【再逮捕】「おぼっちゃん」と呼ばれた東京・練馬区の《わいせつ中学校長》が手に入れた「仰天新生活」

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9月30日、女子中学生への準強姦致傷の疑いで東京・練馬区の中学校校長、北村比左嘉容疑者(55歳)が再逮捕された。さかのぼること9月11日には別の女子生徒のわいせつ画像を所持していた罪でも逮捕されていたのだ。現職教師が自分の地位を利用して性加害をするという許すまじ行為。被害者はほかにもいるとみられ、警察が捜査を続けている―。
前編記事『【再逮捕】「好きになった」では許されない…学校内で教え子を襲った、“おぼっちゃん”と呼ばれた「わいせつ校長」の《過去》』より続く。
前編記事で見てきた通り、北村容疑者は東京・練馬区内の小中学校を卒業後、都立の進学校へ進み、東京学芸大学教育学部で学んだエリートだった。文京区内の中学校を皮切りに、練馬区内の中学校で理科を教えており、進路指導主任なども務めていた。理科と剣道に情熱を燃やしていた優しい教師。いったいどこで道を誤ったのか。
「あのおぼっちゃんでしょ」
そう言って苦笑したのは北村容疑者の地元の近隣住民。北村容疑者は地元では少し知られた存在だったという。
教育系のインタビューに答えた際の北村容疑者(現在は削除済み)
「実家は事業を営んでいて裕福だったんですよ。面識はなくても『おぼっちゃん』だったことは知っています。でも、20年くらい前かな、お父さんが事業をたたんで一家はどこかに行ってしまった。それからはすっかり疎遠になり、教師をしていたことや校長をしていたことも、逮捕されたニュースで知ったくらいです」(近隣住民)
かつて、お屋敷や事務所があったという土地にはマンションや建売住宅が建っており、一家のことを知る人物もほとんどいなかった。
だが、北村容疑者はそこからほど近い場所に住んでいた。実家を処分したのと同時期に3階建てのマイホームを新築していた。
そこで母親と妻子とともに生活していたというが……。この近所に住む住民が明かす。
北村被告の自宅。被害者らのことは忘れ、新たな生活を送っていた(写真は加工)
「その奥さんはお子さんと一緒に数年前に出ていってしまったそうなんですよ。お母さんも見かけなくなりましたし。その後、しばらく経ってから若い女性と歩いているのを見かけるようになり、それが今の奥さんです。
『だいぶ若い女性と再婚したんだな』と思いました。ただ、近所づきあいをしない家で時々、2歳くらいの男の子と3人で仲良さそうに出かけているのを見かけたくらいです」(近所に住む住民)
北村容疑者が今回、逮捕案件となった女子生徒にわいせつな行為をし始めたとされているのが2017年より前のこと。ちょうど前妻と離婚をしたころと重なるという。
前妻は夫の裏の顔を知っていたのだろうか―。
被害に遭った女子生徒は北村容疑者の犯行を誰にも明かせず、何年も一人で抱えていたという。その間に北村容疑者は再婚し、次こそは、と幸せな家庭を築こうとしていたのだ。
自分の性的欲求や暴力性を「好きになった」などと言い訳をし、生徒たち、その家族、そして自らの家族の未来をも壊した北村容疑者。
この“わいせつ校長”に加え、大手進学塾での盗撮事件など、子供を対象にしたわいせつ事件が頻発している。いま一度、「教職とは何か」ということを見直す時期にきているのではないか。
さらに関連記事『「四谷大塚」盗撮事件だけじゃない…「子どもたちを狙う」身近な性犯罪者たち』では、子供たちが本来日常でどんな性犯罪のリスクにさらされているのかに迫っています。

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