小学生も口にしていたブームが…ひろゆき氏との”舌戦”で米山隆一氏に軍配か「論破ブーム」終焉の予感

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“ひろゆき”こと西村博之氏や成田悠輔氏らが出演するユーチューブチャンネル『ReHacQ』が11月25日に動画を更新。前新潟県知事で立憲民主党の米山隆一衆議院議員がゲストに呼ばれ、後編が公開された。
ひろゆき氏と“激しく舌戦を繰り広げ……”と思われたが、今回は米山氏に軍配が上がったようだ。
まず医師でもある米山氏が、社会保障改革において日本は国民皆保険ではなく市町村ごとに山のように保険組合が存在するため、国で全部統一した保険組合にして同じサービスを受けられるようにするべきと主張した。さらに医師の数を人口割で配置すべきと説明すると、ひろゆき氏は
「過疎の老人を見殺しにするのか、と言われるのを分かっていて言っている。そういうサイコパスな政治家は、全体設計においては必要だと思うのでそういう意味では面白い政治家」
とコメントした。しかし米山氏は
「サイコパスっていうのは非常にどうかと思う」
としたうえで、そもそも
「田舎は人口あたりに医者が少ないので、人口割にして医者を“増やす”ということを言っている」
と反論した。
その後も米山氏が“国の”健康保険制度の仕組みを説明していたが、ひろゆき氏は企業の社会保険の福利厚生を例にあげるなどした。そして
「米山さんが言っている国の健康保険制度っていうのは実現している」
と言い、
「市町村ごとに健康保険組合がいくつあるか知ってます?」
と米山氏が質問すると
「サービスや保険料は全国一緒ですよね」
と回答。
「市町村ごとに全然違います」
と米山氏は肩を落とす。スタジオにいた東京工業大学准教授の西田亮介氏も
「国民健康保険と国民年金がごっちゃになっている? たぶんそこが整理ついていないと思います」
と指摘していた。
「米山氏が提案した医療改革案でしたが、ひろゆきさんは大前提を深くは理解しておらず、米山氏の言うことに対して、結局沈黙したようなかたちです。その後も企業の福利厚生の話を持ち出し、“それは2階建ての部分で社会保障と何の関係もない”と米山氏に反論されていました」(スポーツ紙記者)
ひろゆき氏は、米山氏が過去に知事を引退するキッカケとなった女子大生の売買春行為についても言及。米山氏は“言い訳はしない”というスタンスを貫いた。
ひろゆき氏は18歳と「パパ活」疑惑が報じられた元自民党の吉川赳衆院議員は議員辞職したので米山氏も辞めるべきと畳みかけたが、米山氏は
「(吉川氏は)辞職してないよ」
と指摘。ひろゆき氏は、吉川氏が離党して議員辞職したと思い込んでいたようだ。
米山氏は最後の感想で
「ひろゆきさんは前提となることを結構知らない。知識が乏しすぎる」
「政策を議論しにきたが、話を混ぜ返して、人を罵倒して嘲笑するだけの“ひろゆき論法”はそろそろやめたほうがいいよ」
とコメント。そんな論戦にSNSやユーチューブのコメント欄では
《完敗で草》《米山が新論破王》
などという声が上がっている。
「“そういうデータあるんですか?”“根拠はあるんですか?”というひろゆきさんの決めゼリフは、小学生まで口にするほどまでに『論破ブーム』が広がりました。ですが、相手を言い負かすというスタイルは、様々な軋轢を引き起こしていたのも事実です。そいう意味では、今回の議論が『論破ブーム』終焉のキッカケとなるのでは……」(ワイドショー関係者)
時代とともに、論戦の仕方も変わり始めたようだ――。

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