松野博一官房長官の16日の記者会見で、東京新聞の望月衣塑子(いそこ)記者が、旧ジャニーズ事務所の性加害問題を巡る元ジャニーズJr.のインターネット上での誹謗(ひぼう)中傷対策で「(政府は)何かやったのか。やってないじゃないか、何一つ」と激しい批判を繰り広げた。
松野氏が会見で参照している資料もやり玉に挙げ、「分厚い紙には『答えてはダメだ』とか書き込みがあるのか」と挑発質問を連発した。
「1人の方が亡くなった。本当にあってはならないことが起きた。この事務所だけには任せていられないのではないか」
望月氏は会見で「ジャニーズ性加害問題当事者の会」に所属する40代男性が自殺したことについて松野氏に繰り返し見解をただした。
松野氏は「個別具体の事案に政府としてのコメントは差し控える」とかわしたが、望月氏は被害を訴えている478人に対し、政府や警察が聞き取りを行っていないと指摘。さらに、「ネット上の誹謗中傷対策に警察は動いているのか」と迫った。
これに対し松野氏は「捜査当局で必要な事案があれば法と事実に基づき、適切に対応していると考える」と説明したが、望月氏は「考えるじゃないですよ!」と反発し、その後も政府が取りまとめた子供や若者の性被害防止に向けた緊急対策パッケージについて「浸透していないと認めるか」と揺さぶりを続けた。