刑務所発のパスタ&石鹸が異例ヒット…受刑者の心境変化「高齢者に必要とされる人に」

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横浜刑務所の受刑者がつくるパスタが異例のヒット商品となっています。受刑者の1人は「出所後の目標ができて、生活の心持ちに変化が生まれた」と語りました。【写真】刑務所発のパスタ&石鹸が異例ヒット…受刑者の心境変化「高齢者に必要とされる人に」■開発に10カ月…すでに1万袋以上売れる横浜刑務所でつくられたパスタなどを求めて、行列ができています。購入した親子:「パスタは初めて買ったので、珍しいなと」「雨の中、せっかく買ったから、食べるの楽しみ」雨が降るなか、都内のイベントで飛ぶように売れたパスタ。横浜刑務所の受刑者がつくったものです。

開発に10カ月をかけ、今年4月に販売をスタートしてから、すでに1万袋以上が売れたという「横浜刑務所で作ったパスタ」。東京矯正管区が2月に開催した新商品開発コンクールでも、最優秀賞を受賞しました。おいしさの秘訣は、どこにあるのでしょうか?■「新商品の開発」苦労したことも多く…刑務作業の指導などを行う小山田勝作業専門官が案内してくれたのは、横浜刑務所のパスタ製造工場の内部です。小山田作業専門官:「パスタの小麦粉はデュラム小麦というものを使っております。よく一般的にパスタに使う小麦を使用しています。そこに“食塩水だけ”を混ぜ合わせてつくります」材料をシンプルにすることで、小麦本来のおいしさを引き出します。小山田作業専門官:「(Q.こちらの作業は?)ミキサーで混ぜ合わせた生地を、このロールという機械で帯状の生地にしていきます。(横浜刑務所では)これまで、うどんの乾麺をつくってきましたので、うどんと同じ製法で、(生地を)2枚に合わせて、歯ごたえとか、そういったものを出すようにしています」コロナ禍の巣ごもり需要で、「パスタが人気になっている」というデータをきっかけに始まった新商品の開発。苦労したことも多かったと話します。小山田作業専門官:「粉に与える水分量だったり、麺自体の厚み。そういったところを一から手探りで、少しずつ改善したところが一番大変だった」受刑者がつくる刑務所作業製品で大ヒットを飛ばしているのは、パスタだけではありません。■“爆売れ”洗濯せっけん “高額転売”も…50代女性:「子どもの上履きとかの汚れにすごくきいたので」次々と客が手にとる商品は、神奈川県の横須賀刑務支所でつくられている洗濯せっけん「ブルースティック」。えり袖の黄ばみや靴の泥汚れなどが落ちると評判で、あまりの“爆売れ”ぶりに品薄となり、高額転売されるケースもあるといいます。一方で、人気商品の製造は、受刑者にも影響を与えたといいます。本人たちが語った、その変化とは…?■商品で社会に貢献…受刑者の気持ちにも変化受刑者がつくるパスタや洗濯せっけんといった刑務所作業製品が異例のヒットとなっています。人気商品の製造や開発を通じて、受刑者にも変化が訪れていました。受刑者(50代):「(刑務作業は)我々と一般社会をつなぐ数少ないものになりますので」横須賀刑務支所で、「ブルースティック」をつくる受刑者。高齢者への特殊詐欺の罪で服役していて、入所した当初は犯罪者であるという事実が重くのしかかり、出所して生きていく自信を持てなかったといいます。しかし、自分が作った商品が社会に貢献していることを知り、気持ちにも変化が…。受刑者(50代):「流されて犯罪に行ってしまった色が強いので。高齢者相手の詐欺をしてきたので、高齢者に必要とされる人になりたいなって気持ちが今は一番強い」強盗致傷などの罪で横浜刑務所に服役中の受刑者(30代)は、自分たちがつくったパスタに対して「“おいしかった”と感謝の手紙をもらったことで、心境に変化があった」と話します。受刑者(30代):「私たちって、外で感謝をされるような生活をしてこなかったので。感謝の気持ちを伝えられて、すごく自分もうれしかったし。そういうふうな(感謝される)仕事とかに、今後つけるような生活をしてみたいなというふうに、目標ができたので。そういう面が一番変わったと思います」(「グッド!モーニング」2023年11月1日放送分より)
横浜刑務所の受刑者がつくるパスタが異例のヒット商品となっています。受刑者の1人は「出所後の目標ができて、生活の心持ちに変化が生まれた」と語りました。
横浜刑務所でつくられたパスタなどを求めて、行列ができています。
購入した親子:「パスタは初めて買ったので、珍しいなと」「雨の中、せっかく買ったから、食べるの楽しみ」
雨が降るなか、都内のイベントで飛ぶように売れたパスタ。横浜刑務所の受刑者がつくったものです。
開発に10カ月をかけ、今年4月に販売をスタートしてから、すでに1万袋以上が売れたという「横浜刑務所で作ったパスタ」。東京矯正管区が2月に開催した新商品開発コンクールでも、最優秀賞を受賞しました。
おいしさの秘訣は、どこにあるのでしょうか?
刑務作業の指導などを行う小山田勝作業専門官が案内してくれたのは、横浜刑務所のパスタ製造工場の内部です。
小山田作業専門官:「パスタの小麦粉はデュラム小麦というものを使っております。よく一般的にパスタに使う小麦を使用しています。そこに“食塩水だけ”を混ぜ合わせてつくります」
材料をシンプルにすることで、小麦本来のおいしさを引き出します。
小山田作業専門官:「(Q.こちらの作業は?)ミキサーで混ぜ合わせた生地を、このロールという機械で帯状の生地にしていきます。(横浜刑務所では)これまで、うどんの乾麺をつくってきましたので、うどんと同じ製法で、(生地を)2枚に合わせて、歯ごたえとか、そういったものを出すようにしています」
コロナ禍の巣ごもり需要で、「パスタが人気になっている」というデータをきっかけに始まった新商品の開発。苦労したことも多かったと話します。
小山田作業専門官:「粉に与える水分量だったり、麺自体の厚み。そういったところを一から手探りで、少しずつ改善したところが一番大変だった」
受刑者がつくる刑務所作業製品で大ヒットを飛ばしているのは、パスタだけではありません。
50代女性:「子どもの上履きとかの汚れにすごくきいたので」
次々と客が手にとる商品は、神奈川県の横須賀刑務支所でつくられている洗濯せっけん「ブルースティック」。えり袖の黄ばみや靴の泥汚れなどが落ちると評判で、あまりの“爆売れ”ぶりに品薄となり、高額転売されるケースもあるといいます。
一方で、人気商品の製造は、受刑者にも影響を与えたといいます。本人たちが語った、その変化とは…?
受刑者がつくるパスタや洗濯せっけんといった刑務所作業製品が異例のヒットとなっています。
人気商品の製造や開発を通じて、受刑者にも変化が訪れていました。
受刑者(50代):「(刑務作業は)我々と一般社会をつなぐ数少ないものになりますので」
横須賀刑務支所で、「ブルースティック」をつくる受刑者。高齢者への特殊詐欺の罪で服役していて、入所した当初は犯罪者であるという事実が重くのしかかり、出所して生きていく自信を持てなかったといいます。
しかし、自分が作った商品が社会に貢献していることを知り、気持ちにも変化が…。
受刑者(50代):「流されて犯罪に行ってしまった色が強いので。高齢者相手の詐欺をしてきたので、高齢者に必要とされる人になりたいなって気持ちが今は一番強い」
強盗致傷などの罪で横浜刑務所に服役中の受刑者(30代)は、自分たちがつくったパスタに対して「“おいしかった”と感謝の手紙をもらったことで、心境に変化があった」と話します。
受刑者(30代):「私たちって、外で感謝をされるような生活をしてこなかったので。感謝の気持ちを伝えられて、すごく自分もうれしかったし。そういうふうな(感謝される)仕事とかに、今後つけるような生活をしてみたいなというふうに、目標ができたので。そういう面が一番変わったと思います」
(「グッド!モーニング」2023年11月1日放送分より)

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