【山本 昌義】婚活で「学歴」を気にしてしまった32歳早稲田卒の女性が陥った「最悪の結末」

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総務省統計局の2020年「国勢調査」によると、最終学歴が大卒以上の方は30代で約4割、20代と40代で約3割となっています。
統計的には大卒であればどこの大学を出たかは問わず一括りにされ、少なくとも十分「高学歴」だと言えるでしょう。
しかし実際では、大卒であるかより「どの大学を卒業したのか」で学歴を判断する・されることも珍しくありません。
特に入学が難しい高偏差値の大学であればあるほど周囲から称賛され、当人にとっても自信の理由になることが多くあります。
Photo by iStockしかし、学歴はあくまで「学生時代の経歴」にすぎず、その後の社会での結果を保証するものではありません。高学歴でも人生が思う通りにいかない人はもちろん、高学歴であるがゆえに失敗してしまうケースもあります。それは、就活や婚活でも同じです。そこで今回は、高学歴であるがゆえに就活も婚活も失敗した女性の事例をお伝えします。ぜひ最後までお読み頂き、一つの教訓にしてもらえると幸いです。(個人の特定を防ぐため、内容は一部変更しています)高学歴なのに就活で失敗した32歳女性、苦悩の日々加藤理恵さん〔仮名、以下同〕は、都内の中堅企業で総務として働く32歳で年収400万円の独身女性です。彼女は早稲田大学を卒業し、入学時から住んでいた東京の会社にそのまま就職しました。彼女の両親や高校の友人は、早稲田大学に合格した彼女をいつも褒め称えてくれたといいます。しかし彼女自身は、入社した会社は早稲田大学という学歴には釣り合わないと感じ不満を持っていました。「なぜ早稲田を出た私が、こんな名もない会社で雑用をしなければならないのか」よくよく聞いてみれば、彼女は就活中、周囲がいとも簡単に大手から内定を取っているのを見て、就職対策を一切やっていなかったそうです。その結果、大手・有名企業からは内定が取れず、いまの会社に入社しました。入社時は営業に配属されたものの、思ったように結果を出せないばかりか客とのトラブルが多く、途中で総務に配置換えされたといいます。配置換えされても、苦悩は続きます。そこには彼女のような有名大学出身の人がおらず、愕然としたそうです。同窓会で婚活を決意そのような日々の中、加藤さんは早稲田の同窓会に呼ばれ、出席することになりました。そこで、友人たちとそれぞれの近況を報告し合ったのですが、そこで彼女は周りとのギャップを感じてしまいます。彼女が思い描いていたような人生を歩んでいた友人がいたのです。大手企業に入社して順調に出世している人、大手企業に入社して海外を飛び回っている人、中には自分で起業してそれなりに成功している人もいたそうです。「私も本来はこうあるべき女性のはず」と感じながらも、今の自分のキャリアの違いに落胆しました。Photo by iStockそんな中、彼女は自分とまったく違う生活をしている人に目が向きました。その方たちはすでに結婚し、子ども出産していたのです。お相手は高年収のエリートさんばかり。そういう男性と結婚して優雅に暮らす彼女たちを見て、初めてそういう選択もアリかと感じたといいます。彼女は今まで交際経験などなく、結婚など考えたこともありませんでした。むしろ、恋人がいる女性を男性に媚を売る女性だと見下していたほどです。しかし自分と対等と思っていた同級生が結婚して優雅に暮らす姿を見て、考えを改め、彼女は婚活を決意したのでした。狙うは当然「同級生の旦那たち水準」の男性加藤さんは早速、婚活パーティやマッチングアプリを試してみました。彼女が男性に求めるのは「同級生の旦那たちの水準」です。学歴は早稲田以上、年収も社会的地位も高く、高身長で見た目も十分なハイスぺ男性こそ、同級生と同じ、ハイスぺな自分にも相応しいと考えました。しかし、彼女にアプローチしてきたのは理想とは程遠い男性ばかり。年齢は5歳10歳も年上で容姿も普通以下、年収も500万円にも満たない方も多く、知性や気品を感じられない方ばかりだったのです。彼女はハイスぺ男性限定のパーティにも参加したものの、男性が言い寄るのは頭がカラッポそうな若い女性にばかり。自分の魅力に気づける本物のハイスぺ男性と一向に出会うことさえできず、彼女の怒りは溜まる一方だったといいます。最終的に彼女は、結婚相談所に入りました。そしてアドバイザーに自分の価値と要望を伝えたのですが、アドバイザーは「条件を下げろ」というばかり。また紹介されるのは、良くて彼女の勤め先の同僚のような男性ばかりでした。どこに行っても自分の価値を正しく理解できない低レベルな人ばかりで、心底、彼女は世の中を残念に思ったそうです。しかし、これは当然の結果だったと言えます。婚活で学歴を気にする人は極めて稀国立社会保障・人口問題研究所の2021年「第16回出生動向基本調査」によると、結婚相手の学歴を気にする人は、男女ともにすべての項目の中で最下位であり、女性でも9%、男性ではわずか3%です。実際の婚活相談でも、今や学歴を気にする方はほとんどいません。上記の調査によると、男女ともにもっとも気にする項目は「人柄」となっています。しかし人柄は目に見えないため、どうしても多くの人は最初に年齢(容姿)や年収など「目に見える部分」で選別するのが婚活です。そういった要素で自信がなければ、他の自信がある要素で勝負したくなる気持ちは分かります。しかし、相手がそれを求めていなければ勝負になりません。婚活も人間関係の一種であり、相手より学歴が上なら上手くいくものでもないのが当然の現実です。普通の人間関係と同じく「相手目線」が大切ですから、相手に認めてもらって好意的に思ってもらえるよう努めましょう。続きは【後編】『早稲田卒女性の「ハイスぺ重視」の婚活がうまくいかない「納得のワケ」』でご確認ください。
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しかし、学歴はあくまで「学生時代の経歴」にすぎず、その後の社会での結果を保証するものではありません。高学歴でも人生が思う通りにいかない人はもちろん、高学歴であるがゆえに失敗してしまうケースもあります。
それは、就活や婚活でも同じです。
そこで今回は、高学歴であるがゆえに就活も婚活も失敗した女性の事例をお伝えします。ぜひ最後までお読み頂き、一つの教訓にしてもらえると幸いです。
(個人の特定を防ぐため、内容は一部変更しています)
加藤理恵さん〔仮名、以下同〕は、都内の中堅企業で総務として働く32歳で年収400万円の独身女性です。彼女は早稲田大学を卒業し、入学時から住んでいた東京の会社にそのまま就職しました。彼女の両親や高校の友人は、早稲田大学に合格した彼女をいつも褒め称えてくれたといいます。
しかし彼女自身は、入社した会社は早稲田大学という学歴には釣り合わないと感じ不満を持っていました。
「なぜ早稲田を出た私が、こんな名もない会社で雑用をしなければならないのか」
よくよく聞いてみれば、彼女は就活中、周囲がいとも簡単に大手から内定を取っているのを見て、就職対策を一切やっていなかったそうです。
その結果、大手・有名企業からは内定が取れず、いまの会社に入社しました。
入社時は営業に配属されたものの、思ったように結果を出せないばかりか客とのトラブルが多く、途中で総務に配置換えされたといいます。
配置換えされても、苦悩は続きます。そこには彼女のような有名大学出身の人がおらず、愕然としたそうです。
そのような日々の中、加藤さんは早稲田の同窓会に呼ばれ、出席することになりました。
そこで、友人たちとそれぞれの近況を報告し合ったのですが、そこで彼女は周りとのギャップを感じてしまいます。彼女が思い描いていたような人生を歩んでいた友人がいたのです。
大手企業に入社して順調に出世している人、大手企業に入社して海外を飛び回っている人、中には自分で起業してそれなりに成功している人もいたそうです。
「私も本来はこうあるべき女性のはず」と感じながらも、今の自分のキャリアの違いに落胆しました。
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そんな中、彼女は自分とまったく違う生活をしている人に目が向きました。その方たちはすでに結婚し、子ども出産していたのです。お相手は高年収のエリートさんばかり。そういう男性と結婚して優雅に暮らす彼女たちを見て、初めてそういう選択もアリかと感じたといいます。
彼女は今まで交際経験などなく、結婚など考えたこともありませんでした。
むしろ、恋人がいる女性を男性に媚を売る女性だと見下していたほどです。
しかし自分と対等と思っていた同級生が結婚して優雅に暮らす姿を見て、考えを改め、彼女は婚活を決意したのでした。
加藤さんは早速、婚活パーティやマッチングアプリを試してみました。彼女が男性に求めるのは「同級生の旦那たちの水準」です。
学歴は早稲田以上、年収も社会的地位も高く、高身長で見た目も十分なハイスぺ男性こそ、同級生と同じ、ハイスぺな自分にも相応しいと考えました。
しかし、彼女にアプローチしてきたのは理想とは程遠い男性ばかり。年齢は5歳10歳も年上で容姿も普通以下、年収も500万円にも満たない方も多く、知性や気品を感じられない方ばかりだったのです。
彼女はハイスぺ男性限定のパーティにも参加したものの、男性が言い寄るのは頭がカラッポそうな若い女性にばかり。自分の魅力に気づける本物のハイスぺ男性と一向に出会うことさえできず、彼女の怒りは溜まる一方だったといいます。
最終的に彼女は、結婚相談所に入りました。そしてアドバイザーに自分の価値と要望を伝えたのですが、アドバイザーは「条件を下げろ」というばかり。
また紹介されるのは、良くて彼女の勤め先の同僚のような男性ばかりでした。どこに行っても自分の価値を正しく理解できない低レベルな人ばかりで、心底、彼女は世の中を残念に思ったそうです。
しかし、これは当然の結果だったと言えます。
国立社会保障・人口問題研究所の2021年「第16回出生動向基本調査」によると、結婚相手の学歴を気にする人は、男女ともにすべての項目の中で最下位であり、女性でも9%、男性ではわずか3%です。実際の婚活相談でも、今や学歴を気にする方はほとんどいません。
上記の調査によると、男女ともにもっとも気にする項目は「人柄」となっています。しかし人柄は目に見えないため、どうしても多くの人は最初に年齢(容姿)や年収など「目に見える部分」で選別するのが婚活です。そういった要素で自信がなければ、他の自信がある要素で勝負したくなる気持ちは分かります。しかし、相手がそれを求めていなければ勝負になりません。
婚活も人間関係の一種であり、相手より学歴が上なら上手くいくものでもないのが当然の現実です。普通の人間関係と同じく「相手目線」が大切ですから、相手に認めてもらって好意的に思ってもらえるよう努めましょう。
続きは【後編】『早稲田卒女性の「ハイスぺ重視」の婚活がうまくいかない「納得のワケ」』でご確認ください。

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