爆音&無法…水上バイク集団 警告無視“威圧行為”繰り返す 2000人遊ぶ海水浴場で

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水上バイクの事故が相次いでいます。神奈川県茅ケ崎市の海水浴場でも、水上バイクによる危険運転が行われていたことを確認しました。何度も注意を呼び掛けても“威圧行為”が繰り返されたといいます。
■目撃者「威圧っていうのかな、暴走族みたい」
海面を縦横無尽に走り回る、5台の水上バイク。すぐ近くには、サーフィンをする人や子どもの姿も確認できます。
撮影者:「危ないですよね。狙っていますよね」
今月6日、茅ケ崎市で撮影された映像です。当時、サーフィンをしていた男性は、次のように話します。
当時サーフィンをしていた男性:「結構、近かったと思います。危ないなと思いました」
突然、大音量の音楽をかけながら現れたという水上バイクの集団。サーファーたちを取り囲み、およそ20分にわたって、周囲を威圧するような運転を続けたといいます。
当時サーフィンをしていた男性:「怖いなっていうのもありますね。急には動けないので、こっちも」
少し離れた高台から、見ていた男性はこう話します。
目撃者:「すごい音がするのね。4台、6台ぐらいワーッと来て、ブイの周りに。威圧っていうのかな、暴走族みたいな感じですよ」
水上バイクが徘徊(はいかい)していた場所は、茅ケ崎市が極力走行しないよう要請しているエリア。すぐ隣の海水浴場は、水上バイクの走行が禁止されています。
注意をしたライフセーバー:「そこに見えるブイのすぐ近くまでやってきました」
日曜日ということもあり、2000人以上が遊んでいたという海水浴場。水上バイクの危険な走行を見かねた6人のライフセーバーが、もっと離れた場所に移動するよう何度も声を掛けたといいますが、水上バイクの噴射で水しぶきを浴びせられるなど、威圧行為はその後も繰り返されたといいます。
注意をしたライフセーバー:「すごく高圧的に来られたんですけど、海水浴場まで波だったり、影響がやってきてしまうので。とても危険な行為だと思います」
■頭悩ます関係者…「注意」だけでは限界ある
水上バイクのレンタルも行う地元のマリーナ関係者に映像を確認してもらいました。
マリーナ関係者:「これは、よくないです。間違いないです。あそこまで接近するっていうのは、普通だとやっぱりないですね」
水上バイクを巡っては先週末、事故が相次いでいます。
26日には、無免許の男が運転する水上バイクが遊泳中の幼い子ども2人に衝突し、けがをさせる事態になりました。
27日には、水上バイク同士が接触し、男女2人が重軽傷を負いました。
マリーナ関係者:「接近行為、近年すごく話題になっている。人のいるところには近寄らないでください。必ず言うようにしています」
マリーナ関係者も頭を悩ませている、水上バイクのマナー違反の運転。現場で、利用者に注意するだけでは限界があると話します。
マリーナ関係者:「まずは法の整備が、海上に関するものは結構少ないので。海上でも車と同じような法律があれば、事故は少しずつ減っていくはず。注意喚起にもなりますから、何よりも最初に、法の整備は急いでほしい」

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