“頂き女子りりちゃん”初公判 動画の姿から一変 黒髪・メガネ 「マニュアル」販売は…

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“頂き女子りりちゃん”と名乗り複数の男性から2億円以上をだましとったとみられる25歳の女。2日、初公判が開かれましたが、動画での姿から一変、髪は黒く、メガネをかけて法廷に立ちました。約30分の裁判で語ったこととは。 ◇2日、被告の女が法廷に現れました。ほぼ黒い髪を肩まで伸ばし、銀縁のメガネ姿の人物は、自らを「頂き女子りりちゃん」と名乗っていた渡辺真衣被告(25)です。

渡辺真衣被告(25)(YouTubeより)「世界の平和を守る人妻JK魔法少女りりちゃん!」マッチングアプリで知り合った50代の男性から、現金あわせて約3800万円をだまし取った罪と、「1か月1000万円頂く頂き女子りりちゃんのみんなを稼がせるマニュアル」と題し、男性をその気にさせるテクニックをまとめたマニュアルを販売し、別の女の詐欺を手助けした罪に問われています。渡辺被告(YouTubeより)「ガチャ。こんにちは。私りりと申します。よろしくお願いします」 ◇2日、名古屋地裁でむかえた初公判。裁判官「名前は?」渡辺被告「渡辺真衣です」裁判官「仕事は?」渡辺被告「していません」渡辺被告は語尾を少し伸ばし、けだるそうに答えました。 ◇男性から金をだまし取ることを「頂く」と呼んでいた渡辺被告。これまで数十人から金をだまし取っていたとされ、被害総額は“2億円以上”にのぼるとみられています。SNSに投稿していたのは、男性への電話のかけ方(の音声)でした。渡辺被告の投稿(SNSより)「今仕事中だよね。ごめんね本当にいきなり電話かけてごめーん」「いまメンタルやられすぎてていつも●●くんの優しい温かい言葉に支えられてて、それでがんばれてるからそれ伝えたくて、衝動的に電話かけちゃって今トイレにいるんだけど」“甘えたような声”で言葉巧みに相手の恋愛感情を利用していた一方、SNSには男性をばかにするような書き込みも。渡辺被告の投稿(SNSより)「てか50代のじじいで普通に1000万の貯蓄もないやつ全然いるんだけどなんで生きてるの?どうやって生きてられるの?お前のこと誰が好きなん?」 ◇だまし取ったカネの大半は「ホストクラブに使った」といいます。そのホストとみられているのが新宿・歌舞伎町のホスト、狼谷歩こと田中裕志容疑者(26)です。田中裕志容疑者(YouTubeより)「家にある現金集めてみたわ」渡辺被告が“だましとった金”が含まれていると知りながら、現金約4000万円を受け取った疑いで逮捕された田中容疑者。田中容疑者の動画投稿サイトには「この魚を買った女がヤバすぎる 一撃1000万」というタイトルの動画が。田中容疑者(YouTubeより)「指名して3か月くらいの女の子で、すごい応援したいって言ってくれて。自分お酒飲めないんで、そのとき家にあった魚の形したヤカンみたいなやつを原価3000円(くらいのやつを)1277万円で降ろしてもらったことがある、これがそのときの実際の写真なんですけど」渡辺被告のことなのでしょうか。警察が渡辺被告から押収した物の中にも“同じような物”が。渡辺被告(押収物のSNS投稿より)「初めて1000万会計ができた歳。担当さまに喜んでもらえて本当にしあわせだった」 ◇自らの手口をマニュアル化し、「頂き女子の参考書」として販売していたとみられる渡辺被告。金を頂くターゲットを「おぢ」と呼び、「色恋言葉をかけて信頼度をあげる会話 “こんな私きらいになる?”“嫌われないようにもっとしっかりする”など」と例示し、頂くまでの会話の流れなどを指南。流れの最後には「(おぢが)お金出すよ」に対し「頂き」となる内容が書かれていました。渡辺被告はこれまでに1000人以上に“マニュアル”を販売していたとみられ、約2000万円の売り上げを得ていたということです。渡辺被告(YouTubeより)「いかがだったでしょうか? みなさん参考になったでしょうか?」この日の裁判で、これらのマニュアルを販売して詐欺の手助けをした罪について、裁判官に「起訴内容に間違っているところはありますか?」と問われた渡辺被告。「いや、ないです」と小さな声で認めました。検察側の冒頭陳述によると検察側は、渡辺被告が、マニュアルを使って男性から金をだまし取ったとして逮捕・起訴されている家田美空被告(21)からSNSで相談を受け、男性を籠絡(ろうらく)する方法を直接アドバイスもしていたと指摘。渡辺被告はときおり前髪をさわる様子をみせていました。 ◇――(裁判の)今後のポイントは。元大阪地検検事 亀井正貴弁護士「本件で最大の問題というのは、全額弁償することができるかどうか。全額弁償すれば一応執行猶予の芽が出てくるし、量刑もだいぶ下がってくるから、そこが本件の一番のポイントです」しかし捜査関係者によると(渡辺被告の)口座にはほとんど残高がなかったといいます。亀井弁護士「これがたとえば数千万円とか1億とかの被害金額になってくると、ほぼ全額弁償しないと実刑になる可能性が高い」ただ、亀井弁護士によると、カネが流れた先とみられるホストが全額を返した場合も、渡辺被告に執行猶予がつく可能性があるといいます。次回の公判は12月6日に予定されています。(11月2日放送『news zero』より)
“頂き女子りりちゃん”と名乗り複数の男性から2億円以上をだましとったとみられる25歳の女。2日、初公判が開かれましたが、動画での姿から一変、髪は黒く、メガネをかけて法廷に立ちました。約30分の裁判で語ったこととは。

2日、被告の女が法廷に現れました。ほぼ黒い髪を肩まで伸ばし、銀縁のメガネ姿の人物は、自らを「頂き女子りりちゃん」と名乗っていた渡辺真衣被告(25)です。
渡辺真衣被告(25)(YouTubeより)「世界の平和を守る人妻JK魔法少女りりちゃん!」
マッチングアプリで知り合った50代の男性から、現金あわせて約3800万円をだまし取った罪と、「1か月1000万円頂く頂き女子りりちゃんのみんなを稼がせるマニュアル」と題し、男性をその気にさせるテクニックをまとめたマニュアルを販売し、別の女の詐欺を手助けした罪に問われています。
渡辺被告(YouTubeより)「ガチャ。こんにちは。私りりと申します。よろしくお願いします」

2日、名古屋地裁でむかえた初公判。
裁判官「名前は?」
渡辺被告「渡辺真衣です」
裁判官「仕事は?」
渡辺被告「していません」
渡辺被告は語尾を少し伸ばし、けだるそうに答えました。

男性から金をだまし取ることを「頂く」と呼んでいた渡辺被告。これまで数十人から金をだまし取っていたとされ、被害総額は“2億円以上”にのぼるとみられています。
SNSに投稿していたのは、男性への電話のかけ方(の音声)でした。
渡辺被告の投稿(SNSより)「今仕事中だよね。ごめんね本当にいきなり電話かけてごめーん」「いまメンタルやられすぎてていつも●●くんの優しい温かい言葉に支えられてて、それでがんばれてるからそれ伝えたくて、衝動的に電話かけちゃって今トイレにいるんだけど」
“甘えたような声”で言葉巧みに相手の恋愛感情を利用していた一方、SNSには男性をばかにするような書き込みも。
渡辺被告の投稿(SNSより)「てか50代のじじいで普通に1000万の貯蓄もないやつ全然いるんだけどなんで生きてるの?どうやって生きてられるの?お前のこと誰が好きなん?」

だまし取ったカネの大半は「ホストクラブに使った」といいます。そのホストとみられているのが新宿・歌舞伎町のホスト、狼谷歩こと田中裕志容疑者(26)です。
田中裕志容疑者(YouTubeより)「家にある現金集めてみたわ」
渡辺被告が“だましとった金”が含まれていると知りながら、現金約4000万円を受け取った疑いで逮捕された田中容疑者。田中容疑者の動画投稿サイトには「この魚を買った女がヤバすぎる 一撃1000万」というタイトルの動画が。
田中容疑者(YouTubeより)「指名して3か月くらいの女の子で、すごい応援したいって言ってくれて。自分お酒飲めないんで、そのとき家にあった魚の形したヤカンみたいなやつを原価3000円(くらいのやつを)1277万円で降ろしてもらったことがある、これがそのときの実際の写真なんですけど」
渡辺被告のことなのでしょうか。警察が渡辺被告から押収した物の中にも“同じような物”が。
渡辺被告(押収物のSNS投稿より)「初めて1000万会計ができた歳。担当さまに喜んでもらえて本当にしあわせだった」

自らの手口をマニュアル化し、「頂き女子の参考書」として販売していたとみられる渡辺被告。金を頂くターゲットを「おぢ」と呼び、「色恋言葉をかけて信頼度をあげる会話 “こんな私きらいになる?”“嫌われないようにもっとしっかりする”など」と例示し、頂くまでの会話の流れなどを指南。流れの最後には「(おぢが)お金出すよ」に対し「頂き」となる内容が書かれていました。
渡辺被告はこれまでに1000人以上に“マニュアル”を販売していたとみられ、約2000万円の売り上げを得ていたということです。
渡辺被告(YouTubeより)「いかがだったでしょうか? みなさん参考になったでしょうか?」
この日の裁判で、これらのマニュアルを販売して詐欺の手助けをした罪について、裁判官に「起訴内容に間違っているところはありますか?」と問われた渡辺被告。「いや、ないです」と小さな声で認めました。
検察側の冒頭陳述によると検察側は、渡辺被告が、マニュアルを使って男性から金をだまし取ったとして逮捕・起訴されている家田美空被告(21)からSNSで相談を受け、男性を籠絡(ろうらく)する方法を直接アドバイスもしていたと指摘。
渡辺被告はときおり前髪をさわる様子をみせていました。

――(裁判の)今後のポイントは。
元大阪地検検事 亀井正貴弁護士「本件で最大の問題というのは、全額弁償することができるかどうか。全額弁償すれば一応執行猶予の芽が出てくるし、量刑もだいぶ下がってくるから、そこが本件の一番のポイントです」
しかし捜査関係者によると(渡辺被告の)口座にはほとんど残高がなかったといいます。
亀井弁護士「これがたとえば数千万円とか1億とかの被害金額になってくると、ほぼ全額弁償しないと実刑になる可能性が高い」
ただ、亀井弁護士によると、カネが流れた先とみられるホストが全額を返した場合も、渡辺被告に執行猶予がつく可能性があるといいます。
次回の公判は12月6日に予定されています。

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