってきてないです」 1500万円分もの商品を売り飛ばしてしまった内田容疑者は、適当な言い訳で切り抜けようとして、どんどん追い込まれていったという。 「すぐに返せないからと『2000万円くらいで返します』と言い出したり、その期限が来ると『3000万円にして返します』とかね。だから無理なら無理で時間が無駄だから、別の返済方法を考えようかって話もしたんですよ。『嘘ついてるのもわかってるから、つまらない嘘はやめて』ってね。そしたら『すみません、今まで嘘ついてました。おじいちゃんに生前贈与の話をしてオッケーが出たんでそれで返します』とまで言ってきたんです。多分また嘘ですよね」 ウソにウソを塗り重ねていったこの元キャバ嬢は、そもそもなぜそんなに金に困っていたのか。#4に詳述する。 内田容疑者が住んでいたアパート 取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班
インゴット(写真はイメージです)
インゴット(写真はイメージです)

「店に電話をしたところ、内田容疑者の携帯電話に転送されて『阿部さんはコロナとかインフルの合併症で入院してる』と言われたんです。私はあの店に他に従業員がいたのも知らなかったので『そもそも電話に出てるあなたは誰ですか』という流れで彼女と連絡を取ったり、、結果的には逮捕される2日前まで連絡を取り合っていたことになりますね」 遺体で見つかった阿部さん(知人提供) A氏が阿部さんと最後に連絡を取り合ったのは「行方不明」になる直前のことだったという。 「最後に話したのは9月29日のお昼ごろ、阿部さんから電話で『今日の夜に(インゴットの)代金を持っていきます』と連絡がありました。約束を破るような人ではないのですが、その日の夕方に携帯に電話しても繋がらず、次の日も同様で、店にかけても出ない。携帯からは機内モードの『ただいま電話をお繋ぎできません』という音声が流れました。 その状態が10月4日ぐらいまで続き、その数日後に店の固定電話にかけてみたら転送になり、内田容疑者が電話に出たんです。彼女は『実は阿部さんはコロナとインフルエンザの合併症で国立病院に入院しています。私は知り合いで電話だけ対応させてもらっています』と説明しました。 実をいうと9月29日の少し前に連絡を取ったとき、阿部さん本人が『ちょっと風邪っぽいわ』って言ってたんですよ。彼は真面目でこれまで不義理をしたことは一度もなかったので、このときは阿部さんの体調を心配していまして」 阿部さんは大金が入る連絡をうけた直前に音信不通に… 偶然なのか計画的だったのかは想像のしようもないが、内田容疑者の受け答えは極めて自然だったようだ。 「だから信じちゃったんです。それなら連絡が取れないのも仕方ないし、阿部さんは独り身だからしょうがないなと思いました。それで『退院してからであせらなくていいから』と、彼女とやり取りをするようになったんです」 平気でウソを続けた内田容疑者(本人SNSより) そしてほどなく、内田容疑者から「阿部さんが来週の月曜日に退院することになりました」と連絡があった。 「ああよかったな、と思っていたら、急に阿部さんの新しいLINEのアカウントが出てきたんですよ。『前の携帯がバグを起こしたため、こっちに連絡お願いします』みたいな。それで電話してみたんだけど応答がなく、『体調が悪くてすみませんでした』みたいなLINEが来て、やり取りしているうちに『今、父親が倒れたので岩手の実家に帰っています。10月31日までにはちゃんとします』という内容の連絡が来たんです」 この時点でA氏はさすがに怪しさを感じていたが、内田容疑者は堂々と「演技」を続けた。後の捜査で判明した、内田容疑者が2000万円もの金品を横領していたことを、A氏は「容疑者不詳」として阿部さんから聞いていたようだ。 「阿部さんの自宅には何年も前から女(内田容疑者)が出入りしていて、家事代行サービスみたいなことをしていたそうなんですよ。そのたびに1万円とか5千円とか払って。ところがその女に、自宅で保管していた買取品の貴金属や商品券を頻繁に盗まれて売りさばかれ、被害総額はウン千万円になっていたと阿部さんがグチるわけですよ。 実は私は一番最後にインゴットなど1500万円分を預けていたんですけど、確か9月25日に『明後日に家2軒分ぐらいのお金が返ってくるから助かった』みたいなことを言ってたんですよ」 9月30日に店先に貼られた張り紙、阿部さんは張り紙の最後に署名を残す几帳面な性格だったという(知人提供) 「おじいちゃんの生前贈与で返します」 阿部さんが当てにしていた「家2軒分の金」がその後どうなったのか判然としないが、どうやら内田容疑者は、のらりくらりとかわしながら阿部さんから甘い汁を啜っていたようだ。 「買取屋って常にキャッシュが必要で、土日だと300~500万円くらいは出ていきますから、一時的に阿部さんの元にキャッシュがないということはありました。でも、阿部さん自身は株とか資産は持っていて、生活が苦しいとかそういったことはありませんでしたし、僕のための代金は別に用立ててくれていたようです。 そもそも阿部さんて、ものすごく人がいいし優しいんですよ。だからこそ何回も内田を信用してしまって、そのたびにやられてたんでしょうね。阿部さんも多少なりとも好意をもっていたから、そこにつけ込まれて上手くやられていたんだと思います。実物の内田容疑者は、報道で出回っているあの画像よりもきれいですよ。美人でスタイルもいいですからね」 キャバ嬢だった内田容疑者(本人SNSより) 「僕が持ち込んだ1500万円分のインゴットなどの商品の代金が遅れるなら、商品を引き取りたいって内田に言ったんですよ。それで徐々に話を詰めていったら『お客さんのものだとは知らずに私が全部売っちゃいました』って認めたんです。そうなると『なんで阿部さんの単なる知人が勝手に売ってるんだ』ってなるじゃないですか。その辺からは完全におかしいと確信しました。 10月の中旬ぐらいです。その後の内田は『明日返します』、当日になったら『もう1日、時間をください』の繰り返し。そのうちに逮捕されて、結局お金は返ってきてないです」 1500万円分もの商品を売り飛ばしてしまった内田容疑者は、適当な言い訳で切り抜けようとして、どんどん追い込まれていったという。 「すぐに返せないからと『2000万円くらいで返します』と言い出したり、その期限が来ると『3000万円にして返します』とかね。だから無理なら無理で時間が無駄だから、別の返済方法を考えようかって話もしたんですよ。『嘘ついてるのもわかってるから、つまらない嘘はやめて』ってね。そしたら『すみません、今まで嘘ついてました。おじいちゃんに生前贈与の話をしてオッケーが出たんでそれで返します』とまで言ってきたんです。多分また嘘ですよね」 ウソにウソを塗り重ねていったこの元キャバ嬢は、そもそもなぜそんなに金に困っていたのか。#4に詳述する。 内田容疑者が住んでいたアパート 取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班
「店に電話をしたところ、内田容疑者の携帯電話に転送されて『阿部さんはコロナとかインフルの合併症で入院してる』と言われたんです。私はあの店に他に従業員がいたのも知らなかったので『そもそも電話に出てるあなたは誰ですか』という流れで彼女と連絡を取ったり、、結果的には逮捕される2日前まで連絡を取り合っていたことになりますね」
遺体で見つかった阿部さん(知人提供) A氏が阿部さんと最後に連絡を取り合ったのは「行方不明」になる直前のことだったという。 「最後に話したのは9月29日のお昼ごろ、阿部さんから電話で『今日の夜に(インゴットの)代金を持っていきます』と連絡がありました。約束を破るような人ではないのですが、その日の夕方に携帯に電話しても繋がらず、次の日も同様で、店にかけても出ない。携帯からは機内モードの『ただいま電話をお繋ぎできません』という音声が流れました。 その状態が10月4日ぐらいまで続き、その数日後に店の固定電話にかけてみたら転送になり、内田容疑者が電話に出たんです。彼女は『実は阿部さんはコロナとインフルエンザの合併症で国立病院に入院しています。私は知り合いで電話だけ対応させてもらっています』と説明しました。 実をいうと9月29日の少し前に連絡を取ったとき、阿部さん本人が『ちょっと風邪っぽいわ』って言ってたんですよ。彼は真面目でこれまで不義理をしたことは一度もなかったので、このときは阿部さんの体調を心配していまして」 阿部さんは大金が入る連絡をうけた直前に音信不通に… 偶然なのか計画的だったのかは想像のしようもないが、内田容疑者の受け答えは極めて自然だったようだ。 「だから信じちゃったんです。それなら連絡が取れないのも仕方ないし、阿部さんは独り身だからしょうがないなと思いました。それで『退院してからであせらなくていいから』と、彼女とやり取りをするようになったんです」 平気でウソを続けた内田容疑者(本人SNSより) そしてほどなく、内田容疑者から「阿部さんが来週の月曜日に退院することになりました」と連絡があった。 「ああよかったな、と思っていたら、急に阿部さんの新しいLINEのアカウントが出てきたんですよ。『前の携帯がバグを起こしたため、こっちに連絡お願いします』みたいな。それで電話してみたんだけど応答がなく、『体調が悪くてすみませんでした』みたいなLINEが来て、やり取りしているうちに『今、父親が倒れたので岩手の実家に帰っています。10月31日までにはちゃんとします』という内容の連絡が来たんです」 この時点でA氏はさすがに怪しさを感じていたが、内田容疑者は堂々と「演技」を続けた。後の捜査で判明した、内田容疑者が2000万円もの金品を横領していたことを、A氏は「容疑者不詳」として阿部さんから聞いていたようだ。 「阿部さんの自宅には何年も前から女(内田容疑者)が出入りしていて、家事代行サービスみたいなことをしていたそうなんですよ。そのたびに1万円とか5千円とか払って。ところがその女に、自宅で保管していた買取品の貴金属や商品券を頻繁に盗まれて売りさばかれ、被害総額はウン千万円になっていたと阿部さんがグチるわけですよ。 実は私は一番最後にインゴットなど1500万円分を預けていたんですけど、確か9月25日に『明後日に家2軒分ぐらいのお金が返ってくるから助かった』みたいなことを言ってたんですよ」 9月30日に店先に貼られた張り紙、阿部さんは張り紙の最後に署名を残す几帳面な性格だったという(知人提供) 「おじいちゃんの生前贈与で返します」 阿部さんが当てにしていた「家2軒分の金」がその後どうなったのか判然としないが、どうやら内田容疑者は、のらりくらりとかわしながら阿部さんから甘い汁を啜っていたようだ。 「買取屋って常にキャッシュが必要で、土日だと300~500万円くらいは出ていきますから、一時的に阿部さんの元にキャッシュがないということはありました。でも、阿部さん自身は株とか資産は持っていて、生活が苦しいとかそういったことはありませんでしたし、僕のための代金は別に用立ててくれていたようです。 そもそも阿部さんて、ものすごく人がいいし優しいんですよ。だからこそ何回も内田を信用してしまって、そのたびにやられてたんでしょうね。阿部さんも多少なりとも好意をもっていたから、そこにつけ込まれて上手くやられていたんだと思います。実物の内田容疑者は、報道で出回っているあの画像よりもきれいですよ。美人でスタイルもいいですからね」 キャバ嬢だった内田容疑者(本人SNSより) 「僕が持ち込んだ1500万円分のインゴットなどの商品の代金が遅れるなら、商品を引き取りたいって内田に言ったんですよ。それで徐々に話を詰めていったら『お客さんのものだとは知らずに私が全部売っちゃいました』って認めたんです。そうなると『なんで阿部さんの単なる知人が勝手に売ってるんだ』ってなるじゃないですか。その辺からは完全におかしいと確信しました。 10月の中旬ぐらいです。その後の内田は『明日返します』、当日になったら『もう1日、時間をください』の繰り返し。そのうちに逮捕されて、結局お金は返ってきてないです」 1500万円分もの商品を売り飛ばしてしまった内田容疑者は、適当な言い訳で切り抜けようとして、どんどん追い込まれていったという。 「すぐに返せないからと『2000万円くらいで返します』と言い出したり、その期限が来ると『3000万円にして返します』とかね。だから無理なら無理で時間が無駄だから、別の返済方法を考えようかって話もしたんですよ。『嘘ついてるのもわかってるから、つまらない嘘はやめて』ってね。そしたら『すみません、今まで嘘ついてました。おじいちゃんに生前贈与の話をしてオッケーが出たんでそれで返します』とまで言ってきたんです。多分また嘘ですよね」 ウソにウソを塗り重ねていったこの元キャバ嬢は、そもそもなぜそんなに金に困っていたのか。#4に詳述する。 内田容疑者が住んでいたアパート 取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班
遺体で見つかった阿部さん(知人提供) A氏が阿部さんと最後に連絡を取り合ったのは「行方不明」になる直前のことだったという。 「最後に話したのは9月29日のお昼ごろ、阿部さんから電話で『今日の夜に(インゴットの)代金を持っていきます』と連絡がありました。約束を破るような人ではないのですが、その日の夕方に携帯に電話しても繋がらず、次の日も同様で、店にかけても出ない。携帯からは機内モードの『ただいま電話をお繋ぎできません』という音声が流れました。 その状態が10月4日ぐらいまで続き、その数日後に店の固定電話にかけてみたら転送になり、内田容疑者が電話に出たんです。彼女は『実は阿部さんはコロナとインフルエンザの合併症で国立病院に入院しています。私は知り合いで電話だけ対応させてもらっています』と説明しました。 実をいうと9月29日の少し前に連絡を取ったとき、阿部さん本人が『ちょっと風邪っぽいわ』って言ってたんですよ。彼は真面目でこれまで不義理をしたことは一度もなかったので、このときは阿部さんの体調を心配していまして」 阿部さんは大金が入る連絡をうけた直前に音信不通に… 偶然なのか計画的だったのかは想像のしようもないが、内田容疑者の受け答えは極めて自然だったようだ。 「だから信じちゃったんです。それなら連絡が取れないのも仕方ないし、阿部さんは独り身だからしょうがないなと思いました。それで『退院してからであせらなくていいから』と、彼女とやり取りをするようになったんです」 平気でウソを続けた内田容疑者(本人SNSより) そしてほどなく、内田容疑者から「阿部さんが来週の月曜日に退院することになりました」と連絡があった。 「ああよかったな、と思っていたら、急に阿部さんの新しいLINEのアカウントが出てきたんですよ。『前の携帯がバグを起こしたため、こっちに連絡お願いします』みたいな。それで電話してみたんだけど応答がなく、『体調が悪くてすみませんでした』みたいなLINEが来て、やり取りしているうちに『今、父親が倒れたので岩手の実家に帰っています。10月31日までにはちゃんとします』という内容の連絡が来たんです」 この時点でA氏はさすがに怪しさを感じていたが、内田容疑者は堂々と「演技」を続けた。後の捜査で判明した、内田容疑者が2000万円もの金品を横領していたことを、A氏は「容疑者不詳」として阿部さんから聞いていたようだ。 「阿部さんの自宅には何年も前から女(内田容疑者)が出入りしていて、家事代行サービスみたいなことをしていたそうなんですよ。そのたびに1万円とか5千円とか払って。ところがその女に、自宅で保管していた買取品の貴金属や商品券を頻繁に盗まれて売りさばかれ、被害総額はウン千万円になっていたと阿部さんがグチるわけですよ。 実は私は一番最後にインゴットなど1500万円分を預けていたんですけど、確か9月25日に『明後日に家2軒分ぐらいのお金が返ってくるから助かった』みたいなことを言ってたんですよ」 9月30日に店先に貼られた張り紙、阿部さんは張り紙の最後に署名を残す几帳面な性格だったという(知人提供) 「おじいちゃんの生前贈与で返します」 阿部さんが当てにしていた「家2軒分の金」がその後どうなったのか判然としないが、どうやら内田容疑者は、のらりくらりとかわしながら阿部さんから甘い汁を啜っていたようだ。 「買取屋って常にキャッシュが必要で、土日だと300~500万円くらいは出ていきますから、一時的に阿部さんの元にキャッシュがないということはありました。でも、阿部さん自身は株とか資産は持っていて、生活が苦しいとかそういったことはありませんでしたし、僕のための代金は別に用立ててくれていたようです。 そもそも阿部さんて、ものすごく人がいいし優しいんですよ。だからこそ何回も内田を信用してしまって、そのたびにやられてたんでしょうね。阿部さんも多少なりとも好意をもっていたから、そこにつけ込まれて上手くやられていたんだと思います。実物の内田容疑者は、報道で出回っているあの画像よりもきれいですよ。美人でスタイルもいいですからね」 キャバ嬢だった内田容疑者(本人SNSより) 「僕が持ち込んだ1500万円分のインゴットなどの商品の代金が遅れるなら、商品を引き取りたいって内田に言ったんですよ。それで徐々に話を詰めていったら『お客さんのものだとは知らずに私が全部売っちゃいました』って認めたんです。そうなると『なんで阿部さんの単なる知人が勝手に売ってるんだ』ってなるじゃないですか。その辺からは完全におかしいと確信しました。 10月の中旬ぐらいです。その後の内田は『明日返します』、当日になったら『もう1日、時間をください』の繰り返し。そのうちに逮捕されて、結局お金は返ってきてないです」 1500万円分もの商品を売り飛ばしてしまった内田容疑者は、適当な言い訳で切り抜けようとして、どんどん追い込まれていったという。 「すぐに返せないからと『2000万円くらいで返します』と言い出したり、その期限が来ると『3000万円にして返します』とかね。だから無理なら無理で時間が無駄だから、別の返済方法を考えようかって話もしたんですよ。『嘘ついてるのもわかってるから、つまらない嘘はやめて』ってね。そしたら『すみません、今まで嘘ついてました。おじいちゃんに生前贈与の話をしてオッケーが出たんでそれで返します』とまで言ってきたんです。多分また嘘ですよね」 ウソにウソを塗り重ねていったこの元キャバ嬢は、そもそもなぜそんなに金に困っていたのか。#4に詳述する。 内田容疑者が住んでいたアパート 取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班
遺体で見つかった阿部さん(知人提供)
遺体で見つかった阿部さん(知人提供)

A氏が阿部さんと最後に連絡を取り合ったのは「行方不明」になる直前のことだったという。 「最後に話したのは9月29日のお昼ごろ、阿部さんから電話で『今日の夜に(インゴットの)代金を持っていきます』と連絡がありました。約束を破るような人ではないのですが、その日の夕方に携帯に電話しても繋がらず、次の日も同様で、店にかけても出ない。携帯からは機内モードの『ただいま電話をお繋ぎできません』という音声が流れました。 その状態が10月4日ぐらいまで続き、その数日後に店の固定電話にかけてみたら転送になり、内田容疑者が電話に出たんです。彼女は『実は阿部さんはコロナとインフルエンザの合併症で国立病院に入院しています。私は知り合いで電話だけ対応させてもらっています』と説明しました。 実をいうと9月29日の少し前に連絡を取ったとき、阿部さん本人が『ちょっと風邪っぽいわ』って言ってたんですよ。彼は真面目でこれまで不義理をしたことは一度もなかったので、このときは阿部さんの体調を心配していまして」 阿部さんは大金が入る連絡をうけた直前に音信不通に… 偶然なのか計画的だったのかは想像のしようもないが、内田容疑者の受け答えは極めて自然だったようだ。 「だから信じちゃったんです。それなら連絡が取れないのも仕方ないし、阿部さんは独り身だからしょうがないなと思いました。それで『退院してからであせらなくていいから』と、彼女とやり取りをするようになったんです」 平気でウソを続けた内田容疑者(本人SNSより) そしてほどなく、内田容疑者から「阿部さんが来週の月曜日に退院することになりました」と連絡があった。 「ああよかったな、と思っていたら、急に阿部さんの新しいLINEのアカウントが出てきたんですよ。『前の携帯がバグを起こしたため、こっちに連絡お願いします』みたいな。それで電話してみたんだけど応答がなく、『体調が悪くてすみませんでした』みたいなLINEが来て、やり取りしているうちに『今、父親が倒れたので岩手の実家に帰っています。10月31日までにはちゃんとします』という内容の連絡が来たんです」 この時点でA氏はさすがに怪しさを感じていたが、内田容疑者は堂々と「演技」を続けた。後の捜査で判明した、内田容疑者が2000万円もの金品を横領していたことを、A氏は「容疑者不詳」として阿部さんから聞いていたようだ。 「阿部さんの自宅には何年も前から女(内田容疑者)が出入りしていて、家事代行サービスみたいなことをしていたそうなんですよ。そのたびに1万円とか5千円とか払って。ところがその女に、自宅で保管していた買取品の貴金属や商品券を頻繁に盗まれて売りさばかれ、被害総額はウン千万円になっていたと阿部さんがグチるわけですよ。 実は私は一番最後にインゴットなど1500万円分を預けていたんですけど、確か9月25日に『明後日に家2軒分ぐらいのお金が返ってくるから助かった』みたいなことを言ってたんですよ」 9月30日に店先に貼られた張り紙、阿部さんは張り紙の最後に署名を残す几帳面な性格だったという(知人提供) 「おじいちゃんの生前贈与で返します」 阿部さんが当てにしていた「家2軒分の金」がその後どうなったのか判然としないが、どうやら内田容疑者は、のらりくらりとかわしながら阿部さんから甘い汁を啜っていたようだ。 「買取屋って常にキャッシュが必要で、土日だと300~500万円くらいは出ていきますから、一時的に阿部さんの元にキャッシュがないということはありました。でも、阿部さん自身は株とか資産は持っていて、生活が苦しいとかそういったことはありませんでしたし、僕のための代金は別に用立ててくれていたようです。 そもそも阿部さんて、ものすごく人がいいし優しいんですよ。だからこそ何回も内田を信用してしまって、そのたびにやられてたんでしょうね。阿部さんも多少なりとも好意をもっていたから、そこにつけ込まれて上手くやられていたんだと思います。実物の内田容疑者は、報道で出回っているあの画像よりもきれいですよ。美人でスタイルもいいですからね」 キャバ嬢だった内田容疑者(本人SNSより) 「僕が持ち込んだ1500万円分のインゴットなどの商品の代金が遅れるなら、商品を引き取りたいって内田に言ったんですよ。それで徐々に話を詰めていったら『お客さんのものだとは知らずに私が全部売っちゃいました』って認めたんです。そうなると『なんで阿部さんの単なる知人が勝手に売ってるんだ』ってなるじゃないですか。その辺からは完全におかしいと確信しました。 10月の中旬ぐらいです。その後の内田は『明日返します』、当日になったら『もう1日、時間をください』の繰り返し。そのうちに逮捕されて、結局お金は返ってきてないです」 1500万円分もの商品を売り飛ばしてしまった内田容疑者は、適当な言い訳で切り抜けようとして、どんどん追い込まれていったという。 「すぐに返せないからと『2000万円くらいで返します』と言い出したり、その期限が来ると『3000万円にして返します』とかね。だから無理なら無理で時間が無駄だから、別の返済方法を考えようかって話もしたんですよ。『嘘ついてるのもわかってるから、つまらない嘘はやめて』ってね。そしたら『すみません、今まで嘘ついてました。おじいちゃんに生前贈与の話をしてオッケーが出たんでそれで返します』とまで言ってきたんです。多分また嘘ですよね」 ウソにウソを塗り重ねていったこの元キャバ嬢は、そもそもなぜそんなに金に困っていたのか。#4に詳述する。 内田容疑者が住んでいたアパート 取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班
A氏が阿部さんと最後に連絡を取り合ったのは「行方不明」になる直前のことだったという。
「最後に話したのは9月29日のお昼ごろ、阿部さんから電話で『今日の夜に(インゴットの)代金を持っていきます』と連絡がありました。約束を破るような人ではないのですが、その日の夕方に携帯に電話しても繋がらず、次の日も同様で、店にかけても出ない。携帯からは機内モードの『ただいま電話をお繋ぎできません』という音声が流れました。 その状態が10月4日ぐらいまで続き、その数日後に店の固定電話にかけてみたら転送になり、内田容疑者が電話に出たんです。彼女は『実は阿部さんはコロナとインフルエンザの合併症で国立病院に入院しています。私は知り合いで電話だけ対応させてもらっています』と説明しました。 実をいうと9月29日の少し前に連絡を取ったとき、阿部さん本人が『ちょっと風邪っぽいわ』って言ってたんですよ。彼は真面目でこれまで不義理をしたことは一度もなかったので、このときは阿部さんの体調を心配していまして」 阿部さんは大金が入る連絡をうけた直前に音信不通に… 偶然なのか計画的だったのかは想像のしようもないが、内田容疑者の受け答えは極めて自然だったようだ。 「だから信じちゃったんです。それなら連絡が取れないのも仕方ないし、阿部さんは独り身だからしょうがないなと思いました。それで『退院してからであせらなくていいから』と、彼女とやり取りをするようになったんです」 平気でウソを続けた内田容疑者(本人SNSより) そしてほどなく、内田容疑者から「阿部さんが来週の月曜日に退院することになりました」と連絡があった。 「ああよかったな、と思っていたら、急に阿部さんの新しいLINEのアカウントが出てきたんですよ。『前の携帯がバグを起こしたため、こっちに連絡お願いします』みたいな。それで電話してみたんだけど応答がなく、『体調が悪くてすみませんでした』みたいなLINEが来て、やり取りしているうちに『今、父親が倒れたので岩手の実家に帰っています。10月31日までにはちゃんとします』という内容の連絡が来たんです」 この時点でA氏はさすがに怪しさを感じていたが、内田容疑者は堂々と「演技」を続けた。後の捜査で判明した、内田容疑者が2000万円もの金品を横領していたことを、A氏は「容疑者不詳」として阿部さんから聞いていたようだ。 「阿部さんの自宅には何年も前から女(内田容疑者)が出入りしていて、家事代行サービスみたいなことをしていたそうなんですよ。そのたびに1万円とか5千円とか払って。ところがその女に、自宅で保管していた買取品の貴金属や商品券を頻繁に盗まれて売りさばかれ、被害総額はウン千万円になっていたと阿部さんがグチるわけですよ。 実は私は一番最後にインゴットなど1500万円分を預けていたんですけど、確か9月25日に『明後日に家2軒分ぐらいのお金が返ってくるから助かった』みたいなことを言ってたんですよ」 9月30日に店先に貼られた張り紙、阿部さんは張り紙の最後に署名を残す几帳面な性格だったという(知人提供) 「おじいちゃんの生前贈与で返します」 阿部さんが当てにしていた「家2軒分の金」がその後どうなったのか判然としないが、どうやら内田容疑者は、のらりくらりとかわしながら阿部さんから甘い汁を啜っていたようだ。 「買取屋って常にキャッシュが必要で、土日だと300~500万円くらいは出ていきますから、一時的に阿部さんの元にキャッシュがないということはありました。でも、阿部さん自身は株とか資産は持っていて、生活が苦しいとかそういったことはありませんでしたし、僕のための代金は別に用立ててくれていたようです。 そもそも阿部さんて、ものすごく人がいいし優しいんですよ。だからこそ何回も内田を信用してしまって、そのたびにやられてたんでしょうね。阿部さんも多少なりとも好意をもっていたから、そこにつけ込まれて上手くやられていたんだと思います。実物の内田容疑者は、報道で出回っているあの画像よりもきれいですよ。美人でスタイルもいいですからね」 キャバ嬢だった内田容疑者(本人SNSより) 「僕が持ち込んだ1500万円分のインゴットなどの商品の代金が遅れるなら、商品を引き取りたいって内田に言ったんですよ。それで徐々に話を詰めていったら『お客さんのものだとは知らずに私が全部売っちゃいました』って認めたんです。そうなると『なんで阿部さんの単なる知人が勝手に売ってるんだ』ってなるじゃないですか。その辺からは完全におかしいと確信しました。 10月の中旬ぐらいです。その後の内田は『明日返します』、当日になったら『もう1日、時間をください』の繰り返し。そのうちに逮捕されて、結局お金は返ってきてないです」 1500万円分もの商品を売り飛ばしてしまった内田容疑者は、適当な言い訳で切り抜けようとして、どんどん追い込まれていったという。 「すぐに返せないからと『2000万円くらいで返します』と言い出したり、その期限が来ると『3000万円にして返します』とかね。だから無理なら無理で時間が無駄だから、別の返済方法を考えようかって話もしたんですよ。『嘘ついてるのもわかってるから、つまらない嘘はやめて』ってね。そしたら『すみません、今まで嘘ついてました。おじいちゃんに生前贈与の話をしてオッケーが出たんでそれで返します』とまで言ってきたんです。多分また嘘ですよね」 ウソにウソを塗り重ねていったこの元キャバ嬢は、そもそもなぜそんなに金に困っていたのか。#4に詳述する。 内田容疑者が住んでいたアパート 取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班
「最後に話したのは9月29日のお昼ごろ、阿部さんから電話で『今日の夜に(インゴットの)代金を持っていきます』と連絡がありました。約束を破るような人ではないのですが、その日の夕方に携帯に電話しても繋がらず、次の日も同様で、店にかけても出ない。携帯からは機内モードの『ただいま電話をお繋ぎできません』という音声が流れました。
その状態が10月4日ぐらいまで続き、その数日後に店の固定電話にかけてみたら転送になり、内田容疑者が電話に出たんです。彼女は『実は阿部さんはコロナとインフルエンザの合併症で国立病院に入院しています。私は知り合いで電話だけ対応させてもらっています』と説明しました。 実をいうと9月29日の少し前に連絡を取ったとき、阿部さん本人が『ちょっと風邪っぽいわ』って言ってたんですよ。彼は真面目でこれまで不義理をしたことは一度もなかったので、このときは阿部さんの体調を心配していまして」 阿部さんは大金が入る連絡をうけた直前に音信不通に… 偶然なのか計画的だったのかは想像のしようもないが、内田容疑者の受け答えは極めて自然だったようだ。 「だから信じちゃったんです。それなら連絡が取れないのも仕方ないし、阿部さんは独り身だからしょうがないなと思いました。それで『退院してからであせらなくていいから』と、彼女とやり取りをするようになったんです」 平気でウソを続けた内田容疑者(本人SNSより) そしてほどなく、内田容疑者から「阿部さんが来週の月曜日に退院することになりました」と連絡があった。 「ああよかったな、と思っていたら、急に阿部さんの新しいLINEのアカウントが出てきたんですよ。『前の携帯がバグを起こしたため、こっちに連絡お願いします』みたいな。それで電話してみたんだけど応答がなく、『体調が悪くてすみませんでした』みたいなLINEが来て、やり取りしているうちに『今、父親が倒れたので岩手の実家に帰っています。10月31日までにはちゃんとします』という内容の連絡が来たんです」 この時点でA氏はさすがに怪しさを感じていたが、内田容疑者は堂々と「演技」を続けた。後の捜査で判明した、内田容疑者が2000万円もの金品を横領していたことを、A氏は「容疑者不詳」として阿部さんから聞いていたようだ。 「阿部さんの自宅には何年も前から女(内田容疑者)が出入りしていて、家事代行サービスみたいなことをしていたそうなんですよ。そのたびに1万円とか5千円とか払って。ところがその女に、自宅で保管していた買取品の貴金属や商品券を頻繁に盗まれて売りさばかれ、被害総額はウン千万円になっていたと阿部さんがグチるわけですよ。 実は私は一番最後にインゴットなど1500万円分を預けていたんですけど、確か9月25日に『明後日に家2軒分ぐらいのお金が返ってくるから助かった』みたいなことを言ってたんですよ」 9月30日に店先に貼られた張り紙、阿部さんは張り紙の最後に署名を残す几帳面な性格だったという(知人提供) 「おじいちゃんの生前贈与で返します」 阿部さんが当てにしていた「家2軒分の金」がその後どうなったのか判然としないが、どうやら内田容疑者は、のらりくらりとかわしながら阿部さんから甘い汁を啜っていたようだ。 「買取屋って常にキャッシュが必要で、土日だと300~500万円くらいは出ていきますから、一時的に阿部さんの元にキャッシュがないということはありました。でも、阿部さん自身は株とか資産は持っていて、生活が苦しいとかそういったことはありませんでしたし、僕のための代金は別に用立ててくれていたようです。 そもそも阿部さんて、ものすごく人がいいし優しいんですよ。だからこそ何回も内田を信用してしまって、そのたびにやられてたんでしょうね。阿部さんも多少なりとも好意をもっていたから、そこにつけ込まれて上手くやられていたんだと思います。実物の内田容疑者は、報道で出回っているあの画像よりもきれいですよ。美人でスタイルもいいですからね」 キャバ嬢だった内田容疑者(本人SNSより) 「僕が持ち込んだ1500万円分のインゴットなどの商品の代金が遅れるなら、商品を引き取りたいって内田に言ったんですよ。それで徐々に話を詰めていったら『お客さんのものだとは知らずに私が全部売っちゃいました』って認めたんです。そうなると『なんで阿部さんの単なる知人が勝手に売ってるんだ』ってなるじゃないですか。その辺からは完全におかしいと確信しました。 10月の中旬ぐらいです。その後の内田は『明日返します』、当日になったら『もう1日、時間をください』の繰り返し。そのうちに逮捕されて、結局お金は返ってきてないです」 1500万円分もの商品を売り飛ばしてしまった内田容疑者は、適当な言い訳で切り抜けようとして、どんどん追い込まれていったという。 「すぐに返せないからと『2000万円くらいで返します』と言い出したり、その期限が来ると『3000万円にして返します』とかね。だから無理なら無理で時間が無駄だから、別の返済方法を考えようかって話もしたんですよ。『嘘ついてるのもわかってるから、つまらない嘘はやめて』ってね。そしたら『すみません、今まで嘘ついてました。おじいちゃんに生前贈与の話をしてオッケーが出たんでそれで返します』とまで言ってきたんです。多分また嘘ですよね」 ウソにウソを塗り重ねていったこの元キャバ嬢は、そもそもなぜそんなに金に困っていたのか。#4に詳述する。 内田容疑者が住んでいたアパート 取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班
その状態が10月4日ぐらいまで続き、その数日後に店の固定電話にかけてみたら転送になり、内田容疑者が電話に出たんです。彼女は『実は阿部さんはコロナとインフルエンザの合併症で国立病院に入院しています。私は知り合いで電話だけ対応させてもらっています』と説明しました。
実をいうと9月29日の少し前に連絡を取ったとき、阿部さん本人が『ちょっと風邪っぽいわ』って言ってたんですよ。彼は真面目でこれまで不義理をしたことは一度もなかったので、このときは阿部さんの体調を心配していまして」 阿部さんは大金が入る連絡をうけた直前に音信不通に… 偶然なのか計画的だったのかは想像のしようもないが、内田容疑者の受け答えは極めて自然だったようだ。 「だから信じちゃったんです。それなら連絡が取れないのも仕方ないし、阿部さんは独り身だからしょうがないなと思いました。それで『退院してからであせらなくていいから』と、彼女とやり取りをするようになったんです」 平気でウソを続けた内田容疑者(本人SNSより) そしてほどなく、内田容疑者から「阿部さんが来週の月曜日に退院することになりました」と連絡があった。 「ああよかったな、と思っていたら、急に阿部さんの新しいLINEのアカウントが出てきたんですよ。『前の携帯がバグを起こしたため、こっちに連絡お願いします』みたいな。それで電話してみたんだけど応答がなく、『体調が悪くてすみませんでした』みたいなLINEが来て、やり取りしているうちに『今、父親が倒れたので岩手の実家に帰っています。10月31日までにはちゃんとします』という内容の連絡が来たんです」 この時点でA氏はさすがに怪しさを感じていたが、内田容疑者は堂々と「演技」を続けた。後の捜査で判明した、内田容疑者が2000万円もの金品を横領していたことを、A氏は「容疑者不詳」として阿部さんから聞いていたようだ。 「阿部さんの自宅には何年も前から女(内田容疑者)が出入りしていて、家事代行サービスみたいなことをしていたそうなんですよ。そのたびに1万円とか5千円とか払って。ところがその女に、自宅で保管していた買取品の貴金属や商品券を頻繁に盗まれて売りさばかれ、被害総額はウン千万円になっていたと阿部さんがグチるわけですよ。 実は私は一番最後にインゴットなど1500万円分を預けていたんですけど、確か9月25日に『明後日に家2軒分ぐらいのお金が返ってくるから助かった』みたいなことを言ってたんですよ」 9月30日に店先に貼られた張り紙、阿部さんは張り紙の最後に署名を残す几帳面な性格だったという(知人提供) 「おじいちゃんの生前贈与で返します」 阿部さんが当てにしていた「家2軒分の金」がその後どうなったのか判然としないが、どうやら内田容疑者は、のらりくらりとかわしながら阿部さんから甘い汁を啜っていたようだ。 「買取屋って常にキャッシュが必要で、土日だと300~500万円くらいは出ていきますから、一時的に阿部さんの元にキャッシュがないということはありました。でも、阿部さん自身は株とか資産は持っていて、生活が苦しいとかそういったことはありませんでしたし、僕のための代金は別に用立ててくれていたようです。 そもそも阿部さんて、ものすごく人がいいし優しいんですよ。だからこそ何回も内田を信用してしまって、そのたびにやられてたんでしょうね。阿部さんも多少なりとも好意をもっていたから、そこにつけ込まれて上手くやられていたんだと思います。実物の内田容疑者は、報道で出回っているあの画像よりもきれいですよ。美人でスタイルもいいですからね」 キャバ嬢だった内田容疑者(本人SNSより) 「僕が持ち込んだ1500万円分のインゴットなどの商品の代金が遅れるなら、商品を引き取りたいって内田に言ったんですよ。それで徐々に話を詰めていったら『お客さんのものだとは知らずに私が全部売っちゃいました』って認めたんです。そうなると『なんで阿部さんの単なる知人が勝手に売ってるんだ』ってなるじゃないですか。その辺からは完全におかしいと確信しました。 10月の中旬ぐらいです。その後の内田は『明日返します』、当日になったら『もう1日、時間をください』の繰り返し。そのうちに逮捕されて、結局お金は返ってきてないです」 1500万円分もの商品を売り飛ばしてしまった内田容疑者は、適当な言い訳で切り抜けようとして、どんどん追い込まれていったという。 「すぐに返せないからと『2000万円くらいで返します』と言い出したり、その期限が来ると『3000万円にして返します』とかね。だから無理なら無理で時間が無駄だから、別の返済方法を考えようかって話もしたんですよ。『嘘ついてるのもわかってるから、つまらない嘘はやめて』ってね。そしたら『すみません、今まで嘘ついてました。おじいちゃんに生前贈与の話をしてオッケーが出たんでそれで返します』とまで言ってきたんです。多分また嘘ですよね」 ウソにウソを塗り重ねていったこの元キャバ嬢は、そもそもなぜそんなに金に困っていたのか。#4に詳述する。 内田容疑者が住んでいたアパート 取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班
実をいうと9月29日の少し前に連絡を取ったとき、阿部さん本人が『ちょっと風邪っぽいわ』って言ってたんですよ。彼は真面目でこれまで不義理をしたことは一度もなかったので、このときは阿部さんの体調を心配していまして」
阿部さんは大金が入る連絡をうけた直前に音信不通に… 偶然なのか計画的だったのかは想像のしようもないが、内田容疑者の受け答えは極めて自然だったようだ。 「だから信じちゃったんです。それなら連絡が取れないのも仕方ないし、阿部さんは独り身だからしょうがないなと思いました。それで『退院してからであせらなくていいから』と、彼女とやり取りをするようになったんです」 平気でウソを続けた内田容疑者(本人SNSより) そしてほどなく、内田容疑者から「阿部さんが来週の月曜日に退院することになりました」と連絡があった。 「ああよかったな、と思っていたら、急に阿部さんの新しいLINEのアカウントが出てきたんですよ。『前の携帯がバグを起こしたため、こっちに連絡お願いします』みたいな。それで電話してみたんだけど応答がなく、『体調が悪くてすみませんでした』みたいなLINEが来て、やり取りしているうちに『今、父親が倒れたので岩手の実家に帰っています。10月31日までにはちゃんとします』という内容の連絡が来たんです」 この時点でA氏はさすがに怪しさを感じていたが、内田容疑者は堂々と「演技」を続けた。後の捜査で判明した、内田容疑者が2000万円もの金品を横領していたことを、A氏は「容疑者不詳」として阿部さんから聞いていたようだ。 「阿部さんの自宅には何年も前から女(内田容疑者)が出入りしていて、家事代行サービスみたいなことをしていたそうなんですよ。そのたびに1万円とか5千円とか払って。ところがその女に、自宅で保管していた買取品の貴金属や商品券を頻繁に盗まれて売りさばかれ、被害総額はウン千万円になっていたと阿部さんがグチるわけですよ。 実は私は一番最後にインゴットなど1500万円分を預けていたんですけど、確か9月25日に『明後日に家2軒分ぐらいのお金が返ってくるから助かった』みたいなことを言ってたんですよ」 9月30日に店先に貼られた張り紙、阿部さんは張り紙の最後に署名を残す几帳面な性格だったという(知人提供) 「おじいちゃんの生前贈与で返します」 阿部さんが当てにしていた「家2軒分の金」がその後どうなったのか判然としないが、どうやら内田容疑者は、のらりくらりとかわしながら阿部さんから甘い汁を啜っていたようだ。 「買取屋って常にキャッシュが必要で、土日だと300~500万円くらいは出ていきますから、一時的に阿部さんの元にキャッシュがないということはありました。でも、阿部さん自身は株とか資産は持っていて、生活が苦しいとかそういったことはありませんでしたし、僕のための代金は別に用立ててくれていたようです。 そもそも阿部さんて、ものすごく人がいいし優しいんですよ。だからこそ何回も内田を信用してしまって、そのたびにやられてたんでしょうね。阿部さんも多少なりとも好意をもっていたから、そこにつけ込まれて上手くやられていたんだと思います。実物の内田容疑者は、報道で出回っているあの画像よりもきれいですよ。美人でスタイルもいいですからね」 キャバ嬢だった内田容疑者(本人SNSより) 「僕が持ち込んだ1500万円分のインゴットなどの商品の代金が遅れるなら、商品を引き取りたいって内田に言ったんですよ。それで徐々に話を詰めていったら『お客さんのものだとは知らずに私が全部売っちゃいました』って認めたんです。そうなると『なんで阿部さんの単なる知人が勝手に売ってるんだ』ってなるじゃないですか。その辺からは完全におかしいと確信しました。 10月の中旬ぐらいです。その後の内田は『明日返します』、当日になったら『もう1日、時間をください』の繰り返し。そのうちに逮捕されて、結局お金は返ってきてないです」 1500万円分もの商品を売り飛ばしてしまった内田容疑者は、適当な言い訳で切り抜けようとして、どんどん追い込まれていったという。 「すぐに返せないからと『2000万円くらいで返します』と言い出したり、その期限が来ると『3000万円にして返します』とかね。だから無理なら無理で時間が無駄だから、別の返済方法を考えようかって話もしたんですよ。『嘘ついてるのもわかってるから、つまらない嘘はやめて』ってね。そしたら『すみません、今まで嘘ついてました。おじいちゃんに生前贈与の話をしてオッケーが出たんでそれで返します』とまで言ってきたんです。多分また嘘ですよね」 ウソにウソを塗り重ねていったこの元キャバ嬢は、そもそもなぜそんなに金に困っていたのか。#4に詳述する。 内田容疑者が住んでいたアパート 取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班
阿部さんは大金が入る連絡をうけた直前に音信不通に… 偶然なのか計画的だったのかは想像のしようもないが、内田容疑者の受け答えは極めて自然だったようだ。 「だから信じちゃったんです。それなら連絡が取れないのも仕方ないし、阿部さんは独り身だからしょうがないなと思いました。それで『退院してからであせらなくていいから』と、彼女とやり取りをするようになったんです」 平気でウソを続けた内田容疑者(本人SNSより) そしてほどなく、内田容疑者から「阿部さんが来週の月曜日に退院することになりました」と連絡があった。 「ああよかったな、と思っていたら、急に阿部さんの新しいLINEのアカウントが出てきたんですよ。『前の携帯がバグを起こしたため、こっちに連絡お願いします』みたいな。それで電話してみたんだけど応答がなく、『体調が悪くてすみませんでした』みたいなLINEが来て、やり取りしているうちに『今、父親が倒れたので岩手の実家に帰っています。10月31日までにはちゃんとします』という内容の連絡が来たんです」 この時点でA氏はさすがに怪しさを感じていたが、内田容疑者は堂々と「演技」を続けた。後の捜査で判明した、内田容疑者が2000万円もの金品を横領していたことを、A氏は「容疑者不詳」として阿部さんから聞いていたようだ。 「阿部さんの自宅には何年も前から女(内田容疑者)が出入りしていて、家事代行サービスみたいなことをしていたそうなんですよ。そのたびに1万円とか5千円とか払って。ところがその女に、自宅で保管していた買取品の貴金属や商品券を頻繁に盗まれて売りさばかれ、被害総額はウン千万円になっていたと阿部さんがグチるわけですよ。 実は私は一番最後にインゴットなど1500万円分を預けていたんですけど、確か9月25日に『明後日に家2軒分ぐらいのお金が返ってくるから助かった』みたいなことを言ってたんですよ」 9月30日に店先に貼られた張り紙、阿部さんは張り紙の最後に署名を残す几帳面な性格だったという(知人提供) 「おじいちゃんの生前贈与で返します」 阿部さんが当てにしていた「家2軒分の金」がその後どうなったのか判然としないが、どうやら内田容疑者は、のらりくらりとかわしながら阿部さんから甘い汁を啜っていたようだ。 「買取屋って常にキャッシュが必要で、土日だと300~500万円くらいは出ていきますから、一時的に阿部さんの元にキャッシュがないということはありました。でも、阿部さん自身は株とか資産は持っていて、生活が苦しいとかそういったことはありませんでしたし、僕のための代金は別に用立ててくれていたようです。 そもそも阿部さんて、ものすごく人がいいし優しいんですよ。だからこそ何回も内田を信用してしまって、そのたびにやられてたんでしょうね。阿部さんも多少なりとも好意をもっていたから、そこにつけ込まれて上手くやられていたんだと思います。実物の内田容疑者は、報道で出回っているあの画像よりもきれいですよ。美人でスタイルもいいですからね」 キャバ嬢だった内田容疑者(本人SNSより) 「僕が持ち込んだ1500万円分のインゴットなどの商品の代金が遅れるなら、商品を引き取りたいって内田に言ったんですよ。それで徐々に話を詰めていったら『お客さんのものだとは知らずに私が全部売っちゃいました』って認めたんです。そうなると『なんで阿部さんの単なる知人が勝手に売ってるんだ』ってなるじゃないですか。その辺からは完全におかしいと確信しました。 10月の中旬ぐらいです。その後の内田は『明日返します』、当日になったら『もう1日、時間をください』の繰り返し。そのうちに逮捕されて、結局お金は返ってきてないです」 1500万円分もの商品を売り飛ばしてしまった内田容疑者は、適当な言い訳で切り抜けようとして、どんどん追い込まれていったという。 「すぐに返せないからと『2000万円くらいで返します』と言い出したり、その期限が来ると『3000万円にして返します』とかね。だから無理なら無理で時間が無駄だから、別の返済方法を考えようかって話もしたんですよ。『嘘ついてるのもわかってるから、つまらない嘘はやめて』ってね。そしたら『すみません、今まで嘘ついてました。おじいちゃんに生前贈与の話をしてオッケーが出たんでそれで返します』とまで言ってきたんです。多分また嘘ですよね」 ウソにウソを塗り重ねていったこの元キャバ嬢は、そもそもなぜそんなに金に困っていたのか。#4に詳述する。 内田容疑者が住んでいたアパート 取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班
偶然なのか計画的だったのかは想像のしようもないが、内田容疑者の受け答えは極めて自然だったようだ。 「だから信じちゃったんです。それなら連絡が取れないのも仕方ないし、阿部さんは独り身だからしょうがないなと思いました。それで『退院してからであせらなくていいから』と、彼女とやり取りをするようになったんです」 平気でウソを続けた内田容疑者(本人SNSより) そしてほどなく、内田容疑者から「阿部さんが来週の月曜日に退院することになりました」と連絡があった。 「ああよかったな、と思っていたら、急に阿部さんの新しいLINEのアカウントが出てきたんですよ。『前の携帯がバグを起こしたため、こっちに連絡お願いします』みたいな。それで電話してみたんだけど応答がなく、『体調が悪くてすみませんでした』みたいなLINEが来て、やり取りしているうちに『今、父親が倒れたので岩手の実家に帰っています。10月31日までにはちゃんとします』という内容の連絡が来たんです」 この時点でA氏はさすがに怪しさを感じていたが、内田容疑者は堂々と「演技」を続けた。後の捜査で判明した、内田容疑者が2000万円もの金品を横領していたことを、A氏は「容疑者不詳」として阿部さんから聞いていたようだ。 「阿部さんの自宅には何年も前から女(内田容疑者)が出入りしていて、家事代行サービスみたいなことをしていたそうなんですよ。そのたびに1万円とか5千円とか払って。ところがその女に、自宅で保管していた買取品の貴金属や商品券を頻繁に盗まれて売りさばかれ、被害総額はウン千万円になっていたと阿部さんがグチるわけですよ。 実は私は一番最後にインゴットなど1500万円分を預けていたんですけど、確か9月25日に『明後日に家2軒分ぐらいのお金が返ってくるから助かった』みたいなことを言ってたんですよ」 9月30日に店先に貼られた張り紙、阿部さんは張り紙の最後に署名を残す几帳面な性格だったという(知人提供) 「おじいちゃんの生前贈与で返します」 阿部さんが当てにしていた「家2軒分の金」がその後どうなったのか判然としないが、どうやら内田容疑者は、のらりくらりとかわしながら阿部さんから甘い汁を啜っていたようだ。 「買取屋って常にキャッシュが必要で、土日だと300~500万円くらいは出ていきますから、一時的に阿部さんの元にキャッシュがないということはありました。でも、阿部さん自身は株とか資産は持っていて、生活が苦しいとかそういったことはありませんでしたし、僕のための代金は別に用立ててくれていたようです。 そもそも阿部さんて、ものすごく人がいいし優しいんですよ。だからこそ何回も内田を信用してしまって、そのたびにやられてたんでしょうね。阿部さんも多少なりとも好意をもっていたから、そこにつけ込まれて上手くやられていたんだと思います。実物の内田容疑者は、報道で出回っているあの画像よりもきれいですよ。美人でスタイルもいいですからね」 キャバ嬢だった内田容疑者(本人SNSより) 「僕が持ち込んだ1500万円分のインゴットなどの商品の代金が遅れるなら、商品を引き取りたいって内田に言ったんですよ。それで徐々に話を詰めていったら『お客さんのものだとは知らずに私が全部売っちゃいました』って認めたんです。そうなると『なんで阿部さんの単なる知人が勝手に売ってるんだ』ってなるじゃないですか。その辺からは完全におかしいと確信しました。 10月の中旬ぐらいです。その後の内田は『明日返します』、当日になったら『もう1日、時間をください』の繰り返し。そのうちに逮捕されて、結局お金は返ってきてないです」 1500万円分もの商品を売り飛ばしてしまった内田容疑者は、適当な言い訳で切り抜けようとして、どんどん追い込まれていったという。 「すぐに返せないからと『2000万円くらいで返します』と言い出したり、その期限が来ると『3000万円にして返します』とかね。だから無理なら無理で時間が無駄だから、別の返済方法を考えようかって話もしたんですよ。『嘘ついてるのもわかってるから、つまらない嘘はやめて』ってね。そしたら『すみません、今まで嘘ついてました。おじいちゃんに生前贈与の話をしてオッケーが出たんでそれで返します』とまで言ってきたんです。多分また嘘ですよね」 ウソにウソを塗り重ねていったこの元キャバ嬢は、そもそもなぜそんなに金に困っていたのか。#4に詳述する。 内田容疑者が住んでいたアパート 取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班
偶然なのか計画的だったのかは想像のしようもないが、内田容疑者の受け答えは極めて自然だったようだ。
「だから信じちゃったんです。それなら連絡が取れないのも仕方ないし、阿部さんは独り身だからしょうがないなと思いました。それで『退院してからであせらなくていいから』と、彼女とやり取りをするようになったんです」 平気でウソを続けた内田容疑者(本人SNSより) そしてほどなく、内田容疑者から「阿部さんが来週の月曜日に退院することになりました」と連絡があった。 「ああよかったな、と思っていたら、急に阿部さんの新しいLINEのアカウントが出てきたんですよ。『前の携帯がバグを起こしたため、こっちに連絡お願いします』みたいな。それで電話してみたんだけど応答がなく、『体調が悪くてすみませんでした』みたいなLINEが来て、やり取りしているうちに『今、父親が倒れたので岩手の実家に帰っています。10月31日までにはちゃんとします』という内容の連絡が来たんです」 この時点でA氏はさすがに怪しさを感じていたが、内田容疑者は堂々と「演技」を続けた。後の捜査で判明した、内田容疑者が2000万円もの金品を横領していたことを、A氏は「容疑者不詳」として阿部さんから聞いていたようだ。 「阿部さんの自宅には何年も前から女(内田容疑者)が出入りしていて、家事代行サービスみたいなことをしていたそうなんですよ。そのたびに1万円とか5千円とか払って。ところがその女に、自宅で保管していた買取品の貴金属や商品券を頻繁に盗まれて売りさばかれ、被害総額はウン千万円になっていたと阿部さんがグチるわけですよ。 実は私は一番最後にインゴットなど1500万円分を預けていたんですけど、確か9月25日に『明後日に家2軒分ぐらいのお金が返ってくるから助かった』みたいなことを言ってたんですよ」 9月30日に店先に貼られた張り紙、阿部さんは張り紙の最後に署名を残す几帳面な性格だったという(知人提供) 「おじいちゃんの生前贈与で返します」 阿部さんが当てにしていた「家2軒分の金」がその後どうなったのか判然としないが、どうやら内田容疑者は、のらりくらりとかわしながら阿部さんから甘い汁を啜っていたようだ。 「買取屋って常にキャッシュが必要で、土日だと300~500万円くらいは出ていきますから、一時的に阿部さんの元にキャッシュがないということはありました。でも、阿部さん自身は株とか資産は持っていて、生活が苦しいとかそういったことはありませんでしたし、僕のための代金は別に用立ててくれていたようです。 そもそも阿部さんて、ものすごく人がいいし優しいんですよ。だからこそ何回も内田を信用してしまって、そのたびにやられてたんでしょうね。阿部さんも多少なりとも好意をもっていたから、そこにつけ込まれて上手くやられていたんだと思います。実物の内田容疑者は、報道で出回っているあの画像よりもきれいですよ。美人でスタイルもいいですからね」 キャバ嬢だった内田容疑者(本人SNSより) 「僕が持ち込んだ1500万円分のインゴットなどの商品の代金が遅れるなら、商品を引き取りたいって内田に言ったんですよ。それで徐々に話を詰めていったら『お客さんのものだとは知らずに私が全部売っちゃいました』って認めたんです。そうなると『なんで阿部さんの単なる知人が勝手に売ってるんだ』ってなるじゃないですか。その辺からは完全におかしいと確信しました。 10月の中旬ぐらいです。その後の内田は『明日返します』、当日になったら『もう1日、時間をください』の繰り返し。そのうちに逮捕されて、結局お金は返ってきてないです」 1500万円分もの商品を売り飛ばしてしまった内田容疑者は、適当な言い訳で切り抜けようとして、どんどん追い込まれていったという。 「すぐに返せないからと『2000万円くらいで返します』と言い出したり、その期限が来ると『3000万円にして返します』とかね。だから無理なら無理で時間が無駄だから、別の返済方法を考えようかって話もしたんですよ。『嘘ついてるのもわかってるから、つまらない嘘はやめて』ってね。そしたら『すみません、今まで嘘ついてました。おじいちゃんに生前贈与の話をしてオッケーが出たんでそれで返します』とまで言ってきたんです。多分また嘘ですよね」 ウソにウソを塗り重ねていったこの元キャバ嬢は、そもそもなぜそんなに金に困っていたのか。#4に詳述する。 内田容疑者が住んでいたアパート 取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班
「だから信じちゃったんです。それなら連絡が取れないのも仕方ないし、阿部さんは独り身だからしょうがないなと思いました。それで『退院してからであせらなくていいから』と、彼女とやり取りをするようになったんです」
平気でウソを続けた内田容疑者(本人SNSより) そしてほどなく、内田容疑者から「阿部さんが来週の月曜日に退院することになりました」と連絡があった。 「ああよかったな、と思っていたら、急に阿部さんの新しいLINEのアカウントが出てきたんですよ。『前の携帯がバグを起こしたため、こっちに連絡お願いします』みたいな。それで電話してみたんだけど応答がなく、『体調が悪くてすみませんでした』みたいなLINEが来て、やり取りしているうちに『今、父親が倒れたので岩手の実家に帰っています。10月31日までにはちゃんとします』という内容の連絡が来たんです」 この時点でA氏はさすがに怪しさを感じていたが、内田容疑者は堂々と「演技」を続けた。後の捜査で判明した、内田容疑者が2000万円もの金品を横領していたことを、A氏は「容疑者不詳」として阿部さんから聞いていたようだ。 「阿部さんの自宅には何年も前から女(内田容疑者)が出入りしていて、家事代行サービスみたいなことをしていたそうなんですよ。そのたびに1万円とか5千円とか払って。ところがその女に、自宅で保管していた買取品の貴金属や商品券を頻繁に盗まれて売りさばかれ、被害総額はウン千万円になっていたと阿部さんがグチるわけですよ。 実は私は一番最後にインゴットなど1500万円分を預けていたんですけど、確か9月25日に『明後日に家2軒分ぐらいのお金が返ってくるから助かった』みたいなことを言ってたんですよ」 9月30日に店先に貼られた張り紙、阿部さんは張り紙の最後に署名を残す几帳面な性格だったという(知人提供) 「おじいちゃんの生前贈与で返します」 阿部さんが当てにしていた「家2軒分の金」がその後どうなったのか判然としないが、どうやら内田容疑者は、のらりくらりとかわしながら阿部さんから甘い汁を啜っていたようだ。 「買取屋って常にキャッシュが必要で、土日だと300~500万円くらいは出ていきますから、一時的に阿部さんの元にキャッシュがないということはありました。でも、阿部さん自身は株とか資産は持っていて、生活が苦しいとかそういったことはありませんでしたし、僕のための代金は別に用立ててくれていたようです。 そもそも阿部さんて、ものすごく人がいいし優しいんですよ。だからこそ何回も内田を信用してしまって、そのたびにやられてたんでしょうね。阿部さんも多少なりとも好意をもっていたから、そこにつけ込まれて上手くやられていたんだと思います。実物の内田容疑者は、報道で出回っているあの画像よりもきれいですよ。美人でスタイルもいいですからね」 キャバ嬢だった内田容疑者(本人SNSより) 「僕が持ち込んだ1500万円分のインゴットなどの商品の代金が遅れるなら、商品を引き取りたいって内田に言ったんですよ。それで徐々に話を詰めていったら『お客さんのものだとは知らずに私が全部売っちゃいました』って認めたんです。そうなると『なんで阿部さんの単なる知人が勝手に売ってるんだ』ってなるじゃないですか。その辺からは完全におかしいと確信しました。 10月の中旬ぐらいです。その後の内田は『明日返します』、当日になったら『もう1日、時間をください』の繰り返し。そのうちに逮捕されて、結局お金は返ってきてないです」 1500万円分もの商品を売り飛ばしてしまった内田容疑者は、適当な言い訳で切り抜けようとして、どんどん追い込まれていったという。 「すぐに返せないからと『2000万円くらいで返します』と言い出したり、その期限が来ると『3000万円にして返します』とかね。だから無理なら無理で時間が無駄だから、別の返済方法を考えようかって話もしたんですよ。『嘘ついてるのもわかってるから、つまらない嘘はやめて』ってね。そしたら『すみません、今まで嘘ついてました。おじいちゃんに生前贈与の話をしてオッケーが出たんでそれで返します』とまで言ってきたんです。多分また嘘ですよね」 ウソにウソを塗り重ねていったこの元キャバ嬢は、そもそもなぜそんなに金に困っていたのか。#4に詳述する。 内田容疑者が住んでいたアパート 取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班
平気でウソを続けた内田容疑者(本人SNSより) そしてほどなく、内田容疑者から「阿部さんが来週の月曜日に退院することになりました」と連絡があった。 「ああよかったな、と思っていたら、急に阿部さんの新しいLINEのアカウントが出てきたんですよ。『前の携帯がバグを起こしたため、こっちに連絡お願いします』みたいな。それで電話してみたんだけど応答がなく、『体調が悪くてすみませんでした』みたいなLINEが来て、やり取りしているうちに『今、父親が倒れたので岩手の実家に帰っています。10月31日までにはちゃんとします』という内容の連絡が来たんです」 この時点でA氏はさすがに怪しさを感じていたが、内田容疑者は堂々と「演技」を続けた。後の捜査で判明した、内田容疑者が2000万円もの金品を横領していたことを、A氏は「容疑者不詳」として阿部さんから聞いていたようだ。 「阿部さんの自宅には何年も前から女(内田容疑者)が出入りしていて、家事代行サービスみたいなことをしていたそうなんですよ。そのたびに1万円とか5千円とか払って。ところがその女に、自宅で保管していた買取品の貴金属や商品券を頻繁に盗まれて売りさばかれ、被害総額はウン千万円になっていたと阿部さんがグチるわけですよ。 実は私は一番最後にインゴットなど1500万円分を預けていたんですけど、確か9月25日に『明後日に家2軒分ぐらいのお金が返ってくるから助かった』みたいなことを言ってたんですよ」 9月30日に店先に貼られた張り紙、阿部さんは張り紙の最後に署名を残す几帳面な性格だったという(知人提供) 「おじいちゃんの生前贈与で返します」 阿部さんが当てにしていた「家2軒分の金」がその後どうなったのか判然としないが、どうやら内田容疑者は、のらりくらりとかわしながら阿部さんから甘い汁を啜っていたようだ。 「買取屋って常にキャッシュが必要で、土日だと300~500万円くらいは出ていきますから、一時的に阿部さんの元にキャッシュがないということはありました。でも、阿部さん自身は株とか資産は持っていて、生活が苦しいとかそういったことはありませんでしたし、僕のための代金は別に用立ててくれていたようです。 そもそも阿部さんて、ものすごく人がいいし優しいんですよ。だからこそ何回も内田を信用してしまって、そのたびにやられてたんでしょうね。阿部さんも多少なりとも好意をもっていたから、そこにつけ込まれて上手くやられていたんだと思います。実物の内田容疑者は、報道で出回っているあの画像よりもきれいですよ。美人でスタイルもいいですからね」 キャバ嬢だった内田容疑者(本人SNSより) 「僕が持ち込んだ1500万円分のインゴットなどの商品の代金が遅れるなら、商品を引き取りたいって内田に言ったんですよ。それで徐々に話を詰めていったら『お客さんのものだとは知らずに私が全部売っちゃいました』って認めたんです。そうなると『なんで阿部さんの単なる知人が勝手に売ってるんだ』ってなるじゃないですか。その辺からは完全におかしいと確信しました。 10月の中旬ぐらいです。その後の内田は『明日返します』、当日になったら『もう1日、時間をください』の繰り返し。そのうちに逮捕されて、結局お金は返ってきてないです」 1500万円分もの商品を売り飛ばしてしまった内田容疑者は、適当な言い訳で切り抜けようとして、どんどん追い込まれていったという。 「すぐに返せないからと『2000万円くらいで返します』と言い出したり、その期限が来ると『3000万円にして返します』とかね。だから無理なら無理で時間が無駄だから、別の返済方法を考えようかって話もしたんですよ。『嘘ついてるのもわかってるから、つまらない嘘はやめて』ってね。そしたら『すみません、今まで嘘ついてました。おじいちゃんに生前贈与の話をしてオッケーが出たんでそれで返します』とまで言ってきたんです。多分また嘘ですよね」 ウソにウソを塗り重ねていったこの元キャバ嬢は、そもそもなぜそんなに金に困っていたのか。#4に詳述する。 内田容疑者が住んでいたアパート 取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班
平気でウソを続けた内田容疑者(本人SNSより)
平気でウソを続けた内田容疑者(本人SNSより)

そしてほどなく、内田容疑者から「阿部さんが来週の月曜日に退院することになりました」と連絡があった。 「ああよかったな、と思っていたら、急に阿部さんの新しいLINEのアカウントが出てきたんですよ。『前の携帯がバグを起こしたため、こっちに連絡お願いします』みたいな。それで電話してみたんだけど応答がなく、『体調が悪くてすみませんでした』みたいなLINEが来て、やり取りしているうちに『今、父親が倒れたので岩手の実家に帰っています。10月31日までにはちゃんとします』という内容の連絡が来たんです」 この時点でA氏はさすがに怪しさを感じていたが、内田容疑者は堂々と「演技」を続けた。後の捜査で判明した、内田容疑者が2000万円もの金品を横領していたことを、A氏は「容疑者不詳」として阿部さんから聞いていたようだ。 「阿部さんの自宅には何年も前から女(内田容疑者)が出入りしていて、家事代行サービスみたいなことをしていたそうなんですよ。そのたびに1万円とか5千円とか払って。ところがその女に、自宅で保管していた買取品の貴金属や商品券を頻繁に盗まれて売りさばかれ、被害総額はウン千万円になっていたと阿部さんがグチるわけですよ。 実は私は一番最後にインゴットなど1500万円分を預けていたんですけど、確か9月25日に『明後日に家2軒分ぐらいのお金が返ってくるから助かった』みたいなことを言ってたんですよ」 9月30日に店先に貼られた張り紙、阿部さんは張り紙の最後に署名を残す几帳面な性格だったという(知人提供) 「おじいちゃんの生前贈与で返します」 阿部さんが当てにしていた「家2軒分の金」がその後どうなったのか判然としないが、どうやら内田容疑者は、のらりくらりとかわしながら阿部さんから甘い汁を啜っていたようだ。 「買取屋って常にキャッシュが必要で、土日だと300~500万円くらいは出ていきますから、一時的に阿部さんの元にキャッシュがないということはありました。でも、阿部さん自身は株とか資産は持っていて、生活が苦しいとかそういったことはありませんでしたし、僕のための代金は別に用立ててくれていたようです。 そもそも阿部さんて、ものすごく人がいいし優しいんですよ。だからこそ何回も内田を信用してしまって、そのたびにやられてたんでしょうね。阿部さんも多少なりとも好意をもっていたから、そこにつけ込まれて上手くやられていたんだと思います。実物の内田容疑者は、報道で出回っているあの画像よりもきれいですよ。美人でスタイルもいいですからね」 キャバ嬢だった内田容疑者(本人SNSより) 「僕が持ち込んだ1500万円分のインゴットなどの商品の代金が遅れるなら、商品を引き取りたいって内田に言ったんですよ。それで徐々に話を詰めていったら『お客さんのものだとは知らずに私が全部売っちゃいました』って認めたんです。そうなると『なんで阿部さんの単なる知人が勝手に売ってるんだ』ってなるじゃないですか。その辺からは完全におかしいと確信しました。 10月の中旬ぐらいです。その後の内田は『明日返します』、当日になったら『もう1日、時間をください』の繰り返し。そのうちに逮捕されて、結局お金は返ってきてないです」 1500万円分もの商品を売り飛ばしてしまった内田容疑者は、適当な言い訳で切り抜けようとして、どんどん追い込まれていったという。 「すぐに返せないからと『2000万円くらいで返します』と言い出したり、その期限が来ると『3000万円にして返します』とかね。だから無理なら無理で時間が無駄だから、別の返済方法を考えようかって話もしたんですよ。『嘘ついてるのもわかってるから、つまらない嘘はやめて』ってね。そしたら『すみません、今まで嘘ついてました。おじいちゃんに生前贈与の話をしてオッケーが出たんでそれで返します』とまで言ってきたんです。多分また嘘ですよね」 ウソにウソを塗り重ねていったこの元キャバ嬢は、そもそもなぜそんなに金に困っていたのか。#4に詳述する。 内田容疑者が住んでいたアパート 取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班
そしてほどなく、内田容疑者から「阿部さんが来週の月曜日に退院することになりました」と連絡があった。
「ああよかったな、と思っていたら、急に阿部さんの新しいLINEのアカウントが出てきたんですよ。『前の携帯がバグを起こしたため、こっちに連絡お願いします』みたいな。それで電話してみたんだけど応答がなく、『体調が悪くてすみませんでした』みたいなLINEが来て、やり取りしているうちに『今、父親が倒れたので岩手の実家に帰っています。10月31日までにはちゃんとします』という内容の連絡が来たんです」 この時点でA氏はさすがに怪しさを感じていたが、内田容疑者は堂々と「演技」を続けた。後の捜査で判明した、内田容疑者が2000万円もの金品を横領していたことを、A氏は「容疑者不詳」として阿部さんから聞いていたようだ。 「阿部さんの自宅には何年も前から女(内田容疑者)が出入りしていて、家事代行サービスみたいなことをしていたそうなんですよ。そのたびに1万円とか5千円とか払って。ところがその女に、自宅で保管していた買取品の貴金属や商品券を頻繁に盗まれて売りさばかれ、被害総額はウン千万円になっていたと阿部さんがグチるわけですよ。 実は私は一番最後にインゴットなど1500万円分を預けていたんですけど、確か9月25日に『明後日に家2軒分ぐらいのお金が返ってくるから助かった』みたいなことを言ってたんですよ」 9月30日に店先に貼られた張り紙、阿部さんは張り紙の最後に署名を残す几帳面な性格だったという(知人提供) 「おじいちゃんの生前贈与で返します」 阿部さんが当てにしていた「家2軒分の金」がその後どうなったのか判然としないが、どうやら内田容疑者は、のらりくらりとかわしながら阿部さんから甘い汁を啜っていたようだ。 「買取屋って常にキャッシュが必要で、土日だと300~500万円くらいは出ていきますから、一時的に阿部さんの元にキャッシュがないということはありました。でも、阿部さん自身は株とか資産は持っていて、生活が苦しいとかそういったことはありませんでしたし、僕のための代金は別に用立ててくれていたようです。 そもそも阿部さんて、ものすごく人がいいし優しいんですよ。だからこそ何回も内田を信用してしまって、そのたびにやられてたんでしょうね。阿部さんも多少なりとも好意をもっていたから、そこにつけ込まれて上手くやられていたんだと思います。実物の内田容疑者は、報道で出回っているあの画像よりもきれいですよ。美人でスタイルもいいですからね」 キャバ嬢だった内田容疑者(本人SNSより) 「僕が持ち込んだ1500万円分のインゴットなどの商品の代金が遅れるなら、商品を引き取りたいって内田に言ったんですよ。それで徐々に話を詰めていったら『お客さんのものだとは知らずに私が全部売っちゃいました』って認めたんです。そうなると『なんで阿部さんの単なる知人が勝手に売ってるんだ』ってなるじゃないですか。その辺からは完全におかしいと確信しました。 10月の中旬ぐらいです。その後の内田は『明日返します』、当日になったら『もう1日、時間をください』の繰り返し。そのうちに逮捕されて、結局お金は返ってきてないです」 1500万円分もの商品を売り飛ばしてしまった内田容疑者は、適当な言い訳で切り抜けようとして、どんどん追い込まれていったという。 「すぐに返せないからと『2000万円くらいで返します』と言い出したり、その期限が来ると『3000万円にして返します』とかね。だから無理なら無理で時間が無駄だから、別の返済方法を考えようかって話もしたんですよ。『嘘ついてるのもわかってるから、つまらない嘘はやめて』ってね。そしたら『すみません、今まで嘘ついてました。おじいちゃんに生前贈与の話をしてオッケーが出たんでそれで返します』とまで言ってきたんです。多分また嘘ですよね」 ウソにウソを塗り重ねていったこの元キャバ嬢は、そもそもなぜそんなに金に困っていたのか。#4に詳述する。 内田容疑者が住んでいたアパート 取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班
「ああよかったな、と思っていたら、急に阿部さんの新しいLINEのアカウントが出てきたんですよ。『前の携帯がバグを起こしたため、こっちに連絡お願いします』みたいな。それで電話してみたんだけど応答がなく、『体調が悪くてすみませんでした』みたいなLINEが来て、やり取りしているうちに『今、父親が倒れたので岩手の実家に帰っています。10月31日までにはちゃんとします』という内容の連絡が来たんです」
この時点でA氏はさすがに怪しさを感じていたが、内田容疑者は堂々と「演技」を続けた。後の捜査で判明した、内田容疑者が2000万円もの金品を横領していたことを、A氏は「容疑者不詳」として阿部さんから聞いていたようだ。 「阿部さんの自宅には何年も前から女(内田容疑者)が出入りしていて、家事代行サービスみたいなことをしていたそうなんですよ。そのたびに1万円とか5千円とか払って。ところがその女に、自宅で保管していた買取品の貴金属や商品券を頻繁に盗まれて売りさばかれ、被害総額はウン千万円になっていたと阿部さんがグチるわけですよ。 実は私は一番最後にインゴットなど1500万円分を預けていたんですけど、確か9月25日に『明後日に家2軒分ぐらいのお金が返ってくるから助かった』みたいなことを言ってたんですよ」 9月30日に店先に貼られた張り紙、阿部さんは張り紙の最後に署名を残す几帳面な性格だったという(知人提供) 「おじいちゃんの生前贈与で返します」 阿部さんが当てにしていた「家2軒分の金」がその後どうなったのか判然としないが、どうやら内田容疑者は、のらりくらりとかわしながら阿部さんから甘い汁を啜っていたようだ。 「買取屋って常にキャッシュが必要で、土日だと300~500万円くらいは出ていきますから、一時的に阿部さんの元にキャッシュがないということはありました。でも、阿部さん自身は株とか資産は持っていて、生活が苦しいとかそういったことはありませんでしたし、僕のための代金は別に用立ててくれていたようです。 そもそも阿部さんて、ものすごく人がいいし優しいんですよ。だからこそ何回も内田を信用してしまって、そのたびにやられてたんでしょうね。阿部さんも多少なりとも好意をもっていたから、そこにつけ込まれて上手くやられていたんだと思います。実物の内田容疑者は、報道で出回っているあの画像よりもきれいですよ。美人でスタイルもいいですからね」 キャバ嬢だった内田容疑者(本人SNSより) 「僕が持ち込んだ1500万円分のインゴットなどの商品の代金が遅れるなら、商品を引き取りたいって内田に言ったんですよ。それで徐々に話を詰めていったら『お客さんのものだとは知らずに私が全部売っちゃいました』って認めたんです。そうなると『なんで阿部さんの単なる知人が勝手に売ってるんだ』ってなるじゃないですか。その辺からは完全におかしいと確信しました。 10月の中旬ぐらいです。その後の内田は『明日返します』、当日になったら『もう1日、時間をください』の繰り返し。そのうちに逮捕されて、結局お金は返ってきてないです」 1500万円分もの商品を売り飛ばしてしまった内田容疑者は、適当な言い訳で切り抜けようとして、どんどん追い込まれていったという。 「すぐに返せないからと『2000万円くらいで返します』と言い出したり、その期限が来ると『3000万円にして返します』とかね。だから無理なら無理で時間が無駄だから、別の返済方法を考えようかって話もしたんですよ。『嘘ついてるのもわかってるから、つまらない嘘はやめて』ってね。そしたら『すみません、今まで嘘ついてました。おじいちゃんに生前贈与の話をしてオッケーが出たんでそれで返します』とまで言ってきたんです。多分また嘘ですよね」 ウソにウソを塗り重ねていったこの元キャバ嬢は、そもそもなぜそんなに金に困っていたのか。#4に詳述する。 内田容疑者が住んでいたアパート 取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班
この時点でA氏はさすがに怪しさを感じていたが、内田容疑者は堂々と「演技」を続けた。後の捜査で判明した、内田容疑者が2000万円もの金品を横領していたことを、A氏は「容疑者不詳」として阿部さんから聞いていたようだ。
「阿部さんの自宅には何年も前から女(内田容疑者)が出入りしていて、家事代行サービスみたいなことをしていたそうなんですよ。そのたびに1万円とか5千円とか払って。ところがその女に、自宅で保管していた買取品の貴金属や商品券を頻繁に盗まれて売りさばかれ、被害総額はウン千万円になっていたと阿部さんがグチるわけですよ。 実は私は一番最後にインゴットなど1500万円分を預けていたんですけど、確か9月25日に『明後日に家2軒分ぐらいのお金が返ってくるから助かった』みたいなことを言ってたんですよ」 9月30日に店先に貼られた張り紙、阿部さんは張り紙の最後に署名を残す几帳面な性格だったという(知人提供) 「おじいちゃんの生前贈与で返します」 阿部さんが当てにしていた「家2軒分の金」がその後どうなったのか判然としないが、どうやら内田容疑者は、のらりくらりとかわしながら阿部さんから甘い汁を啜っていたようだ。 「買取屋って常にキャッシュが必要で、土日だと300~500万円くらいは出ていきますから、一時的に阿部さんの元にキャッシュがないということはありました。でも、阿部さん自身は株とか資産は持っていて、生活が苦しいとかそういったことはありませんでしたし、僕のための代金は別に用立ててくれていたようです。 そもそも阿部さんて、ものすごく人がいいし優しいんですよ。だからこそ何回も内田を信用してしまって、そのたびにやられてたんでしょうね。阿部さんも多少なりとも好意をもっていたから、そこにつけ込まれて上手くやられていたんだと思います。実物の内田容疑者は、報道で出回っているあの画像よりもきれいですよ。美人でスタイルもいいですからね」 キャバ嬢だった内田容疑者(本人SNSより) 「僕が持ち込んだ1500万円分のインゴットなどの商品の代金が遅れるなら、商品を引き取りたいって内田に言ったんですよ。それで徐々に話を詰めていったら『お客さんのものだとは知らずに私が全部売っちゃいました』って認めたんです。そうなると『なんで阿部さんの単なる知人が勝手に売ってるんだ』ってなるじゃないですか。その辺からは完全におかしいと確信しました。 10月の中旬ぐらいです。その後の内田は『明日返します』、当日になったら『もう1日、時間をください』の繰り返し。そのうちに逮捕されて、結局お金は返ってきてないです」 1500万円分もの商品を売り飛ばしてしまった内田容疑者は、適当な言い訳で切り抜けようとして、どんどん追い込まれていったという。 「すぐに返せないからと『2000万円くらいで返します』と言い出したり、その期限が来ると『3000万円にして返します』とかね。だから無理なら無理で時間が無駄だから、別の返済方法を考えようかって話もしたんですよ。『嘘ついてるのもわかってるから、つまらない嘘はやめて』ってね。そしたら『すみません、今まで嘘ついてました。おじいちゃんに生前贈与の話をしてオッケーが出たんでそれで返します』とまで言ってきたんです。多分また嘘ですよね」 ウソにウソを塗り重ねていったこの元キャバ嬢は、そもそもなぜそんなに金に困っていたのか。#4に詳述する。 内田容疑者が住んでいたアパート 取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班
「阿部さんの自宅には何年も前から女(内田容疑者)が出入りしていて、家事代行サービスみたいなことをしていたそうなんですよ。そのたびに1万円とか5千円とか払って。ところがその女に、自宅で保管していた買取品の貴金属や商品券を頻繁に盗まれて売りさばかれ、被害総額はウン千万円になっていたと阿部さんがグチるわけですよ。
実は私は一番最後にインゴットなど1500万円分を預けていたんですけど、確か9月25日に『明後日に家2軒分ぐらいのお金が返ってくるから助かった』みたいなことを言ってたんですよ」 9月30日に店先に貼られた張り紙、阿部さんは張り紙の最後に署名を残す几帳面な性格だったという(知人提供) 「おじいちゃんの生前贈与で返します」 阿部さんが当てにしていた「家2軒分の金」がその後どうなったのか判然としないが、どうやら内田容疑者は、のらりくらりとかわしながら阿部さんから甘い汁を啜っていたようだ。 「買取屋って常にキャッシュが必要で、土日だと300~500万円くらいは出ていきますから、一時的に阿部さんの元にキャッシュがないということはありました。でも、阿部さん自身は株とか資産は持っていて、生活が苦しいとかそういったことはありませんでしたし、僕のための代金は別に用立ててくれていたようです。 そもそも阿部さんて、ものすごく人がいいし優しいんですよ。だからこそ何回も内田を信用してしまって、そのたびにやられてたんでしょうね。阿部さんも多少なりとも好意をもっていたから、そこにつけ込まれて上手くやられていたんだと思います。実物の内田容疑者は、報道で出回っているあの画像よりもきれいですよ。美人でスタイルもいいですからね」 キャバ嬢だった内田容疑者(本人SNSより) 「僕が持ち込んだ1500万円分のインゴットなどの商品の代金が遅れるなら、商品を引き取りたいって内田に言ったんですよ。それで徐々に話を詰めていったら『お客さんのものだとは知らずに私が全部売っちゃいました』って認めたんです。そうなると『なんで阿部さんの単なる知人が勝手に売ってるんだ』ってなるじゃないですか。その辺からは完全におかしいと確信しました。 10月の中旬ぐらいです。その後の内田は『明日返します』、当日になったら『もう1日、時間をください』の繰り返し。そのうちに逮捕されて、結局お金は返ってきてないです」 1500万円分もの商品を売り飛ばしてしまった内田容疑者は、適当な言い訳で切り抜けようとして、どんどん追い込まれていったという。 「すぐに返せないからと『2000万円くらいで返します』と言い出したり、その期限が来ると『3000万円にして返します』とかね。だから無理なら無理で時間が無駄だから、別の返済方法を考えようかって話もしたんですよ。『嘘ついてるのもわかってるから、つまらない嘘はやめて』ってね。そしたら『すみません、今まで嘘ついてました。おじいちゃんに生前贈与の話をしてオッケーが出たんでそれで返します』とまで言ってきたんです。多分また嘘ですよね」 ウソにウソを塗り重ねていったこの元キャバ嬢は、そもそもなぜそんなに金に困っていたのか。#4に詳述する。 内田容疑者が住んでいたアパート 取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班
実は私は一番最後にインゴットなど1500万円分を預けていたんですけど、確か9月25日に『明後日に家2軒分ぐらいのお金が返ってくるから助かった』みたいなことを言ってたんですよ」
9月30日に店先に貼られた張り紙、阿部さんは張り紙の最後に署名を残す几帳面な性格だったという(知人提供) 「おじいちゃんの生前贈与で返します」 阿部さんが当てにしていた「家2軒分の金」がその後どうなったのか判然としないが、どうやら内田容疑者は、のらりくらりとかわしながら阿部さんから甘い汁を啜っていたようだ。 「買取屋って常にキャッシュが必要で、土日だと300~500万円くらいは出ていきますから、一時的に阿部さんの元にキャッシュがないということはありました。でも、阿部さん自身は株とか資産は持っていて、生活が苦しいとかそういったことはありませんでしたし、僕のための代金は別に用立ててくれていたようです。 そもそも阿部さんて、ものすごく人がいいし優しいんですよ。だからこそ何回も内田を信用してしまって、そのたびにやられてたんでしょうね。阿部さんも多少なりとも好意をもっていたから、そこにつけ込まれて上手くやられていたんだと思います。実物の内田容疑者は、報道で出回っているあの画像よりもきれいですよ。美人でスタイルもいいですからね」 キャバ嬢だった内田容疑者(本人SNSより) 「僕が持ち込んだ1500万円分のインゴットなどの商品の代金が遅れるなら、商品を引き取りたいって内田に言ったんですよ。それで徐々に話を詰めていったら『お客さんのものだとは知らずに私が全部売っちゃいました』って認めたんです。そうなると『なんで阿部さんの単なる知人が勝手に売ってるんだ』ってなるじゃないですか。その辺からは完全におかしいと確信しました。 10月の中旬ぐらいです。その後の内田は『明日返します』、当日になったら『もう1日、時間をください』の繰り返し。そのうちに逮捕されて、結局お金は返ってきてないです」 1500万円分もの商品を売り飛ばしてしまった内田容疑者は、適当な言い訳で切り抜けようとして、どんどん追い込まれていったという。 「すぐに返せないからと『2000万円くらいで返します』と言い出したり、その期限が来ると『3000万円にして返します』とかね。だから無理なら無理で時間が無駄だから、別の返済方法を考えようかって話もしたんですよ。『嘘ついてるのもわかってるから、つまらない嘘はやめて』ってね。そしたら『すみません、今まで嘘ついてました。おじいちゃんに生前贈与の話をしてオッケーが出たんでそれで返します』とまで言ってきたんです。多分また嘘ですよね」 ウソにウソを塗り重ねていったこの元キャバ嬢は、そもそもなぜそんなに金に困っていたのか。#4に詳述する。 内田容疑者が住んでいたアパート 取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班
9月30日に店先に貼られた張り紙、阿部さんは張り紙の最後に署名を残す几帳面な性格だったという(知人提供) 「おじいちゃんの生前贈与で返します」 阿部さんが当てにしていた「家2軒分の金」がその後どうなったのか判然としないが、どうやら内田容疑者は、のらりくらりとかわしながら阿部さんから甘い汁を啜っていたようだ。 「買取屋って常にキャッシュが必要で、土日だと300~500万円くらいは出ていきますから、一時的に阿部さんの元にキャッシュがないということはありました。でも、阿部さん自身は株とか資産は持っていて、生活が苦しいとかそういったことはありませんでしたし、僕のための代金は別に用立ててくれていたようです。 そもそも阿部さんて、ものすごく人がいいし優しいんですよ。だからこそ何回も内田を信用してしまって、そのたびにやられてたんでしょうね。阿部さんも多少なりとも好意をもっていたから、そこにつけ込まれて上手くやられていたんだと思います。実物の内田容疑者は、報道で出回っているあの画像よりもきれいですよ。美人でスタイルもいいですからね」 キャバ嬢だった内田容疑者(本人SNSより) 「僕が持ち込んだ1500万円分のインゴットなどの商品の代金が遅れるなら、商品を引き取りたいって内田に言ったんですよ。それで徐々に話を詰めていったら『お客さんのものだとは知らずに私が全部売っちゃいました』って認めたんです。そうなると『なんで阿部さんの単なる知人が勝手に売ってるんだ』ってなるじゃないですか。その辺からは完全におかしいと確信しました。 10月の中旬ぐらいです。その後の内田は『明日返します』、当日になったら『もう1日、時間をください』の繰り返し。そのうちに逮捕されて、結局お金は返ってきてないです」 1500万円分もの商品を売り飛ばしてしまった内田容疑者は、適当な言い訳で切り抜けようとして、どんどん追い込まれていったという。 「すぐに返せないからと『2000万円くらいで返します』と言い出したり、その期限が来ると『3000万円にして返します』とかね。だから無理なら無理で時間が無駄だから、別の返済方法を考えようかって話もしたんですよ。『嘘ついてるのもわかってるから、つまらない嘘はやめて』ってね。そしたら『すみません、今まで嘘ついてました。おじいちゃんに生前贈与の話をしてオッケーが出たんでそれで返します』とまで言ってきたんです。多分また嘘ですよね」 ウソにウソを塗り重ねていったこの元キャバ嬢は、そもそもなぜそんなに金に困っていたのか。#4に詳述する。 内田容疑者が住んでいたアパート 取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班
9月30日に店先に貼られた張り紙、阿部さんは張り紙の最後に署名を残す几帳面な性格だったという(知人提供)
9月30日に店先に貼られた張り紙、阿部さんは張り紙の最後に署名を残す几帳面な性格だったという(知人提供)

「おじいちゃんの生前贈与で返します」 阿部さんが当てにしていた「家2軒分の金」がその後どうなったのか判然としないが、どうやら内田容疑者は、のらりくらりとかわしながら阿部さんから甘い汁を啜っていたようだ。 「買取屋って常にキャッシュが必要で、土日だと300~500万円くらいは出ていきますから、一時的に阿部さんの元にキャッシュがないということはありました。でも、阿部さん自身は株とか資産は持っていて、生活が苦しいとかそういったことはありませんでしたし、僕のための代金は別に用立ててくれていたようです。 そもそも阿部さんて、ものすごく人がいいし優しいんですよ。だからこそ何回も内田を信用してしまって、そのたびにやられてたんでしょうね。阿部さんも多少なりとも好意をもっていたから、そこにつけ込まれて上手くやられていたんだと思います。実物の内田容疑者は、報道で出回っているあの画像よりもきれいですよ。美人でスタイルもいいですからね」 キャバ嬢だった内田容疑者(本人SNSより) 「僕が持ち込んだ1500万円分のインゴットなどの商品の代金が遅れるなら、商品を引き取りたいって内田に言ったんですよ。それで徐々に話を詰めていったら『お客さんのものだとは知らずに私が全部売っちゃいました』って認めたんです。そうなると『なんで阿部さんの単なる知人が勝手に売ってるんだ』ってなるじゃないですか。その辺からは完全におかしいと確信しました。 10月の中旬ぐらいです。その後の内田は『明日返します』、当日になったら『もう1日、時間をください』の繰り返し。そのうちに逮捕されて、結局お金は返ってきてないです」 1500万円分もの商品を売り飛ばしてしまった内田容疑者は、適当な言い訳で切り抜けようとして、どんどん追い込まれていったという。 「すぐに返せないからと『2000万円くらいで返します』と言い出したり、その期限が来ると『3000万円にして返します』とかね。だから無理なら無理で時間が無駄だから、別の返済方法を考えようかって話もしたんですよ。『嘘ついてるのもわかってるから、つまらない嘘はやめて』ってね。そしたら『すみません、今まで嘘ついてました。おじいちゃんに生前贈与の話をしてオッケーが出たんでそれで返します』とまで言ってきたんです。多分また嘘ですよね」 ウソにウソを塗り重ねていったこの元キャバ嬢は、そもそもなぜそんなに金に困っていたのか。#4に詳述する。 内田容疑者が住んでいたアパート 取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班
「おじいちゃんの生前贈与で返します」 阿部さんが当てにしていた「家2軒分の金」がその後どうなったのか判然としないが、どうやら内田容疑者は、のらりくらりとかわしながら阿部さんから甘い汁を啜っていたようだ。 「買取屋って常にキャッシュが必要で、土日だと300~500万円くらいは出ていきますから、一時的に阿部さんの元にキャッシュがないということはありました。でも、阿部さん自身は株とか資産は持っていて、生活が苦しいとかそういったことはありませんでしたし、僕のための代金は別に用立ててくれていたようです。 そもそも阿部さんて、ものすごく人がいいし優しいんですよ。だからこそ何回も内田を信用してしまって、そのたびにやられてたんでしょうね。阿部さんも多少なりとも好意をもっていたから、そこにつけ込まれて上手くやられていたんだと思います。実物の内田容疑者は、報道で出回っているあの画像よりもきれいですよ。美人でスタイルもいいですからね」 キャバ嬢だった内田容疑者(本人SNSより) 「僕が持ち込んだ1500万円分のインゴットなどの商品の代金が遅れるなら、商品を引き取りたいって内田に言ったんですよ。それで徐々に話を詰めていったら『お客さんのものだとは知らずに私が全部売っちゃいました』って認めたんです。そうなると『なんで阿部さんの単なる知人が勝手に売ってるんだ』ってなるじゃないですか。その辺からは完全におかしいと確信しました。 10月の中旬ぐらいです。その後の内田は『明日返します』、当日になったら『もう1日、時間をください』の繰り返し。そのうちに逮捕されて、結局お金は返ってきてないです」 1500万円分もの商品を売り飛ばしてしまった内田容疑者は、適当な言い訳で切り抜けようとして、どんどん追い込まれていったという。 「すぐに返せないからと『2000万円くらいで返します』と言い出したり、その期限が来ると『3000万円にして返します』とかね。だから無理なら無理で時間が無駄だから、別の返済方法を考えようかって話もしたんですよ。『嘘ついてるのもわかってるから、つまらない嘘はやめて』ってね。そしたら『すみません、今まで嘘ついてました。おじいちゃんに生前贈与の話をしてオッケーが出たんでそれで返します』とまで言ってきたんです。多分また嘘ですよね」 ウソにウソを塗り重ねていったこの元キャバ嬢は、そもそもなぜそんなに金に困っていたのか。#4に詳述する。 内田容疑者が住んでいたアパート 取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班
阿部さんが当てにしていた「家2軒分の金」がその後どうなったのか判然としないが、どうやら内田容疑者は、のらりくらりとかわしながら阿部さんから甘い汁を啜っていたようだ。 「買取屋って常にキャッシュが必要で、土日だと300~500万円くらいは出ていきますから、一時的に阿部さんの元にキャッシュがないということはありました。でも、阿部さん自身は株とか資産は持っていて、生活が苦しいとかそういったことはありませんでしたし、僕のための代金は別に用立ててくれていたようです。 そもそも阿部さんて、ものすごく人がいいし優しいんですよ。だからこそ何回も内田を信用してしまって、そのたびにやられてたんでしょうね。阿部さんも多少なりとも好意をもっていたから、そこにつけ込まれて上手くやられていたんだと思います。実物の内田容疑者は、報道で出回っているあの画像よりもきれいですよ。美人でスタイルもいいですからね」 キャバ嬢だった内田容疑者(本人SNSより) 「僕が持ち込んだ1500万円分のインゴットなどの商品の代金が遅れるなら、商品を引き取りたいって内田に言ったんですよ。それで徐々に話を詰めていったら『お客さんのものだとは知らずに私が全部売っちゃいました』って認めたんです。そうなると『なんで阿部さんの単なる知人が勝手に売ってるんだ』ってなるじゃないですか。その辺からは完全におかしいと確信しました。 10月の中旬ぐらいです。その後の内田は『明日返します』、当日になったら『もう1日、時間をください』の繰り返し。そのうちに逮捕されて、結局お金は返ってきてないです」 1500万円分もの商品を売り飛ばしてしまった内田容疑者は、適当な言い訳で切り抜けようとして、どんどん追い込まれていったという。 「すぐに返せないからと『2000万円くらいで返します』と言い出したり、その期限が来ると『3000万円にして返します』とかね。だから無理なら無理で時間が無駄だから、別の返済方法を考えようかって話もしたんですよ。『嘘ついてるのもわかってるから、つまらない嘘はやめて』ってね。そしたら『すみません、今まで嘘ついてました。おじいちゃんに生前贈与の話をしてオッケーが出たんでそれで返します』とまで言ってきたんです。多分また嘘ですよね」 ウソにウソを塗り重ねていったこの元キャバ嬢は、そもそもなぜそんなに金に困っていたのか。#4に詳述する。 内田容疑者が住んでいたアパート 取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班
阿部さんが当てにしていた「家2軒分の金」がその後どうなったのか判然としないが、どうやら内田容疑者は、のらりくらりとかわしながら阿部さんから甘い汁を啜っていたようだ。
「買取屋って常にキャッシュが必要で、土日だと300~500万円くらいは出ていきますから、一時的に阿部さんの元にキャッシュがないということはありました。でも、阿部さん自身は株とか資産は持っていて、生活が苦しいとかそういったことはありませんでしたし、僕のための代金は別に用立ててくれていたようです。 そもそも阿部さんて、ものすごく人がいいし優しいんですよ。だからこそ何回も内田を信用してしまって、そのたびにやられてたんでしょうね。阿部さんも多少なりとも好意をもっていたから、そこにつけ込まれて上手くやられていたんだと思います。実物の内田容疑者は、報道で出回っているあの画像よりもきれいですよ。美人でスタイルもいいですからね」 キャバ嬢だった内田容疑者(本人SNSより) 「僕が持ち込んだ1500万円分のインゴットなどの商品の代金が遅れるなら、商品を引き取りたいって内田に言ったんですよ。それで徐々に話を詰めていったら『お客さんのものだとは知らずに私が全部売っちゃいました』って認めたんです。そうなると『なんで阿部さんの単なる知人が勝手に売ってるんだ』ってなるじゃないですか。その辺からは完全におかしいと確信しました。 10月の中旬ぐらいです。その後の内田は『明日返します』、当日になったら『もう1日、時間をください』の繰り返し。そのうちに逮捕されて、結局お金は返ってきてないです」 1500万円分もの商品を売り飛ばしてしまった内田容疑者は、適当な言い訳で切り抜けようとして、どんどん追い込まれていったという。 「すぐに返せないからと『2000万円くらいで返します』と言い出したり、その期限が来ると『3000万円にして返します』とかね。だから無理なら無理で時間が無駄だから、別の返済方法を考えようかって話もしたんですよ。『嘘ついてるのもわかってるから、つまらない嘘はやめて』ってね。そしたら『すみません、今まで嘘ついてました。おじいちゃんに生前贈与の話をしてオッケーが出たんでそれで返します』とまで言ってきたんです。多分また嘘ですよね」 ウソにウソを塗り重ねていったこの元キャバ嬢は、そもそもなぜそんなに金に困っていたのか。#4に詳述する。 内田容疑者が住んでいたアパート 取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班
「買取屋って常にキャッシュが必要で、土日だと300~500万円くらいは出ていきますから、一時的に阿部さんの元にキャッシュがないということはありました。でも、阿部さん自身は株とか資産は持っていて、生活が苦しいとかそういったことはありませんでしたし、僕のための代金は別に用立ててくれていたようです。
そもそも阿部さんて、ものすごく人がいいし優しいんですよ。だからこそ何回も内田を信用してしまって、そのたびにやられてたんでしょうね。阿部さんも多少なりとも好意をもっていたから、そこにつけ込まれて上手くやられていたんだと思います。実物の内田容疑者は、報道で出回っているあの画像よりもきれいですよ。美人でスタイルもいいですからね」 キャバ嬢だった内田容疑者(本人SNSより) 「僕が持ち込んだ1500万円分のインゴットなどの商品の代金が遅れるなら、商品を引き取りたいって内田に言ったんですよ。それで徐々に話を詰めていったら『お客さんのものだとは知らずに私が全部売っちゃいました』って認めたんです。そうなると『なんで阿部さんの単なる知人が勝手に売ってるんだ』ってなるじゃないですか。その辺からは完全におかしいと確信しました。 10月の中旬ぐらいです。その後の内田は『明日返します』、当日になったら『もう1日、時間をください』の繰り返し。そのうちに逮捕されて、結局お金は返ってきてないです」 1500万円分もの商品を売り飛ばしてしまった内田容疑者は、適当な言い訳で切り抜けようとして、どんどん追い込まれていったという。 「すぐに返せないからと『2000万円くらいで返します』と言い出したり、その期限が来ると『3000万円にして返します』とかね。だから無理なら無理で時間が無駄だから、別の返済方法を考えようかって話もしたんですよ。『嘘ついてるのもわかってるから、つまらない嘘はやめて』ってね。そしたら『すみません、今まで嘘ついてました。おじいちゃんに生前贈与の話をしてオッケーが出たんでそれで返します』とまで言ってきたんです。多分また嘘ですよね」 ウソにウソを塗り重ねていったこの元キャバ嬢は、そもそもなぜそんなに金に困っていたのか。#4に詳述する。 内田容疑者が住んでいたアパート 取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班
そもそも阿部さんて、ものすごく人がいいし優しいんですよ。だからこそ何回も内田を信用してしまって、そのたびにやられてたんでしょうね。阿部さんも多少なりとも好意をもっていたから、そこにつけ込まれて上手くやられていたんだと思います。実物の内田容疑者は、報道で出回っているあの画像よりもきれいですよ。美人でスタイルもいいですからね」
キャバ嬢だった内田容疑者(本人SNSより) 「僕が持ち込んだ1500万円分のインゴットなどの商品の代金が遅れるなら、商品を引き取りたいって内田に言ったんですよ。それで徐々に話を詰めていったら『お客さんのものだとは知らずに私が全部売っちゃいました』って認めたんです。そうなると『なんで阿部さんの単なる知人が勝手に売ってるんだ』ってなるじゃないですか。その辺からは完全におかしいと確信しました。 10月の中旬ぐらいです。その後の内田は『明日返します』、当日になったら『もう1日、時間をください』の繰り返し。そのうちに逮捕されて、結局お金は返ってきてないです」 1500万円分もの商品を売り飛ばしてしまった内田容疑者は、適当な言い訳で切り抜けようとして、どんどん追い込まれていったという。 「すぐに返せないからと『2000万円くらいで返します』と言い出したり、その期限が来ると『3000万円にして返します』とかね。だから無理なら無理で時間が無駄だから、別の返済方法を考えようかって話もしたんですよ。『嘘ついてるのもわかってるから、つまらない嘘はやめて』ってね。そしたら『すみません、今まで嘘ついてました。おじいちゃんに生前贈与の話をしてオッケーが出たんでそれで返します』とまで言ってきたんです。多分また嘘ですよね」 ウソにウソを塗り重ねていったこの元キャバ嬢は、そもそもなぜそんなに金に困っていたのか。#4に詳述する。 内田容疑者が住んでいたアパート 取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班
キャバ嬢だった内田容疑者(本人SNSより) 「僕が持ち込んだ1500万円分のインゴットなどの商品の代金が遅れるなら、商品を引き取りたいって内田に言ったんですよ。それで徐々に話を詰めていったら『お客さんのものだとは知らずに私が全部売っちゃいました』って認めたんです。そうなると『なんで阿部さんの単なる知人が勝手に売ってるんだ』ってなるじゃないですか。その辺からは完全におかしいと確信しました。 10月の中旬ぐらいです。その後の内田は『明日返します』、当日になったら『もう1日、時間をください』の繰り返し。そのうちに逮捕されて、結局お金は返ってきてないです」 1500万円分もの商品を売り飛ばしてしまった内田容疑者は、適当な言い訳で切り抜けようとして、どんどん追い込まれていったという。 「すぐに返せないからと『2000万円くらいで返します』と言い出したり、その期限が来ると『3000万円にして返します』とかね。だから無理なら無理で時間が無駄だから、別の返済方法を考えようかって話もしたんですよ。『嘘ついてるのもわかってるから、つまらない嘘はやめて』ってね。そしたら『すみません、今まで嘘ついてました。おじいちゃんに生前贈与の話をしてオッケーが出たんでそれで返します』とまで言ってきたんです。多分また嘘ですよね」 ウソにウソを塗り重ねていったこの元キャバ嬢は、そもそもなぜそんなに金に困っていたのか。#4に詳述する。 内田容疑者が住んでいたアパート 取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班
キャバ嬢だった内田容疑者(本人SNSより)
キャバ嬢だった内田容疑者(本人SNSより)

「僕が持ち込んだ1500万円分のインゴットなどの商品の代金が遅れるなら、商品を引き取りたいって内田に言ったんですよ。それで徐々に話を詰めていったら『お客さんのものだとは知らずに私が全部売っちゃいました』って認めたんです。そうなると『なんで阿部さんの単なる知人が勝手に売ってるんだ』ってなるじゃないですか。その辺からは完全におかしいと確信しました。 10月の中旬ぐらいです。その後の内田は『明日返します』、当日になったら『もう1日、時間をください』の繰り返し。そのうちに逮捕されて、結局お金は返ってきてないです」 1500万円分もの商品を売り飛ばしてしまった内田容疑者は、適当な言い訳で切り抜けようとして、どんどん追い込まれていったという。 「すぐに返せないからと『2000万円くらいで返します』と言い出したり、その期限が来ると『3000万円にして返します』とかね。だから無理なら無理で時間が無駄だから、別の返済方法を考えようかって話もしたんですよ。『嘘ついてるのもわかってるから、つまらない嘘はやめて』ってね。そしたら『すみません、今まで嘘ついてました。おじいちゃんに生前贈与の話をしてオッケーが出たんでそれで返します』とまで言ってきたんです。多分また嘘ですよね」 ウソにウソを塗り重ねていったこの元キャバ嬢は、そもそもなぜそんなに金に困っていたのか。#4に詳述する。 内田容疑者が住んでいたアパート 取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班
「僕が持ち込んだ1500万円分のインゴットなどの商品の代金が遅れるなら、商品を引き取りたいって内田に言ったんですよ。それで徐々に話を詰めていったら『お客さんのものだとは知らずに私が全部売っちゃいました』って認めたんです。そうなると『なんで阿部さんの単なる知人が勝手に売ってるんだ』ってなるじゃないですか。その辺からは完全におかしいと確信しました。
10月の中旬ぐらいです。その後の内田は『明日返します』、当日になったら『もう1日、時間をください』の繰り返し。そのうちに逮捕されて、結局お金は返ってきてないです」 1500万円分もの商品を売り飛ばしてしまった内田容疑者は、適当な言い訳で切り抜けようとして、どんどん追い込まれていったという。 「すぐに返せないからと『2000万円くらいで返します』と言い出したり、その期限が来ると『3000万円にして返します』とかね。だから無理なら無理で時間が無駄だから、別の返済方法を考えようかって話もしたんですよ。『嘘ついてるのもわかってるから、つまらない嘘はやめて』ってね。そしたら『すみません、今まで嘘ついてました。おじいちゃんに生前贈与の話をしてオッケーが出たんでそれで返します』とまで言ってきたんです。多分また嘘ですよね」 ウソにウソを塗り重ねていったこの元キャバ嬢は、そもそもなぜそんなに金に困っていたのか。#4に詳述する。 内田容疑者が住んでいたアパート 取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班
10月の中旬ぐらいです。その後の内田は『明日返します』、当日になったら『もう1日、時間をください』の繰り返し。そのうちに逮捕されて、結局お金は返ってきてないです」
1500万円分もの商品を売り飛ばしてしまった内田容疑者は、適当な言い訳で切り抜けようとして、どんどん追い込まれていったという。 「すぐに返せないからと『2000万円くらいで返します』と言い出したり、その期限が来ると『3000万円にして返します』とかね。だから無理なら無理で時間が無駄だから、別の返済方法を考えようかって話もしたんですよ。『嘘ついてるのもわかってるから、つまらない嘘はやめて』ってね。そしたら『すみません、今まで嘘ついてました。おじいちゃんに生前贈与の話をしてオッケーが出たんでそれで返します』とまで言ってきたんです。多分また嘘ですよね」 ウソにウソを塗り重ねていったこの元キャバ嬢は、そもそもなぜそんなに金に困っていたのか。#4に詳述する。 内田容疑者が住んでいたアパート 取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班
1500万円分もの商品を売り飛ばしてしまった内田容疑者は、適当な言い訳で切り抜けようとして、どんどん追い込まれていったという。
「すぐに返せないからと『2000万円くらいで返します』と言い出したり、その期限が来ると『3000万円にして返します』とかね。だから無理なら無理で時間が無駄だから、別の返済方法を考えようかって話もしたんですよ。『嘘ついてるのもわかってるから、つまらない嘘はやめて』ってね。そしたら『すみません、今まで嘘ついてました。おじいちゃんに生前贈与の話をしてオッケーが出たんでそれで返します』とまで言ってきたんです。多分また嘘ですよね」 ウソにウソを塗り重ねていったこの元キャバ嬢は、そもそもなぜそんなに金に困っていたのか。#4に詳述する。 内田容疑者が住んでいたアパート 取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班
「すぐに返せないからと『2000万円くらいで返します』と言い出したり、その期限が来ると『3000万円にして返します』とかね。だから無理なら無理で時間が無駄だから、別の返済方法を考えようかって話もしたんですよ。『嘘ついてるのもわかってるから、つまらない嘘はやめて』ってね。そしたら『すみません、今まで嘘ついてました。おじいちゃんに生前贈与の話をしてオッケーが出たんでそれで返します』とまで言ってきたんです。多分また嘘ですよね」
ウソにウソを塗り重ねていったこの元キャバ嬢は、そもそもなぜそんなに金に困っていたのか。#4に詳述する。 内田容疑者が住んでいたアパート 取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班
ウソにウソを塗り重ねていったこの元キャバ嬢は、そもそもなぜそんなに金に困っていたのか。#4に詳述する。
内田容疑者が住んでいたアパート 取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班
内田容疑者が住んでいたアパート 取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班
内田容疑者が住んでいたアパート
内田容疑者が住んでいたアパート

取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班
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