シングルマザーだった娘を亡くし、孫2人との3人暮らし。お金のことを気遣う孫を安心させようと「この封筒に102万も入っているのよ」と見せた封筒が…

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時事問題から身のまわりのこと、『婦人公論』本誌記事への感想など、愛読者からのお手紙を紹介する「読者のひろば」。たくさんの記事が掲載される婦人公論のなかでも、人気の高いコーナーの一つです。今回ご紹介するのは愛知県の70代の方からのお便り。シングルマザーだった娘を亡くし、孫2人と暮らすことになったそうですが、そこで大事件が――。
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私は今年、シングルマザーだった娘を病気で亡くしたため、高校1年生と小学4年生の孫2人の未成年後見人となり、3人で暮らしています。ある日、孫たちに「ばあちゃん、僕たちにお小遣いくれるけど大丈夫なの?」とお金のことを気遣われました。
心配をかけたくないと思った私は、お金を貯めてきた封筒を取り出し「大丈夫。この封筒に102万も入っているのよ」と伝えます。
ホッとする孫たちの顔を見ているとなんだかうれしくなり、調子に乗ってお札をひらひらさせて踊ってみせたりしていました。
そのとき、隣の部屋から電話の音が。慌てて持っていた封筒をドアノブに当て落としてしまいましたが、電話のあとで拾おうとそのままにしたのです。電話は親しい友人からだったので、つい長話になりました。電話を切ったころには、封筒を落としたことなどすっかり忘れてしまって……。
封筒がないことに気づいたのは翌日。冷静になって記憶をたどると、ドアノブに当たって落としたことと、すぐ近くにごみ箱があったことを思い出しました。慌ててごみ箱の中を探すものの、ごみ収集に出してしまった後で、跡形もありません。
すぐに収集事業所に電話すると、「残念ですが……」との返事。悔しくて思わず泣いてしまいました。
孫たちを安心させようと思ったのに、こんな結末になってしまうとは。上の孫は「札束ダンスの代償は大きかったね」と笑い、自転車を買ってあげる約束をしていた下の孫は「まだ今のものに乗れるからいいよ」と言ってくれました。
あのお金があったら、みんなで旅行にも行けたのに……。あまりにショックで、自分で自分が嫌になりました。でもそんなことばかり言っていられない。孫たちのためにも元気を取り戻し、長生きしなければと思い直しています。
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