「出荷をとめてほしい」処理水海洋放出…スイーツや調味料まで影響広がる

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海洋汚染を懸念した人による食塩を買いだめる動き。SNSには塩を奪い合う動画も掲載されています。また、北京にある日本大使館の周りでは抗議活動への警戒か、大勢の警察官の姿が見られました。
記者「北京市内のスーパーですが、食塩が売り切れて棚がカラになっています」
一方、水産物を取り扱う大規模な展示会が開かれていたのが上海。
記者「こちらはインドネシア、隣は日本、向かいにはアイルランドと、世界中の水産物が集まっています」
処理水放出について中国の業者は。
出展業者「影響は大きい。日本の水産物を輸入するのは怖いし、食べるのも怖い」
日本からの出展は数社程度でしたが、こちらの日本企業は売り上げの半分が中国への輸出。水産物以外も取り扱っていますが、早速けさ、中国の取引先から「出荷を止めてほしい」と連絡がきたといいます。その商品は、というと。
株式会社丸王王観宇代表取締役「スイーツとか調味料とかですね。まずは水産物からスタートして、ほかのものは大丈夫かなと思ったら早速、翌日にほかのものが影響を受けたのは予想外ですね」
上海の日本料理店では先月中旬以降、日本の鮮魚が手に入らなくなり、代わりに主に中国の魚を仕入れています。
日本料理店店主谷口義忠さん「日本の魚を日本人の料理人として使うことに意義があると思ってましたんで」
客足そのものが遠のくことも不安だといいます。
また、おとなりの韓国ではきょうも抗議集会が。
韓国政府は、事実上放流を容認する姿勢を示していますが、国内には根強い反発があり、政府は今月から水産物に対する検査を強化。また、専門家を2週間に一度、福島県にあるIAEA=国際原子力機関の事務所に派遣し、安全性をモニタリングする方針で、国民には冷静な対応を求めています。

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