32歳早稲田大学卒女性の「ハイスぺ重視」の婚活を続けた結果、うまくいかない「納得のワケ」

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前の記事『婚活で「学歴」を気にしてしまった32歳早稲田卒の女性が陥った「最悪の結末」』では、都内の中堅企業で総務として働く32歳で年収400万円の独身女性、加藤理恵さん〔仮名、以下同〕の事例をお伝えしました。
早稲田大学を卒業した加藤さんでしたが、その経歴に胡坐をかいた結果、就活に失敗し、続けて婚活にも失敗し続けてしまいます。
加藤さんはその後も婚活を続け、気づけば37歳になっていました。さすがの彼女も、この頃には相応に妥協した男性とも会うようになっていたのですが、それでも一向に上手くいきません。「なんでこの私が、この程度の男にも断られなきゃならないのよ!」彼女の怒りは、もう限界だったそうです。
そうして彼女はある日、ちょっとした事件を起こしてしまいます。同僚の男性と些細なことで口論をし、手を出してしまったのです。婚活でうまくいかない鬱憤が同僚の男性に向かい、八つ当たりをしてしまったといいます。
彼女が我に返ったときは、もう手遅れでした。
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元々、社内外を問わず人間関係でトラブルを起こしがちだった加藤さん。頻繁にクレームが出ていたこともあり、今回の件で彼女は退職勧告を受けました。
なんとか退職は避けたいと思いながらも、その後社内で露骨に避けられはじめ、最終的に自ら退職したといいます。
退職日には、上司から「次の職場ではもう少し人間関係を大事にね」と言われてしまいます。
しかし、上司の助言も虚しく、彼女はその後も人間関係が原因で、1年ごとくらいに転職を繰り返すことに。それでも次々に転職先が見つかるのは早稲田の力も含めて立派ですが、現在の彼女はすでに40代後半となり、未だに独身です。
彼女の事例から読み取れる大切なことをいくつか紹介します。
最近の婚活では、女性も男性から一定の経済力を求められる傾向にあります。この点は年収400万円あれば、大抵の男性からは問題ナシと思われたでしょう。ただし、男性は年収以上に年齢(若さ)を求めます。
彼女の同級生たちがハイスぺ男性と結婚できたのも、何より「20代のうちに出会い、結婚したから」という要素が大きいはずです。女性は30歳を過ぎれば高齢出産予備軍と見なされてしまいますから、彼女は婚活を始めた時期がすでに遅かったと言えます。
そして何より、彼女は人間性が婚活には向かないタイプでした。たとえ社会的に自分のほうが格上であっても、上から目線の人間を好む人はほとんどいません。年収や容姿などで、それらを上回る魅力があったとしても、関係は長続きせず、いずれ破綻するのが普通です。
もっとも、この「上から目線の姿勢」は、意外と婚活市場でも散見されます。年収や社会的地位は元より、過去の交際経験の量や人生経験の豊富さ、知識量や学歴、中には性別で相手を下に見る姿勢を取る方も少なくありません。
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相手に好かれたい、もっと自分を知ってほしい、スゴいと思われたい。
その思いは人として自然ですし、そのために自分の自慢できることを伝えるのは一般的に許容できる範囲にあるかもしれません。しかし、その言動に「相手を見下そう」という思いが含まれていると、人は敏感にそれを感じ取り、相手に嫌われるのもまた自然です。
婚活では最終的には、互いの価値観や考え方などが重要になりますが、その手前の「常識的な人間性」が不十分でうまくいかない人も少なくない点を理解しておきましょう。
一般的に、歳をとってしまうと「未婚者は何か問題がある人間」と見なされがちです。最近では未婚者が増えたため、少しずつこのイメージはなくなりつつありますが、それでもこの差別的な考え方は根強く残っています。
もちろん実際にはそんなことはなく、既婚者の中にも問題がある人は多いものですが、それでも結婚したい未婚者は一度、自分の価値観や人間性を疑ってみることも大切です。
結婚をしたくない人はともかく、本当に何の問題もないなら結婚できないはずがありません。
何か理由があるから結婚できていないのもまた確かな事実です。年収や年齢など、客観的に明らかな問題があるなら、それが結婚できない分かりやすい理由になりますが、本当にそれらが思い当たらないなら、考え方や人間性に「自分では気づいていない問題」がある可能性が高いといえます。
もちろん時には相手が原因ということもあるでしょう。しかし婚活では基本的には数多くの異性に会うことができます。毎回相手が悪いなどということはありえません。
あくまで一般論ですが、大抵の女性は20代のうちはモテます。普通に働いているうえで、その黄金期間を使ってもなお結婚できなかった方は、内面に問題がある可能性が高いです。
婚活相談を受けていてよく思い当たるのは以下の3つ。
・高望みや選り好みをし過ぎていないか・上から目線で「男性なら〇〇して当然」などと思っていないか・自発的な行動や努力を怠っていないか
重ねてですが、最近では未婚者が増えています。つまり、結婚できない女性も珍しくない時代です。手遅れになる前に、結婚できない原因を見つけ、対処していきましょう。
生まれ持った根本的な人間性や長い年月をかけて培われた考え方などは、そう簡単に変わるものではありません。しかし、本編の女性のように、同窓会という一日の出来事で、考えたこともなかった結婚・婚活を決意できることもあります。
人間性や考え方を変えるのに時間は必要ありませんし、すべてを一気に変える必要もありません。ダメだと気づけた段階から、少しずつ結婚できるまで改善を重ねていきましょう。

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