札幌・すすきののホテルで首を切断された男性の遺体が見つかり親子3人が逮捕された事件で、
両親の弁護士が取材に応じ、両親は「娘が事件を起こすことは全く想像していなかった」と話しているとして共謀性を否定しました。
殺人の疑いで逮捕・送検された田村瑠奈容疑者ら親子3人は先月、共謀して札幌市中央区のホテル客室で、
恵庭市に住む62歳の男性をナイフのような刃物で突き刺し殺害した疑いが持たれています。
瑠奈容疑者と父親の修容疑者は事件当日までに、札幌市内の商業施設で犯行に使用したとみられる「のこぎり」や、
「ナイフ」などを購入していたことが、これまでの捜査関係者への取材でわかっています。
また、3人は取り調べに対し殺人の容疑について否認や黙秘をしていて、
浩子容疑者は当初「娘の犯行を止めたかったが、止められなかった」とも話していたということです。
一方、父親の修容疑者と母親の浩子容疑者の弁護士によりますと、両親は「娘が事件を起こすことは全く想像していなかった」と話し、
2人の共謀性を否定したうえで、浩子容疑者は「被害男性に会いに行くのを止めたかった」とは話しているものの、
「娘の犯行を止めたかったが、止められなかった」とは話していないと主張しています。
また、修容疑者は「娘が普段から趣味でナイフを集めていたので違和感はなかった」、
事件当日に瑠奈容疑者をホテル付近に送迎したことについては「男性と遊ぶ約束をしていると聞いている」と話しているということです。
警察は一家3人の計画的な犯行とみて捜査するとともに、動機や役割分担について調べています。