青森県教育委員会は２７日、中学・高校の教員採用試験のうち、９月に行われた水泳の実技試験受験者７３人分の採点表を紛失したと発表した。
紛失を受け、県教委は水泳の実技試験受験者の点数を全員満点とした。
発表によると、実技試験は９月２３日に青森市のマエダアリーナで行われた。担当職員は、実技の試験官から７３人分の得点が記載されたＡ４サイズの採点表４枚を受け取り、その後、面接試験会場の青森西高校に車で運んだ。しかし、１０月２日に別の職員が実技試験の得点入力を行う際、この採点表がないことに気付いたという。採点表には受験番号やタイム、得点が書かれていた。
県教委は今後、採点表を受け取った後の処理手順を示したマニュアルを作成し、複数人で確認する仕組みを設けるという。
風張知子教育長は「担当職員一人一人が、人生を左右しかねない教員採用試験の重要性を深く認識し、その自覚で適切な試験運営を行えるよう、再発防止に努めていく」とのコメントを出した。