〈独自〉安倍元首相の国葬参列は6400人 吉田茂氏を上回る規模

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岸田文雄首相は9月27日に東京・北の丸公園の「日本武道館」で営む安倍晋三元首相の「国葬」(国葬儀)の参列者数について、6400人とする方向で最終調整に入った。
複数の政府高官が23日、明らかにした。憲政史上最長の8年8カ月にわたって政権運営を担った安倍氏の功績や各国の首脳級が多数訪日することを踏まえ、昭和42年の吉田茂元首相の国葬を上回る参列者を受け入れる。
政府は6000人余りが参列した、55年前の吉田氏の国葬を参考に、参列者数の調整を進めていた。吉田氏の国葬では、国内からは遺族や国会議員、地方自治体の関係者らが参列しており、安倍氏の国葬でも踏襲する見通しだ。
吉田氏の国葬では70カ国を超える外交団が参列した。安倍氏は「自由で開かれたインド太平洋」の提唱や日米豪印の協力枠組み「クアッド」の創設に尽力し、国際社会で日本の地位を高めるなど存在感を発揮しており、米国のハリス副大統領やオバマ元大統領をはじめ各国要人が参列する方向で調整が進んでいる。今後も首脳級の参列希望者が増えることも予想され、最終的に吉田氏を上回る6400人の参列を受け入れる方向だ。
ただ、国葬を開催する9月になっても新型コロナウイルスの感染「第7波」が収束していないことも予想される。このため、会場では、マスクの着用や参列者同士の距離をとるなど、感染対策の徹底も呼びかける。

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