“無賃乗車”に“食い逃げ” やりたい放題の外国人「迷惑」動画 専門家「日本の優しさを利用」

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秋の観光シーズン。日本に訪れる外国人観光客の数も増え、観光客が増えすぎることで起きる「オーバーツーリズム」が問題視される中、新たな問題が浮上しました。
それは、訪日外国人による「迷惑行為」の配信や動画撮影です。
実際に投稿された動画を見てみると、横浜市の大黒パーキングエリアにいたのは、ライブ配信を行っているとみられる外国人たち。
そこに現れたのは、運転手1人、乗客4人の定員5人タイプのタクシーです。外国人たちは配信を続けながら、次々に乗り込んでいきます。撮影者は既に2人が乗っている後部座席に乗ると、さらに仲間に乗車を勧めます。
撮影者「乗って!」
無理矢理、後部座席に定員オーバーとなる4人が座ってしまいました。この外国人を乗せた神奈川県内のタクシー会社は、彼らが乗車したことは事実だとしています。
別の動画を見てみると、今度は外国人YouTuberが、長崎市内でバスに乗る様子が。
「無料で日本中を旅しました。」と書かれた動画タイトルの通り、男性は通行人からもらった600円でバスに乗りますが…。
バスの運転手「680円」男「ノーマネー」
バスの運転手「80円」男「ノー」バスの運転手「ポリス!80円!」男「こいつは何を言っているんだ」
運転手がバス代が足りないことを伝えても、支払う様子のない男。その後も、車内でにらみ合いが続き、警察が駆け付ける事態に発展しました。
男はその後「警察に5時間も話を聞かれた、たかが80円だろう」と話して、これでこりるかと思いきや、さらにとんでもないことを口にします。
男「警察にバレないよう変装してやる。次は新幹線だ!どうやって無賃乗車するのか、教えてやるよ」
そう宣言すると、フードをかぶり新幹線に乗り込み、車内のトイレに閉じこもったのです。
様子を見に乗務員が来ると、トイレを使っているふりをしてやり過ごします。しかし、目的地につくと、駅員が待ち構えていました。
駅員「チケットを見せてください」男「体調が悪くて…病気で…」駅員「チケット。チケット。ポリス、ポリス呼ぶよ」
男は病気のフリをして地面に座り込むなどし、スキをみて逃走!再び新幹線のトイレに閉じこもり岡山まで移動したといいます。
JR九州の古宮洋二社長は会見の中で、男の行為について「仮病みたいなものを使って、最後、振り切って行った。これ、犯罪ですよね」と怒りをあらわにしました。
ITジャーナリストの三上洋氏は、今後、対策を強化しないと“迷惑行為”は増えていくと指摘します。
バスや新幹線の無賃乗車を試みた“迷惑”外国人YouTuber。チャンネル登録車数約239万人で、「無料で日本中を旅しました。」と題した動画を10月21日に投稿。
動画の中で、優勝者には日本円で約150万円の賞金が出るとして3人のYouTuberらと競い合いながら「いかに安く早く長崎から青森にいけるか」というチャレンジをしていたといいます。
さらに、動画には、無賃乗車だけに飽き足らず、“食い逃げ”をしていると見られる場面もありました。
――なぜこのように日本が迷惑行為のターゲットにされているのでしょうか?三上洋氏:やはり、日本が治安のいい優しい社会なので、そこで何か動画のネタになるものをやってやろうというのがあるんだと思います。アメリカでもこういったドッキリだったりチャレンジなどはやっているんですが、実際に銃で撃たれてしまったとか、アメリカの中でそんなことやったら、とんでもないことになる。でも、日本は安全だろうし、物珍しい優しい社会なので、そこを利用しようというYouTuberの気持ちもあると思います。
無賃乗車をしたとみられる外国人の男は、10月24日に動画内のコメント欄で「不快な思いをさせたなら日本のみなさんに謝罪します、そんなつもりはなかったので!」と謝罪をしましたが、その後すぐに、空港でも迷惑行為を行う動画を投稿していました。
――このような迷惑行為の投稿を防ぐ手だてはないのでしょうか?三上洋氏:(YouTubeのガイドラインは)スリーアウト制といって、3回の違反警告をもって動画を完全に削除すると。甘いと思うのは、動画のために犯罪をしているんですよ。このように動画のために、YouTuberの利益のために罪を犯す場合は、一発で削除ということでいいのではないか。そのくらい強行でもいいと思います。あと、私たち視聴者は報告ボタンというのがございます。この報告ボタンで、有害または危険な行為ということを指摘できますので、私たちはその動画を見ないで報告するということが大切かもしれません。(めざまし8 11月3日放送)

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