「家のお金が徐々に減っていく」被害総額100万円、ありえない“ママ友トラブル”の顛末

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2023年7月末に出産し、シングルマザーとなった現役グラドル兼ライターの筆者(吉沢さりぃ)。育児に関して楽しみもあるが、仕事と両立しながら1人でこなしていかなければならないことには正直、不安も大きい。とくに危惧しているのは“ママ友付き合い”だ。 すでに子供のいる友人に話を聞いていたが「ママ友は友達ではなく“同業他社”の人だよ」「子供がいじめられないためにもママ友とは慎重に付き合ったほうがいい」などと、厳しいコメントばかりなのだ。そして最近、ママ友にまつわるコワい話を聞いてしまった。
◆「仲の良い友達だったのに…」ありえない“ママ友トラブル”
神奈川県某所、夫婦で複数の店を営む伊藤恵実さん(32歳・仮名)は、こんな“ママ友トラブル”があったという。
「じつは、ママ友の1人で近所に住んでいるAに、長期にわたって現金を盗まれていたんです……。あまり親しくない相手だったら気にしなかったのかもしれませんが、彼女とは幼馴染で、もともと仲がいい子だったんで対応に困りました」
Aさんとはお互いに子供が2人いて、小学校と保育園も同じ。片方が忙しいときには代わりにお迎えをしてあげたり、助け合ってきたそうだ。
「私が1人で店に立たなければいけないときは、Aに家の合鍵を渡し、子供のお迎えからオヤツをあげるところまでお願いしていました。Aの子供のぶんまで高いオヤツを用意することが、お礼のつもりだったというか。たまにご飯をご馳走するくらいで引き受けてくれていたので、それに甘えていたんです」
◆家に置いてあった現金が徐々に減っている!
そんな生活が数年続いていたというが、つい先日、夫の一言で“お金が盗まれている”ことが発覚。
「玄関の上に飾りの箱を置いていて、そこにコンビニに行くときなどに使う現金を入れておいたんです。1000円札や5000円札、500円玉など、合わせて常に1万円分くらいは入れていましたね。ある日、主人がいきなり『何にお金使ってるの?』と不思議そうに聞いてきたんです」
とくに散財もしていなかった恵実さんは、なんのことかわからずにキョトンとしていると、夫は「玄関のお金、いつも全然ないからさ」と続ける。そこで恵実さんは“おかしいな”と気がついたのだ。
「私はもう半年以上も箱に触っていなかったので、お金がいくらあるのかさえも知りませんでした。主人いわく、少なくとも1万円前後は入れているのに徐々に減って、3日~4日も経てば、小銭しかなくなっていたそうで……。それが半年も続いているから、夫も疑問に思ったみたいで」
◆防犯カメラを設置してみると…
箱を開けてもいなかった恵実さんは「知らない」としか答えようがなかった。塵も積もれば山となる。半年間の合計金額が大きいぶん、夫は「気味が悪い」という。2人は、自宅に来ていた人たちをリストアップしてみた。
「私の両親、姉、義両親、義理兄、Aを含むママ友が数人、あとは主人の友人が数人……。さすがに家族は取らないだろうし、友人にも取るような人はいない。ただ、振り返ってみると、Aだけは子守りで我が家に一人で来ることが何回もあった。疑いたくはないけど……」
犯人をハッキリさせたいと思い、玄関の死角に防犯カメラを設置。そして、普段どおりにAさんに子守りをお願いしたという。
◆被害総額は100万円
「映像で確認すると、残念ながらAがお金を取っていました。その日は5000円札を1枚、1000円札を4枚。あと、小銭を多めにいれたんですが、500円玉とお札は全部持っていかれました。ずいぶん慣れた手付きで大胆すぎて驚きました」

「食事をしようとA夫婦を呼び出し、すぐに証拠の動画を見せました。Aは取り乱して『違う! 違う!』と叫びましたが、旦那さんは絶句したあと、『お前、最近新しい服を買ったりしてたのはお金を盗んでいたからか!』と怒鳴りました」
Aさんはここ半年ほど、ブランド物の服を着ていたり、頻繁にネイルサロンやエステサロンに通っていたそうだ。
「すべてうちのお金だったのか……とガックリしました。しかも、玄関のお金だけではなくて、リビングの棚にまとめて入れておいた子供たちのお祝い金なども盗んでいた、と白状されて。Aに対してはもちろん、気づかなかった自分たちにもドン引きでした」
被害総額は、お祝い金も合わせると合計100万円にものぼる。
◆「もう以前のような関係には戻れない」
最終的には、Aさん夫婦から「分割で必ず返す」ということで話はついたそうだが、そもそもAさんはなぜ幼馴染でもある恵実さんの家からお金を盗んだんだろうか?
「知らぬ間に旦那さんが失業していて経済的に困っていたそうなんです。それで『恵実は裕福で羨ましかった』と大泣きされました。恵実の家は賃貸マンションで旦那はサラリーマン。うちが裕福かはわかりませんが、ローンだけど持ち家だし、店も複数経営していて、主人が社長だからなのかもしれません」
これ以降は「さすがに気まずい」そうで、毎月の振り込み確認のLINEしかしなくなってしまったんだとか。
「以前のような関係に戻るのは難しいです。お金は返してもらいますが、警察にはもちろん、誰にも言わないという約束をすることになって。結果的に全部返ってきたらプラスマイナスゼロだけど、精神的なショックが大きいです。私がAの立場だったら……と考えたら、盗みはしないけど、モヤモヤしてしまったかもしれない」
恵実さんは「今後はママ友とは深入りせず、一線を引いたお付き合いをしようと決めました」と力なく笑う。
幼少期や学生時代に仲が良かった友達とも大人になってから経済格差が生じた場合は、関係性がギクシャクしてしまうものだ。それが子供を通した“ママ友”になると、より一層難しいのかもしれない。
<取材・文/吉沢さりぃ>
―[ド底辺グラドル兼ライター、未婚の母になる]―

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