誕生日にだけ“メンヘラ彼女”と化す義母が怖い!「ちょっと異常だと…」「距離感バグってる」

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結婚後は、義理の両親との距離感に悩むことがあるものです。川辺アキコさん(仮名・33歳)は毎年、誕生日になるとお祝いの催促をしてくる義母との関係性に頭を抱えています。

「普段は適度な距離感を保ってくれますが、誕生日だけ構ってちゃんになるんです。夫に相談しても全く力になってくれず、困っています」

◆義母のサポートもあって実ったアプリ婚

アキコさんは昨年の春に、マッチングアプリで知り合った5歳上のユウスケさん(仮名)と結婚。結婚が決まった時、義母は心から祝福してくれました。

「交際している時からお義母さんは私のことを気に入ってくれていて、『息子のことで悩むことがあったら連絡してね』とLINEを教えてくれました」

婚約直前、アキコさんは一度ユウスケさんと大喧嘩をし、別れすら考えたことがあったそう。その時、間に入ってくれたのは義母でした。

「よくしてもらったので、別れを考えていることくらい話したほうがいいだろうと思って連絡をしたら、自宅近くのカフェまで来てくれて話を聞いてくれました。夫より、私の味方になってくれて嬉しかったです」

そうした義母のサポートもあって2人は仲直りし、めでたく結婚することができたのです。

「お義母さんは私から連絡すると、いつもすぐに返信をくれました。でも、向こうから日常的にLINEを送ってくることはなくて、その距離感が心地よかったです」

◆誕生日に義母がメンヘラ化

義母との良好な関係は、結婚後も変わらず。時折、「みんなで一緒にご飯食べない?」などの連絡が来るようになったものの、義母のことが好きなアキコさんは二つ返事で食事会に参加していました。

しかし、結婚から半年ほど経った秋頃、義母の知らない一面に仰天します。それは、義母の誕生日のこと。

「前日まで覚えていたんですが、当日は仕事が忙しくて忘れてしまっていました。そのまま夕食の準備などを終わらせ、ふとLINEを見たらお義母さんからのLINEが50件以上も溜まっていて……」

もしや、何かあったのだろうか? 不安に思ってLINEを開くと、そこには「本日の主役です!(笑)」や「誰からも祝ってもらえない……」、「誰も私のことなんて大切じゃないのかな……」など、痛々しいトークがたくさん。

「ちょっと異常だと思いました。でも、いろいろとしてもらった恩もあるし……と思って、急いで謝罪とお祝いの言葉を送ったら、すぐに電話がかかってきました」

電話越しで再び「おめでとうございます」と伝えると、義母は大喜び。「祝ってくれるのは、アキコさんだけ! いいお嫁さんを貰ったわ~」と言い、その後は延々と誰にも祝われなかった誕生日の愚痴を垂れ流し始めました。

◆誕生日に贈ったお祝いのお菓子に大激怒した義母

結局、電話が終わったのは1時間後。

アキコさんは帰宅した夫に事の経緯を説明し、「あなたもたまには祝ってあげたら?」と言いましたが、ユウスケさんは「俺も親父も毎年、忘れちゃうんだよな~。その役目は、アキコに任せるわ」と返されてしまいました。

その後は特に変わったこともなく、義母とは再び適度な距離感を保てていたアキコさん。今年は事前に宅配でお菓子を送り、誕生日に面倒なLINEや電話が来ないように対策しました。

ところが、これが逆効果。プレゼントを受け取った義母は、アキコさんに怒りの電話をかけてきたのです。

電話越しで義母は「物を贈れば誕生日を祝ったことになるなんて思わないで! 私が欲しいのは、こういうのじゃない! 心のこもった『おめでとう』の声が聞きたいの。なにも難しいこと言ってないでしょ!」と激怒。

アキコさんは義母と家族になってしまったことを後悔しました。

◆夫は知らぬ存ぜぬで、頭に浮かぶあの二文字

「この出来事も夫に話しました。お義母さんの誕生日への執着、ちょっと異常じゃないかって。でも、夫は問題視してくれません。『声だけでいいなら安上がりじゃん。アキコのことが好きなんだから毎年、おめでとうの電話だけしてやればいい』と言うだけでした」

毎年、こんな思いをしなければならないのかと思うと、離婚が頭をよぎりさえする……。そう話すアキコさんは、また来年やってくる義母の誕生日に対して、すでに恐々とした気持ちでいます。

義母は誕生日にいったいどんな想いがあって、距離感がバグってしまうのか。その答えが明らかとなり、アキコさんの負担が軽くなる日は果たしてやって来るのでしょうか……?
<取材・文/古川諭香>

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