「逮捕された女の一人は、日本でAV女優として活動していました。現地メディアによると、売春の対価は極めて高額で、一回につき6000~7000香港ドル(約11万~13万円)。彼女は客に26歳と名乗っていたが、実際は39歳だったそうです」(全国紙中国支局記者)
9月5日夜、香港現地警察が尖沙咀(香港南部の繁華街)で一斉摘発を実施し、日本国籍の女4人を含む売春グループ10人が逮捕された。日本人女性の間ではいま、「海外出稼ぎ売春」が盛んに行われており、彼女たちも売春目的で香港を訪れていたと見られる。
「出稼ぎが増えたのは、コロナ禍以降ですね。国内の風俗で稼げなくなり、こぞって海外に行くようになった。英語のできる子が自力で現地の風俗店と交渉するケースもありますが、多くは『エージェント』と呼ばれる斡旋業者を使います。SNSには『エージェント』を名乗るアカウントがわんさかありますよ」(出稼ぎ売春に詳しい風俗嬢)
出稼ぎ売春が増え始めた’20年頃は、アメリカが渡航先の主流だったという。だが、最近は状況が変わってきている。
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「アメリカは去年の夏頃から取り締まりが厳しくなった。日本人の若い女の子というだけで、空港で何時間も渡航目的をチェックされるんです。いま人気なのはシンガポールや香港、タイといったアジア圏ですね」(同前)
シンガポールで実際に出稼ぎ売春を行っていた女性にも話を聞いた。
「エージェントが現地の高級ホテルの部屋を借りていて、そこに次々と客が来るんです。60分のプレイ時間で客の支払いが5万円、その7割が女の子に入るというシステム。私は2週間いて一日20万円くらい稼いでいました。日本人というだけで人気があるし、撮影などのオプションも別料金でつければ、ものすごい額が稼げますよ」
短期で大金が稼げるからこそ、リスクを顧みずに海を渡る日本人女性が後を絶たないのだ。
「週刊現代」2023年9月23日号より